Intermission 01


蛍介:(恥ずかしそうに)けーすけお兄さんとっ! 樹 :いつきおねぃさんの…(棒読み) 一同:なぜなにダブルクロス〜  どんどんどんどん、ぱふぱふ〜。  ぱちぱちぱちぱち〜(拍手) 蛍介:…なんだかすっごく恥ずかしいんだけど。 樹 :同感…。まぁ、仕事だと思いましょう。 真 :けーすけはいいじゃんかぁ…。僕なんて「まことくん」だぞ? 塔矢:なんで俺様が主役じゃないんだァァァァァァァァァァァァっ!!    いつも蛍介ばっかりぃいいいい!! 真 :まぁ、こいつは置いておくとして。 蛍介:だね。 樹 :それでは、本題に入りましょう。    このコーナーでは… 真 :いつきおねぃさんっ。ダブルクロスってなに〜? 樹 :…と言った初心者の為に私達が用語解説しようというコーナーです。 蛍介:このゲームは割と専門用語とかが多いからね。 塔矢:と、いうわけで、ダブルクロスのことを全然知らないって言う子猫ちゃん達?    この頼れるスーパー好青年、水原塔矢君が手取り足取り1から100まで説明してあっげるよ〜ん♪ 真 :なんでお前は台本通りに進められねぇんだよっ!?    お前の役割は、ダブルクロスの事を一切知らない単なる少年Aだろうがっ!! 塔矢:おおおおうっ? まこちゃん酷いッ!!? 樹 :まぁ、そんなこんなで、第1回、基礎用語編から始めましょう。
 ダブルクロスってなんぞや? 蛍介:テーブルトークRPGというジャンルのゲームの一つだね。    ここでいう「ダブルクロス」っていうのは2003年に発売された2ndエディションの事を言います。 真 :2ndがあるって事は1stもあるんだよね? 樹 :ええ。もちろん。大きな違いはシンドロームの数が違うってことかな?    シンドロームについては後述するわ。 蛍介:まぁ、これを読んでいる人はすでに本編を読んでくれた人だろうから詳しい説明はしないけど、    ウィルスによって超人的な力を持った人達が日常を守る為に戦うって言うゲームだね。 塔矢:ん? 超絶美形、水原塔矢君の活躍をみんなで演出するゲームではなかったのかな? 一同:どこをどうすればそう思えるんだよっ!?(笑)
 レネゲイドってなんですかい? 真 :作中よく使われる言葉だよね、レネゲイドって。 樹 :細かく説明すると大変だけど…18年前に世界中に広まった謎のウィルスのことね。    まだ詳しく分かっていない部分もあるわ。 蛍介:このウィルスに感染して発病すると、電気を出したり速く走ったりといった超人的な能力を持つんだよね。 樹 :また、感染し、発病した超人の事をこのゲームでは「オーヴァード」と呼びます。    「人間としての一線を越えてしまった。」という意味合いなんでしょうね。 一同:(視線が塔矢に集まる) 塔矢:ん? なにかなぁ? 樹チャン、僕に気があるのかなァ?(笑) 真 :確かに、一線を越えちゃってるけどよ。 蛍介:プレイヤーキャラクター(以下PC)は基本的にはみんなオーヴァードだね。 真 :ウィルス自体にはどんな特徴があるんだ? 塔矢:共感作用、肉体の活性化など、様々な特徴をもつらしいぞ? 真 :……。 塔矢:なんだ? 子犬よ。そんな目で見ても、エサは出ないぞ? 真 :いや、そうじゃなくて、普通に喋ってるな〜と。 塔矢:失礼な! 俺様はいつも普通だぞ!?  変であることが彼の普通である。
 ロイスってなんじゃらほい。 蛍介:ロイスってのは…キャラクターの人格形成などに深く関わっている人や、行動理念となる人のことだね。 樹 :元ネタはどこぞの文学作品からね。気になった人はインターネットなどで調べてみるといいけれど…    はっきり言ってこのゲームとの関連性は薄いわ。 塔矢:いっつきちゃん物知り〜。 蛍介:ゲーム内ではキャラクターを日常と結びつける人が多くロイスとされるね。 真 :自分にとっての「大切な人」だよな。 蛍介:それに限らず、「仇」とかもロイスになる。要するにキャラクターにとっての「コネクション」に近いよね。
 タイタスってなんディスか? 樹 :タイタス…失われたロイスの事ね。 真 :確か、ロイスを結んだ人が死んじゃったり裏切ったりしたらタイタスに変わるんだよな。 蛍介:ロイスをタイタスに変えるっていう事は、その人に対する気持ちを振り切るとかそう言う意味合いがあるね。 樹 :タイタスは使用するとダイスが10個増えたり、クリティカル値が下がったりするわ。    過去と決別する事で、通常よりも強い力が使えるようになるのよね。 蛍介:僕も今回、孝之のロイスをタイタスに変えたよね。    彼に対する感情を振りきって…「覚悟」を決めたときの演出とかに使われるんだね。 樹 :一件便利に思えるけれども、大きな力は何かを犠牲にする。    なんでもかんでもタイタスにするとあとでしっぺ返しを喰らう事になるわ。 真 :そこらへんの「ジレンマ」がダブルクロスの魅力だよな。
 侵蝕率ってなぁに? 塔矢:体の中にあるレネゲイドウィルスの活性度を示す値だよな? あってる? あってる? 樹 :あってますよ。 塔矢:「さすが塔矢君。蛍介君なんか足元に及びませんね。」    え? いやいや、そんなことも…ありますけどね?    樹チャン〜惚れるなよ? あ、いやいや、嘘だけどね? 真 :たったそれだけで騒ぐんじゃないッ!! 蛍介:(苦悩の表情)レネゲイドウィルスはお互いが引かれ合う。誰かがその力を使ったりすると僕達の体内にある    レネゲイドウィルスまでが活性化するんだ。    要するに「非日常」の匂いを感じ取り、活性化すると考えてくれればいいかと。 樹 :ゲーム的にはシーンに登場したりすると増加します。    また、特殊能力…エフェクトを使用したりしても増加します。 真 :侵蝕率は上がれば上がるほど強くなるんだよな。 蛍介:ああ。振れるダイスが増えたり、特殊能力が強化されたり、目標値が減ったりするよ。 塔矢:すんばらしぃ! ではどんどん上げようっ!! 樹 :そうは行きません。    ゲーム終了時に100%を越えていると「ジャーム」と言う化け物になってしまいます。    ウィルスに肉体を乗っ取られるのです。 真 :…塔矢はジャーム化しても、あんまりかわらなそうだよな。 塔矢:はっはっはっ! そんなに誉めるな、子犬。 真 :子犬って言うなっ!!(笑) 蛍介:しかし…このゲームは「諸刃の剣」と言う言葉がよく似合う…。
 シンドロームってどないやねん。 蛍介:シンドローム。    和訳すると「症状」かな? 樹 :そう、ウィルスによって発病した人の「症状」の事をシンドロームと言います。    レネゲイドウィルスは総称であって、必ずしも同じような症状が現れるとは言えません。    風邪が喉にくるか、頭が痛くなるか…の違いのようなものですね。 塔矢:人によって違うが、2つか、1つ、オーヴァードはシンドロームを持っているんだぞ。 真 :現在11種のシンドロームが発見されているんだよね。 蛍介:ふむ。真、全種類言えるか? 真 :…微妙。一つずつ確認する? 蛍介:その方がいいだろうね。11種、確認と同時に紹介しようか。  ○エンジェルハイロゥ○ 蛍介:僕のシンドロームだね。光を操るシンドロームだ。    レーザーを出して攻撃も出来るし、敵をかく乱させたりもする。 真 :あと、5感を鋭くするのもこのシンドロームの特徴だよな。 樹 :今回の敵、佐伯孝之もこのシンドロームだったわね。    射撃系のエフェクトを多く持っているわ。戦闘能力で言えば、中の上と言ったところかしら。  ○ブラックドック○ 塔矢:かみなりびりびり〜〜〜〜!!!! 真 :いきなりなんだよっ!!? いや、間違ってねえがッ! 蛍介:ブラックドックは電気を操るシンドロームだね。    それに伴って機械とかも使えるようになる。戦闘能力はかなり高い。 樹 :体の中に銃をしこんだり、携帯電話とかを使えなくするとか、多彩な能力も持っているわ。 真 :カッコもいいしな。 塔矢:え? 素直だなぁ、真は。    かっこいいだろう? 俺様(笑) 真 :お前はキュマイラ/エグザイルだろうっ!!!?  ○ブラム=ストーカー○ 塔矢:きしかわせんせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!!! 一同:うるせぇよっ!!? 蛍介:…血を操るシンドロームだ。血を剣にしたり、敵からHP吸い取ったり、「ヴァンパイア」と言うに相応しい能力だね。 樹 :「従者」と呼ばれる使い魔を作ったりも出来るわよね。 真 :これも、戦闘能力は高い。…というか、決戦能力が高いと言うべきか。 蛍介:そうだな。他の戦闘系シンドロームに攻撃力などは劣るが、戦場では出会いたくない能力が多彩だ。  ○キュマイラ○ 塔矢:俺様のシンドロームッ!! かっこいいっ! かっこいいぞ、俺様ァァァァァァァァァ〜〜〜〜!!(笑) 真 :ちったぁ、静かにできんのかッ! お前はっ!!? 樹 :これは簡単に言えば「獣になる」シンドロームね。翼を生やしたり、鋭い爪を生やしたり。 蛍介:単体での戦闘能力は多分1番だと思うぞ。攻撃力も防御能力も高いからなァ。 真 :ただ…行動が遅いんだよな…。  ○エグザイル○ 真 :「ゴムゴムの実」やら「バラバラの実」を食べた人だ。 樹 :間違ってはないけれど、正しくないわ。    体をゴムのように伸ばしたり、体の一部を爆弾のように投げたり…体を変幻自在に操るシンドロームね。 蛍介:割と見た目はえぐいシンドロームだよなァ…。 樹 :多少キュマイラには劣る部分があるけれど、逆に汎用性は高いかも。  ○ハヌマーン○ 真 :僕のシンドロームだね。高速で移動できるようになるシンドロームだ。    他に「波」を操ったりする。 蛍介:割と使いづらいシンドロームに思えるんだけど。 真 :そうでもないよ。僕のもう一つのシンドロームとは愛称が悪いけど(笑)    白兵系のシンドロームと組み合わせると結構強いよ? 樹 :組み合わせてなんぼ、って感じですね。    単体の能力だといまいち決め手にかけるものがあります。 真 :避けるのは得意だよ。このシンドローム。 蛍介:確かに。逃げるの得意だもんなー。 真 :…それは、微妙にイメージ悪い、蛍介。 塔矢:はっはっはぁ〜。カッコイイなァ、ハヌマーン(笑)  ○モルフェウス○ 樹 :私のシンドロームの一つですね。    「錬金術師」になるシンドロームです。剣を作ったり銃を作ったりします。 真 :果ては車とか作り出せるからなァ。汎用性は凄く高い。 蛍介:カッコつけるには最適だよな。 樹 :どのシンドロームと組み合わせてもそれなりに行けますからね。  ○ノイマン○ 樹 :「天才」になるシンドロームです。オールマイティ、万能の才を持っています。 蛍介:白兵も、射撃も、補助もなんでも出来るからなァ。まさに天才だよ。 真 :樹は射撃系だよな。 樹 :ええ。補助を取ってもよかったんですが。もう一つのモルフェウスのとの相性で。 塔矢:俺様も天才になりたいぞ〜〜〜! 真 :…充分「天災」じゃん。  ○オルクス○ 蛍介:モルフェウスと1、2を争う「カッコイイ」シンドローム(笑) 真 :自分がルールの「領域」を作り出して、その中で好き勝手やるシンドロームだね。    動物を操って使い魔っぽく使う事も出来る。 塔矢:む、真のくせに生意気な。 真 :うるさい。今回、僕、オルクスのくせに全然目立てなかったよ…。 樹 :決め台詞は「領域内では俺がルールだ。」「領域内で俺に勝てるとでも思ったか?」など。    オルクスはいい気になれるシンドロームですね。  ○サラマンダー○ 樹 :火を出したり氷を出したり。熱をつかさどるシンドロームです。 蛍介:今回のリプレイではこれと、ソラリスだけが出てきてないんだよな。 真 :右手からは炎、左手からは氷…二つ合わせて極大消滅呪文…メドロー…、 蛍介:それは危険なネタだから。真。 樹 :というか、もう、それは古いんじゃないかなァ。 真 :最近のトレンドは反作用ボム3ですかな? 塔矢:クロ○トリガーかよ。  ○ソラリス○ 蛍介:医薬系シンドロームソラリス。    薬やらなんやらを操る支援系シンドロームだな。 真 :回復と言ったらこのシンドローム。他人の能力を上げたり、敵を眠らせたりと多彩な能力を持っているね。 樹 :このシンドロームを持つキャラクターがいると、パーティの生存率が割と上がるわ。    ……このパーティにはいないけど。 蛍介:まぁ、いれば便利だけど、いなくても、致命的って訳でも…。 塔矢:そういうやつが、最後に泣きを見るんだよなァ。な? 蛍介? 蛍介:……不吉な事言うなよ…。 真 :……ってところか? 忘れてるのないよな? 樹 :…全11種。ちゃんとあるわ。 真 :よかった。ちゃんと言えたぜ(笑) 蛍介:じゃあ、次に行こうか。
UGNってなぁ、なんじゃい? 蛍介:UGNってのはユニバーサルガーディアンネットワークの略だね。    レネゲイドウィルスの事を世間に公表しない為の裏組織だ。 樹 :正確には最終的には「人類とオーヴァードの共存」が目的。    でも、今現在、オーヴァードの存在が明らかになると、彼らが迫害される事は確実なので、公表しないだけよ。 蛍介:そ、そうなんだ。 樹 :UGNは親がいないオーヴァードの子供を引き取ったり、オーヴァードがらみの犯罪事件を解決したりと多岐にわたり活動しています。    全国各地に支部があり、各支部がその管理するエリアにいるオーヴァード達に事件の解決を依頼したりします。 蛍介:UGNの組織に組みこまれているのを「エージェント」。組みこまれていないけど、依頼があれば協力するのが「イリーガルエージェント」。    あまりUGNに関わらないようにしている、もしくはUGNの存在を知らないオーヴァードは野良オーヴァードと呼ばれるらしい。 樹 :野良オーヴァードは俗称だけどね。 真 :僕はイリーガル、蛍介は今回の事でエージェントに、樹もエージェントだよな。 塔矢:俺様微妙。野良のようなイリーガルのような。 蛍介:イリーガルなんじゃない? 一応。 樹 :まぁ、そう言うわけで、UGNは今の世界にはなくてはならないものとなっているの。 真 :世界の影で、世界の平和の為に戦う正義の組織…と言いたい所だけど、流石に一枚岩じゃないね。
FHってなんやねん。 蛍介:FHはファルスハーツの略だね。UGNと敵対している組織だ。 塔矢:どう敵対してるんだ? 真 :FHは積極的にオーヴァードの力を使おうとしてるんだっけ?    んで、国際的なテロを起こそうとしている……だったような。 蛍介:まぁ、正しいと思う。FH自体は謎に包まれたテロ組織なんだよね。 樹 :レネゲイドが広まる前から存在した組織らしい、と言うところまでは分かっているんだけど。    詳しい事はほとんど分かっていないと言うのが実情ね。 真 :UGNと敵対しているってのは主義主張が異なるって意味か? 樹 :いえ。そもそも、組織自体が不透明なもので、「UGNの行動をよくジャマしてくる。」「色々オーヴァードの力を使って    悪いことを考えている」程度の事しか分かっていないらしいわ。 蛍介:ってことは、成り行き的に「敵」なんだな? 樹 :宣戦布告されたわけでもないから、「仲が悪い組織」というのが正しいでしょうね。
蛍介:まぁ、そんなところで、第1回インターミッションは終わりだ。    次回、3話と4話の間でまた会おう。 塔矢:……俺様割とないがしろにされてた? 樹 :次回はDロイスについての説明です。