2003年5月1日。
 ゴールデンウィークの真っ只中、6人の男女が集まってなにやら怪しげな動き。


「さぁ、てと。それじゃあ、ダブルクロスのセッションを始めましょ…」

「やぁみんなぁ、元気だったかい!? みんなの熱い声援を受けて、なんと僕らのお話のキャンペーン化が決定したよっ!!
 一回こっきりの話のはずだったのに、『僕の活躍がもっと見たい!!』って声が殺到!!
 東京ドームでの僕オンリーのサイン会をきっかけに、ついに僕は帰ってきたァああ!!!」

「のっけからテンション高すぎるんだよっ! お前はっ!!」

「はっはっはァ、大目に見てくださいよぉ。
 僕主演のお話がキャンペーン化したんですよ、いいじゃないですか、ちょっとくらい浮っかれっても〜(笑)」

「うるせぇよっ! 少し黙ってろっ! この伝言板がッ!」

「引きずってるなァ…(笑)」

「…あのぅ、マスター。」

「ん? なんじゃ?(怒鳴りすぎて息を切らしている)はぁ、はぁ。」

「今回のシナリオは前回(Crimson Night)の続編なんですよね?」

「ああ、そうだけど。だから前回のキャラクターシート持ってきてもらったでしょ?」

「うん。それはいいんだけど。…(周りを見る)…この方はどちら様でしょう。」

「あ、まだ紹介がまだだったね? 彼女は5人目の新メンバーだよ。」

「新メンバー!?」

「やぁやぁ、今回はこの僕主演のお話に華を添えてくださるそうで、本当に、ありがとう。
 TRPGは不慣れかい? 大丈夫大丈夫、な〜んにも心配しなくていいよぉ。
 この僕が、手取り足取り優しく教えてあげるからさァ。さぁ! 君もこの僕と一緒に、刺激的な日々を過ごそうじゃないかぁ!!」

「少し黙ってろって。(口をふさぐ)」

「はぐ! はひふふんへふはひーへふ!
 はひへへはんはふふはははひひはははひ、ほほひんほうほふほひへほほふひへはへほうほふうほほほふほほほほふはいは…」

「……少し部屋から出しておこうか?」

「っていうかな。プレイ前からキャラクターになりきらなくてもいいんだぞ?」

「いや、こいつはこれが素でしょう。」

「フフフ(笑)」

「変な人ですねぇ。」

「いや、まぁ、うん。変な奴だから気にしないでいてくれ。」

「なんだか良く性格がわかった気がします。それではみなさん、よろしくお願いしますね〜。」

「うい〜っす。よろしくぅ。」

「…それで? 具体的にまず僕らは何をやるのかな?」

「まぁ、まずはキャラクターの成長申告と行きましょうか。
 みなさん、前回の経験点とか使っていいですよ。」

「え〜と…、『天城 蛍介』、精神が1点上昇と、新しいエフェクトLv1を二つ取得。」

「塔矢君は新しいエフェクトを三つ取得しましたぞ。」

「月代真、《アニマルテイマー》と《ハンドリング》、《縮地》を取得。」

「動物使いですか…。」

「二人は何を取ったのかな? 物によってはシナリオにからめたりするけど。」

「僕は《見放されし地》と《リフレクトレーザー》。
 《見放されし地》は、ワーディングみたいに僕の足元から『ヴァァァ』っと広がっていく感じで使いたいね。」

「俺様は《獣の力》《貪欲なる拳》《異形の踊り》だ。」

「了解。樹はどんな感じに成長するのかな?」

「《支援射撃》と《ギガンティック・モード》を取得。《シューティングシステム》のレベルを上げました。」

「ふむ。ではみんなの成長はこれでいいとして。じゃあ、新キャラに自己紹介をお願いしようかな?」

「あ、はい。5人目、安瀬茉莉(あぜ まつり)です。シンドロームはソラリス/ノイマン。
 完全支援系です。Dロイス“複製体”を使用してます。翼生えます。」

「Dロイスが入ったかァ。話がこじれそうな予感だなぁ(笑)」

「これから仲良くしようねぇ茉莉ちゃ〜ん(笑)因みに女性にお年を聞くのは失礼とは重々承知しているんだけど、おいくつ?」

「16歳、高校2年生です。1年年下ですね。プレイヤー年齢は秘密ですが(笑)」

「…そう言えば、前回全く気にしなかったけど、僕達一応受験生だったんだよねぇ(笑)」

「だねぇ。まぁ、受験生と言っても4月、始業式直後の話だし。」

「あ、ちなみにワークスはアーティストです。カヴァーは高校生ですが。」

「芸術家? どんな?」

「え〜と。音楽系です。ポップスではなくてクラシック系です。フルート奏者という事で。」

「ふむ。ライフパス見せてー。」

「生まれが有名人、幼少に大事故、学生2で大名誉ですね。」

「…よし。ではお父さんが有名なフルート奏者。サラブレットの血を引いた茉莉は幼い頃からフルートを吹いていた。
 大名誉は高校に入ってすぐ、全国大会に出場、優勝したということで。」

「わ。なんか、凄い人みたいですよ。私。」

「おお、なんか凄い人みたいだよこの人(笑)
 高校入って全国大会で優勝って、結構な有名人じゃんか。」

「わーい。有名人、有名人。」

「まぁ、そんなところかね。ああ、後ロイスは?」

「ロイスは、UGNの柳川さんと、兄にとってます。あと一つはDロイス、複製体です。」

「柳川、って…。私が勝手に設定した人ですか。」

「はい。せっかくですから使わなくては(笑)」

「…するってーと、安瀬さんもUGN関係者?」

「いえ、UGNとは現在は関わってません。いわゆる野良オーヴァードですね。
 彼とは昔、重傷を負ったときに少し関わっただけとしましょう。ほんのりあこがれている初恋の人、くらいで(笑)」

「なにぃ、そうなのかっ!?」

「まぁ。それも昔の話ですよ。ええ。」

「ふっ、茉莉ちゃん、昔の思い出は大事に胸にしまいこんで、新しい明日を輝かなければいけないよ?
 さぁ! この僕と輝ける明日を見つけようじゃないかぁ!!(大きく両手を広げるポーズ)(笑)」

「と、言うわけで、今回のシナリオに入るとしましょうか。」




Double Cross リプレイ Moon of the Roaring 〜咆哮の月〜

GM:さて、新メンバーの自己紹介も済んだし、成長も済んだ。    ゲーム本編を始めるとしましょうか。みんな、よろしくお願いします〜。 蛍介:よろしくおねがいしま〜す。 塔矢:よろしくねぇ、樹ちゃ〜ん、茉莉ちゃ〜ん(笑) 茉莉:うう〜ん…なんだか不安だけど。よろしくお願いしますね〜。 真 :今度こそ出番が欲しいなァ。 樹 :…それで、まずはなんでしたっけ? GM:え〜と。各人、ハンドアウトを確認してください。    今回はこんな感じです。 天城蛍介  「FHの支部に突入する。」  それが君のUGNエージェントとして組織に組みこまれて始めての仕事だ。  緊張していないと言えば嘘になる。  証拠に手は震えている。喉がからから乾く。  よりにもよって、最初の仕事が宿敵、FHの支部への攻撃なのだから。  作戦決行は今から3時間後。  大丈夫、戦える。  これは日常を守るための戦いだ。  大切な場所、大切な人達を守るための戦いだ。  そう、心に言い聞かせる。  いつの間にか、手の震えは止まっていた。 シナリオロイス 御子柴空音 推奨感情 ポジティブ:庇護      ネガティブ:自由 安瀬茉莉  出逢いは偶然だった。  少女は誰もいない夕方の公園で一人さびしく佇んでいた。  その風貌は誰かを待っているようにも、途方にくれているようにも見えた。  気になったのはその瞳。  悲しそうに何処か遠くを見つめるその目が君の心の中に残った。  気がつけば…君は少女に声をかけていた。 シナリオロイス 御子柴空音 推奨感情 ポジティブ:庇護      ネガティブ:自由 水原塔矢  「天変地異の前触れ。」  人はそう言った。  「明日は雪か。」  また、別の人はそう言った。  みんな言いたい放題である。  だが、君は気にしない。  君は手元にある手紙を再び開き、中を読みなおす。  「放課後、屋上で待ってます。」 シナリオロイス 魔獣 推奨感情 ポジティブ:自由      ネガティブ:自由 月代真  UGNに積極的に協力し、「バイト」代を稼ぐ日々。  今日も君はコードネーム「ヘルハウンド」と呼ばれるジャームを追って街に出ていた。  …とはいえ、君に与えられた情報は少ない。  シンドロームも外見も、性別すら不明なのだから。  UGNも君が発見できるとはあまり期待していないらしい。  ここ1週間、ずっと未発見のままきているが、依頼のキャンセルもない。  どうやら、君は人海戦術の一端を担っているだけらしい。  レネゲイドはレネゲイドに引かれる。  共感作用があるため、いつかは誰かが辿りつくだろう。  バイクを走らせながら、君は彼を探しつづける。 シナリオロイス ヘルハウンド 推奨感情 ポジティブ:執着      ネガティブ:自由 小宮樹  1週間ほど前から発生したF市を中心とした地域での連続殺人事件。  君は今、その犯人を追っている。  昼は学校、夜は仕事。  正直言って体が休まる時間は殆どない。  しかし、それに苦痛は感じない。  自分が頑張った分だけ、大切な場所が守れる。  自分が睡眠時間を減らし多分だけ、多くの人が安心して眠れる。  今、君は充実した疲労を感じていた。 シナリオロイス ヘルハウンド 推奨感情 ポジティブ:執着      ネガティブ:自由 GM:…といった感じでございます。 塔矢:…なんか俺様、ロイスについて非常に複雑な感情を沸き起こさずにはいられないのだが…? GM:はっはっはっ気のせい気のせい。 真 :マスター…僕、非常に不毛な仕事しているような気がするんだけど。 GM:はっはっはっ気のせい気のせい。 蛍介:あのぉ、僕自分の能力はあまり高くないと認知しているのですが、いきなり潜入戦はかなりデンジャラスな気が    するのでございますが…? GM:はっはっはっ気のせい気のせい。 一同:(なんだかしらけた目で見ている)じとー。 蛍介:ま、まぁ、その辺は本編が始まってから気にする事と致しまして(笑)    とりあえず、ロイスの確認は取ったわけですが、この後は? GM:ん。PC間ロイスの取得だね。    今回は一人増えたので、ちょっと前回と違う人にロイスを取ってもらう事になるかも。
 PC間ロイス取得
GM:さぁ、PC間ロイスの取得ですな。    指定した順にロイスを結びましょう。ハンドアウトの下から上に行く順で。    まずは蛍介が樹に。 蛍介:了解…、チョイスにしようか。    …じゃ、好意と無関心にしよう。表は好意。 GM:無関心…。次は…茉莉から蛍介。 茉莉:はーい。それじゃあ、…(ころころ)…純愛です(笑)    面白いのでそれで行きます。ネガティブは不安ですね。表は純愛で(一同大爆笑) 樹 :じゅ、じゅんあいっ!? 塔矢:蛍介ぇええええ!! 貴様この俺様を差し置いてなんてことをォおおおお!!! 蛍介:えええ!? ぼ、僕が怒られなきゃいけないんですかァ!!?(笑) 茉莉:せ・ん・ぱ・い♪(一同爆笑) GM:…(頭を抱えている) 塔矢:おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれ………。 蛍介:……こ、このセッション、僕の身に一体何が起こるんだろう…(笑) GM:うう……じゃあ、次に行こうか…塔矢から茉莉へ。 塔矢:く、蛍介に遅れを取ってなるものか!    せっかくロイスが取れるのだから、ここは好奇心と猜疑心で行くぞ!! 表は好奇心だ。 蛍介:…それ、理由になってるのか? GM:あの、それ、全く理由がわからないのですが。 塔矢:学校トップクラスの有名人にして美人だ! この俺様が興味を持たないはずがない!!    しかし彼女はこの俺様に興味を示さない! 普通の女の子だったらそんなの事はありえない!!    これは何かあるッ!!! 真 :そしたら、お前、あらゆる女の子に猜疑心持ってる事になるぞ…。 樹 :……いっそ哀れね…。 塔矢:諸君前回からとっても失礼ですよぉー!! GM:お前は無礼じゃ。さて、次に行くぞ。    真から塔矢に。 真 :……そうだなぁ。……ごめん、塔矢。なんか同情と憐憫をとりたくなった。    表は同情で(笑) 塔矢:なんですとぉー!!(笑) 茉莉:…マスター、シナリオ始まったら、塔矢にもロイス結んでいいですか? GM:え? なんでまたこんなのに。 茉莉:ここまでくると、学校内では有名でしょう。ナンパの水原、とか。    面白そうなので…あと、キャラクター同士のコネクションが合ったほうが物語を進めるのに楽かと。 GM:なるほど…。納得はするけど。まぁ、シナリオ内でならいつどんなロイスを結ぼうが構わないよ。 茉莉:そうですか。では…感情を考えておきましょうか。 樹 :憐憫、同情、食傷、侮蔑あたりがお勧めですよ? 真 :さらっとひどい事言うなァ…。 蛍介:………しかし弁護の余地は無い…(笑) 塔矢:うわーん、苛めだぁー!!(笑) GM:さ、最後に行っていいかな? 樹から真に。 樹 :(感情表を見ている)……誠意と…憐憫でしょうか。 真 :れ、憐憫っ!? なんでっ!? 樹 :今回のシナリオで活躍できたら別のものに変えるという事で。 真 :なんだか今回樹がひどいよぅ〜(涙) 蛍介:…段々みんなの本性が見え隠れしてきている気がするな、仲良くなった証拠かな?(苦笑) GM:まぁ、そう思っておこう。さて、それじゃあ、オープニングフェイズに行くとしましょうかね。
Opening Phase
 緊迫した空気。  天候はあまりよくはなく、曇った空が闇を作り世界を包む。  天城蛍介は空を見上げながら何となくいやな予感を感じていた。  15分後に開始される作戦。FH支部への強襲制圧作戦。  多くの人の平和を守るための殺し。  それは正義なのか。  自分の手を、友を討ったその手を見ながら君は問う。  答えはない。  あるはずがないのだ。 GM:はい、それじゃあ、本プレイ〜。    まずは、主人公、天城蛍介から行くとしましょうか。 塔矢:おいおい冗談きついぜ? セニョ〜ル〜(笑) GM:時間は午後7時過ぎ。君を含めた5人のUGNエージェントはF市近くのビルの前にいた。 塔矢:おおおいいい(泣) 蛍介:はいはい、ちょっと待っててね(笑)    …FH支部への突入直前だね? でも支部とはいえ突入部隊が5人程度? GM:1ヶ月ほど前、君達が捕らえたアリスという組織の幹部ホワイトラビット…貴志川舞を尋問した結果、    FHの支部がここにあるという情報が得られた。そこへの強襲任務に君はつく事になったわけだが。    まず、君達5人のオーヴァードが突入。その後、一般兵…まぁ、対ワーディングマスクを装備している    わけだが…一般兵が突入。制圧する予定になっている。 蛍介:なるほど、僕らは斥候という事ですか。    それで、今もう突入直前なんだね? 緊張で少々震えているのを押さえつけていよう。 GM:うむ。作戦開始時間まであと15分。君のほかの4人のエージェントは既に待機できているぞ。    …ああ、因みに、今作戦では防弾・防刃ジャケットが至急されている。作戦終了したら返却だけど。 樹 :…ではエージェントの一人として登場しましょうか。…(ころころ)侵蝕率は6上昇と。    「…大丈夫? 蛍介君。」(一同爆笑) GM:うおうっ!? 樹 :なんだか純愛とっている人がいるっぽいので、負けじとフラグを立てに行きます(笑) 塔矢:ぬぅ、ここは負けじと俺様も登場すべきかァ!!? 蛍介:くんな、絶対くんな(笑)    「…ありがとう。今までイリーガルとしてやってきたからね、流石に、ちょっとおっかないや……」 樹 :大丈夫、誰でも最初はあるんだから。 GM:…では、蛍介、樹、他3名はスタンバイOK。突入5分前だ。    なにかやっておくことあるか? 蛍介:……ええ〜と、じゃあ、掌に人という字を三回書いて… GM:え〜…時間になりました。    各人武器を手に取ったりしてドアの間に待機。    「天城くん、準備はいいかね?」隊長が声をかける。 蛍介:…飲み込む、と。    「はい、大丈夫です」(笑) GM:では、突入です。合図と共に入り口が爆破され、君達5人を先頭に一般兵も突入します。    君らの目的はビル全体の制圧。特に君らはおそらくオーヴァードがいるであろう、最上階の幹部たちの部屋を    制圧する事が目的です。 蛍介:抵抗はどんな感じですか?    僕は能力が能力なんで先任達の後方に位置しましょう。 GM:ええ〜っと。幾つかの兵士が君たちの前に立ちふさがりはしますが、基本的にあまり警備は厳重では無かったようです。    1F、2Fと下の階は制圧されていきます。 樹 :私も後方支援系なので蛍介くんの隣を走ってます。隊長達に任せましょう。前衛は。 蛍介:そうね。後方から光の弓を撃ってますよ。    「どうやら奇襲は成功だったみたいだね。抵抗が少なくて、少しほっとしたよ。」 樹 :まだ安心は出来ないわ。まだ、敵にオーヴァードがいるかもしれないんだから。ぱんぱん(銃を撃っているらしい) GM:と、階段を駆け登っている君達の前に10人ほどの兵士が! 樹 :前衛の隊長さんが蹴散らしますっ!「どけっ! キュマイラの刃に切り裂けぬものは無いッ!」    獣化しながらばきばきばき。その隣では紅の炎を纏いその手を伸ばし、敵を攻撃するサラマンダー/エグザイルの副官! GM:……好き勝手しやがって。    「ぐあああっ!」「こ、こいつらっ! 強いッ!?」ばったばったとなぎ倒されて行く敵部隊!    「足を止めるなッ! 速力こそが武器だっ!」隊長はその爪で敵をなぎ倒しながら突き進みます。 蛍介:………UGNの電撃作戦はかくも激しく素早いものなのか、プロって凄いなァ(笑) GM:え〜…っと。樹、実は演出で侵蝕値上げたくないんだろう。 樹 :そんな事は無いはずです。多分。…まぁ、私も後ろからぱんぱん射撃してますから。 GM:前線に立つ二人の活躍により、抵抗勢力はどんどん散らされて行きます。    そして、ついに最上階。幹部の部屋の前まで君達は来ました。 蛍介:…ふう、激しい戦いだった割には意外とあっさり来れてしまったな。おかげでどうやら侵蝕値は大して上がらなかったらしい(笑) GM:ドアの前に隊長がくっついて、指でカウントします。    「3、2、1、…突入ッ!」    その声と同時に君達5人は部屋の中になだれ込みます。 樹 :しんがりを務めます。 蛍介:じゃ、隊長・副長が突入して、もう一人の謎のNPCと同じ位のタイミングで突入(笑) GM:君達が突入したその部屋は…一面の赤で塗りつぶされている。    そして、むせかえるような血の匂い…。その中にはすでに事切れているであろう人が何人か倒れている…。 樹 :「…な……こ、これは…。」と、隊長。 真 :NPC乗っ取らない、乗っ取らない。 蛍介:「…た、隊長…、僕らのほかに、僕達より先に突入した部隊があるのですか?」    これはNPCではないぞ?(笑) GM:「いや……我々5人が最初の部隊のはず…だが…これは一体…。」    隊長は呆然としている。 蛍介:一応警戒はしてるけど、どの程度の広さの部屋?    死亡している人の人数はわかります? GM:部屋の大きさは…そうだな。学校の教室を2倍くらいにしたサイズかな。    その中に7、8人の死体があるね。 樹 :…死因とか…調べたら分かりますか? GM:見た感じ、大きな爪あとがある。鋭い爪で引き裂かれたのかな、と思った。 蛍介:……隊長、夢遊病とかの症状持ってたりしません? GM:「む、それは自分では分からないな。」隊長はそう言いながら一人一人顔を確認していきます。    ホワイトラビットからもたらされた情報で既に顔の確認は行っていたので。 蛍介:僕はドアの近くに立って後方と周囲警戒。    そういう作業には僕は向かないから。 GM:あまり警戒にも向いてないような気もするが(笑) 樹 :…それで…隊長、どうします? GM:隊長は少し考えてから…「この部屋は私達じゃなくても平気だろう。他の場所に分かれて当たってくれ。」と。 蛍介:顔の確認は取れたんですか?    該者に幹部が含まれてたのなら、降伏勧告を出せると思いますが? GM:そうですね。暫くすると、ビルの中から断続的に聞こえてきた銃声が途絶えます。    戦闘員も少なかったこともあり、このビルは完全に制圧されました。 蛍介:…ふう、一安心かな?    ちょっと緊張の糸をほどいちゃおうかな。肩の力を抜いて大きく息を吐く。 樹 :お疲れ様。と、…肩を叩こうと思いましたが、身長差があるのでいまいち格好になりません…。 GM:「天城くん、いいかな?」と、隊長が声をかける。 蛍介:あ、はい。    樹がちょっと後ろで悪戦苦闘しているのを尻目に隊長の方へ(笑) 樹 :わう〜…。 GM:「私達はここで現場の確認を行う。君と小宮くんは地下に研究施設があるようなので、そちらの応援に行ってくれ。」 蛍介:了解しました。小宮さん、行こうか。 樹 :了解。地下に向かいます。 GM:…で、君達は地下に行きます。え〜…といっても、敵とかは既にいません。    部屋の中は実験に使われたのか動物のサンプルや研究のレポートとかが色々なところにありますね。    また、ここでも、UGNのメンツが突入する前に死んでいたであろう死体があります。 蛍介:むう、予想外の展開が起こっているらしい。    隊長から言付かってここに来たことを地下突入部隊の最先任の方に話して、現状を聞こう。    後死体のことも聞く。 GM:「我々が突入したときには既にこの状態で…。」と一般兵の部隊長がどうなっているやらって顔していいます。 樹 :…ここも爪あととかある? GM:あります。壁やら実験道具にまで攻撃した…というか手当たりしだい傷つけたような跡があります。 蛍介:その爪あととかは、塔矢の『破壊の爪』のあととかと見覚えあったりしない?    それと、突入時の事だろうけど、幹部の部屋に行くまでの間に既に血痕があったとか、    ビル内が慌しかったとかいう事は分かるかな? GM:そうですねぇ。ちょいと<知覚>でロールを行ってみましょうか。 蛍介:…<知覚>かァ…(ころころ)…達成値は15。 樹 :私もしていいのですか? GM:ああ、構わないよ。 樹 :では9です。 GM:二人はそういえば、来る途中で血痕とかがあったことを思い出しました。ところどころ、壁に傷が入ってるところもあったようです。 蛍介:…すると、ここに来る前には既にこのビル内で闘争があったと判断できるかな?    一番簡単な見立てとしては、この地下から何かのきっかけで、実験動物かなにかが逃げ出して…、最上階にいった?    それはちょっとおかしな話かな? GM:さぁ? …んで、暫くすると兵士達は撤収していきます。これからはUGNの非戦闘員…鑑識の出番のようですね。 蛍介:…撤収命令が出た? GM:まぁ、君達にこれから出来る事は無いようですから。撤収命令が出ます。 蛍介:…なんか気になるので鑑識の仕事のジャマにならないところで結果が出るの待ってていいですか? 樹 :私はここで撤収します。邪魔にならないうちにね。 GM:まぁ、ジャマしないなら蛍介はここにいても構わないよ。 樹 :…それじゃあ、私はここで。撤収しましょう。 蛍介:撤収しても結果は知らされるんだろうけどね。    突入した時点で死体だった奴の死亡推定時間とか、そいつらを殺したと思われる何かがどういう経路でこのビルを動き回ったのかとか    知りたいので。 GM:了解。では、君を残して部隊は撤収しようとします。……でですね。    その瞬間、君を残して、世界がモノクロ反転します。 蛍介:うおう、《ワーディング》!?    ってーかもうここにはオーヴァードは僕一人!?(笑) GM:はい、その通りです(笑) 蛍介:じ、実はやばいかも(笑)    とりあえず周囲を警戒、結界の主を探す。 GM:え〜と、地下の部屋の奥に、結界を張った主であろう人がいます。    血まみれになって倒れてますね。 蛍介:…は? 結界の主が血まみれになって倒れてるの?    …なんで結界張ったんだ? とりあえず警戒しつつ近寄ってってみます。 GM:「う……あなた…オーヴァード…ね?《ワーディング》のなかで動けるってことは…。」    え〜、その女の人は近寄ってきた君に話しかけます。 蛍介:…警戒は解かないでいますけど、「大丈夫ですか?」と声をかける。    見た感じどの程度の年齢の人? GM:ええっと。20代後半か30代前半かね?    「私が…言えた義理では…ない、けれど…」とそこでゲホゲホと咳き込む。    「あの子を…空音ちゃんを助けてあげてください…。」 蛍介:…いきなりツッコミどころ満載な台詞が飛び出したな。    「取り合えず、結界をといてください。怪我の治療を行いながら、話を聞きます。」 GM:「気をつけて…ヘルハウン…ド…は…。」…そこまで言って、彼女は事切れたようです。    同時に《ワーディング》は解除されます。 蛍介:うぎゃあ、言うだけ言って事切れちゃったァ(笑)    こ、困ったなァ。とりあえず他の方々に報告しますけど…、『空音』と『ヘルハウンド』の名と、    『私が言えた義理じゃない』事と『ヘルハウンドは危険』だと言う事を言われた。 GM:まぁ、そう言ったところで、この長かったOPを終わりにしましょうか。    君にはシナリオロイス、御子柴空音をプレゼントしましょう。 蛍介:…この子、今の段階では感情何もとれない気がするんだけどな(笑)    とりあえず、推奨感情がポジティブが庇護だったよね。…ネガティブを猜疑心で、ネガティブを表にしよう。 GM:了解。では、次のシーンにいくとしましょうか。
 それは学校帰りのほんのちょっとの偶然。  普段とは違う道を歩いてみる。  いつも…毎日通る道ではない、一本それた脇道。  そこを通ったのは単なる気まぐれだった。  しかしそれは不思議の国への入り口だった。 GM:ってなわけで、次は誰だ。茉莉か。茉莉だな。うん。よし、じゃあ、君のシーンで行きましょう。 茉莉:はーい。なんだか待ち疲れましたが、出番ですね。 GM:では夕方、学校からの帰り道というところから始めましょうかな。 茉莉:了解です。フルートが入ったケースを抱えながら帰りましょう。今日の部活動は楽しかったなぁ。 GM:吹奏楽部? 茉莉:天文学部です。 一同:天文学部かよっ!? 茉莉:何か? 塔矢:おのれ! この女狐め!!    どうりで吹奏楽部探してもいないはずだっ!! 話し掛けられなかったじゃないかァ!!(笑) 真 :付き合わされた僕の身にもなってくれぃ!(笑) 樹 :…というか、フルートで全国大会優勝じゃなかったの? 茉莉:ああ、アレは趣味です。    本腰入れてやるつもりはないのです。ええ。 蛍介:ぬぅ、全国の本腰いれてフルートやってる方々に袋にされそうな発言ですな(笑) 塔矢:いやいや、OKOK、何かに一筋な子は落としにくいからな、俺様にとっては好都合好都合。    しかし俺様の許可無しに吹奏楽部以外にいるとは許せん。おかげでどれだけ探し回った事か(笑) 茉莉:噂に違わず面白い人のようですねぇ。 GM:というか、天文学部がなんでもう帰ってるんだよ。昼間の部活はどうした。 茉莉:え? ええ。アカバネクレハ先輩と一緒にヒイラギレンジ先輩を苛めてました。楽しかったです。 GM:ナイトウィザードかよっ!! 蛍介:…ちょっとまって、彼らの学校はT都I袋にあるんでなかった?    ここはS玉県F谷市(笑) GM:……ちょいと茉莉さん。自粛しなさい。 茉莉:はい、分かりました。しぶしぶ。 GM:それじゃあ、天文部で先輩をからかって遊んで帰っていく途中ですね。    近くの公園で君は一人の少女を見つけます。 茉莉:…少女、ですか。それは…珍しいのですか? 私が気を引かれるほど。 GM:ええ、ハンドアウトにあるように…この夕方…子供達が帰ってしまい、誰もいない公園の中、一人佇む少女。    その彼女の…悲しげな瞳に君は気になるものを感じた。 茉莉:ぱっと見て何歳くらいでしょうか。 GM:10歳か…どんなに上でも12、3歳でしょうね。 茉莉:なんだか気になったらしいので、声をかけてしまいましょうか。    「(なんだか優しい猫なで声で)こんにちわ。お姫様。こんなところで何をしてるんですか?」と明るく。 GM:…なんだか卑怯なくらい声が変わったぞ、今。 茉莉:お気になさらぬよう。 GM:え〜と。少女はその声にビクッと肩を振るわせ…そして君を見て「(舌足らずの声で)おねえちゃん…だれ?」 茉莉:私? 私はね。お空から来た魔法使い。 一同:なんだそりゃあっ!? 蛍介:言うなァ(笑) 塔矢:………俺、この娘ターゲットから外そうかな…(笑) GM:(ちょっと唖然としている)彼女は少し首をひねります。「まほう…つかい?」 茉莉:ええ。その証拠に…と回りを見渡して…人がいない事を確認します。 GM:あ、うん。ここは人通りが少ない通りだから、誰もいない。 茉莉:では、お姫様? 少しだけですが…とエフェクト《鷹の翼》を使用します。翼は白い翼がいいのですが。 GM:まぁ、どんな羽かは自由でいいが…。    「わぁっ!?」少女は小さな簡単の声を上げて…思わずその翼に見とれます。 茉莉:お姫様が悲しそうな顔をしてたから、空から降りてきたの。    …というところで翼をしまいます。 真 :……言いたい放題ですね。 蛍介:素晴らしい御仁だな(笑) 塔矢:……イヤ、うん、確かにちょっとおかしなところもあるが、そんなのは世の中誰しもが持っているところだ。    むしろ小さな女の子に対するその優しい接し方が俺様の心をつかんだぞ! カモン、茉莉っちゃ〜ん!!(笑) 蛍介:また始まった…(笑) 茉莉:立派な交渉術だと言ってください。本当は恥ずかしくってもだえ苦しんでいるのです。ええ。(←全くそんなそぶりがない)    お姫様、お名前は? GM:「みこしば…空音。」俯きながら彼女は答えてくれます。 茉莉:空音ちゃんか。お空の空に音でいいんだよね? GM:「うん。」少女は少し笑って答えてくれます。    「ねぇ、まほうつかいさん。ここはあぶないよ?」 茉莉:…え? 危ないって? 水原さんでも来ますか? 塔矢:やだなぁ、茉莉ちゃ〜ん、その場合は危険信号じゃなくて、幸福の予感がするハズだって〜ェ(笑) 茉莉:ええと、冗談はさておくとして…。    「確かに女の子ひとりじゃあ、こんな時間は危ないよね? おうちに帰ろうか?」と言いましょう。 GM:「……うん。」彼女はしょんぼりとした感じで答えます。    「おうち…かえる…。」そう言って彼女は駆け出します。 茉莉:え? え? 置いてかれちゃった? GM:はい。彼女はなんだか思いつめたような感じの顔をして走っていきましたね。 茉莉:……なんかいけないこと言っちゃったかなぁ…。心配だけど後は追いません。 GM:了解。それでは、ここでシーンを切りましょうか。    茉莉にはシナリオロイス御子柴空音をあげましょう。 茉莉:う〜ん…推奨感情は庇護でしたね。なんだか気にかかるので執着に変えます。ネガティブは不信感。    表の感情は執着です。きになるよぅ、う〜ん…。 蛍介:僕も気になるな。まだ会ってる訳じゃないけど。 塔矢:それよか俺様は茉莉ちゃんのほうが気になるな。    完全支援系の能力といい、君絶対何処かで他人を見下してるだろう(笑) 茉莉:そんなことないですよぅ。他人を信用しなければ完全支援なんて出来ませんし。 GM:まぁ、そんなこって次のシーンに行きましょうか。 真 :……出番プリーズ。
 “キーンコーンカーンコーン”  終業のチャイムが鳴る。  普段から授業をよく聞いていないが今日は格別に授業に身が入らなかった。  いつもなら睡眠時間と当てるはずの授業時間は長く長く、永劫のときと思えた。  “チャイム!”  耳にその音が入った瞬間。  脳で処理を行い、肉体に命令するよりも早く。  キュマイラの全感覚を用いるように体が反応した。  教師が授業の終了を告げる声を背中で聞きながら…。  水原塔矢は屋上に向かって全力疾走していた。 GM:ってなわけで、出番です。塔矢くん。 塔矢:イヤァ、わぁるいねぇ、真ッく〜ん(笑)    全国6千5百万人のファンの娘達ー! みんなのヒーロー水原塔矢くん、華麗に大登場だよぉおおお!!!    ウオオオ、ヒューヒュー!! GM:え〜っとですねぇ。ハンドアウトにある通り、今朝君が登校すると、下駄箱の中に手紙が一通。 塔矢:ふむふむ、まぁ、別段珍しい光景でもないのだな。    俺様の下駄箱の中には毎日ラブレターとカミソリレターが山と詰まれているのさ(笑) GM:え〜…なんだか2万通ある中のたった1通なので君には気も止まらなかったかもしれませんが。  前回(Crimson Night)参照である。 GM:んで、その手紙の中には「放課後、屋上で待ってます。」と。 塔矢:むぅ、なんと今時古風な呼び出し状。    差し出し人は? GM:書いてありません。…が。君はその字に見覚えがあるかもしれませんねぇ。    ちょいと<知覚>でロールを行ってみましょうか。 塔矢:むぅ、<知覚>かァ…(ころころ)…、…フ、達成値3だ。影も形も見覚えなかったようですな(笑) GM:………まぁ、いいか。え〜っと。それが今朝の話。今は放課後です。    昼休みとかまでに何かしたい事があれば宣告してくださいね。 塔矢:ん〜、いつものように女の子とステキな学園生活をエンジョイしてました(笑) 真 :いつも思うんだが、お前はどうしてそう、……そう、思えるんだ? 塔矢:んん? どうしてそう思えるかですって? どうしてそう思うかではなく、それが当然必然でしょう?    それがごくごく自然な事ですよ。空気吸うのと同じ事ではないですか(笑) 真 :僕とお前とだと、なんか感覚がひん曲がってるのかなァ?(ただただ首をひねる) GM:え〜っとですね。そうするとですね。放課後まで行っていいと言うことなんでしょうかな? 塔矢:「ああ、みっちゃん、まぁちゃん、ゆうちゃん、ちーちゃん、みんなごめんねぇ、    今日僕放課後ちょっと用事があるんだよう。また明日遊ぼうねぇ。ばいば〜い。」    どうぞ(笑) GM:(誰なんだそれは…)「ばいばい〜塔矢くーん。」「まった明日ねぇ〜。」    ……(何となく理解したらしい)そうか…そう言う事か…。    こいつ、単に「面白いから」人気モンなんだよなぁ…。 真 :良くいる「見てて楽しいけど、友達にはしたくない。」奴ですな。 樹 :…なるほどぉ。 茉莉:言い得て妙ですねぇ。 蛍介:その結論なら僕らはとうの昔に行きついていたような気もするけれど…? 塔矢:ふう、まったく。    相変わらずみんな失礼だなぁ。そんなこっちゃ社会で生きていけないぜェ? 真 :言っていることは正論なのかもしれないが、塔矢には言われたくない気がする…。 蛍介:大同感…(苦笑) GM:まぁ、というわけで、放課後です。    きーんこーんかーんこーん。 塔矢:ふむ、では女の子達の熱い視線を受けつつ屋上まで行こう。    俺様を呼び出したのは誰かなァ? 男だったらただじゃおかねぇ(笑) GM:で、屋上に行きますと…いきなり《ワーディング》エフェクトを使われます。 塔矢:……いや、まぁ、それくらいは大目に見よう。    「る〜んたった、るんたった〜、水原塔矢君だよ〜ん!!」(爆笑) 真 :…(机に突っ伏している) 一同:どういう反応だっ! それはっ!!? 塔矢:え〜、だって俺様を名指しで指定してきた上で《ワーディング》ですよぉ?    って事は俺様がオーヴァードだってことは分かってるわけでしょう。    俺様を襲う事が目的ならいちいち《ワーディング》を張らなくても、他のところに呼び出せばいいでしょうからねぇ。    つまり、特に警戒する必要は無い、という事でございますよ。    で? 俺様を呼び出した張本人はどなた? GM:え〜っとですね。    「相変わらずね。水原塔矢君?」屋上の隅の方のベンチに座ってるお姉さんが君に向かって手を振ってくれます。 塔矢:…相変わらずとか言われちゃったなァ。ってことは俺様のいつもを知っていらっしゃる方なのですな?    とりあえず女性だったようですが、どなた? 俺様の知ってる方? GM:はい。良く知っているお方でございます。1ヶ月ほど前にお世話になった…。    貴志川舞先生でございます。 塔矢:うお〜う、しぃろうさぎっちゃ〜ん!! ようやく俺様との約束を果たしに来てくれたんですねぇ!!    よう〜し、そうと決まったら早速行きましょう! 何処がいっすかァ? フランス料理? イタリア?    あ、中国料理のいい店も知ってますよぉお?(笑) 真 :最初の台詞がそれかよっ! 他になにか言う事あるだろうッ!? 塔矢:むぅ、今日はやたらと子犬が突っかかってくるなァ。しょうがない。    「おや、お久しぶりですね、先生。ご結婚おめでとうございます。」(笑) GM:「あら、ありがとう。本当なら約束通り食事に行きたいところなんだけどね。まだ仮釈放だから。    結構無理したのよ? この1ヶ月。監視つきでようやく外出が許されるんだから。」 塔矢:それはそれは、ご苦労様です。それで? そんな貴重な外出期間を用いて、この俺様にどのようなご用件でしょうか? GM:「警告、しにきたの。まだアリスは死んでないわ。貴方達は今後、組織からの報復が来るかもしれない。    意外と…根に持つ人達だから。」そう言って彼女はくすりと笑う。 塔矢:…それはそれはご親切のどうも。しかしどうしてそれを『俺』に告げるのです?    今実際UGNの管理下に入れられた、貴方こそ俺達に報復したい身なのでは? まさか脅しをかけたかったって訳ではないでしょ? GM:「まさか。いったでしょ? 結構君の面白いところ好きだって。それに…なんて言うか。    一番貴方が接触しても警戒しなさそうだったし。」 塔矢:…むぅ、見透かされている、さすがだ、先生。 蛍介:ちょっとでもお前の行動を見た事ある奴なら誰でもそう思うと思うぞ…(ボソ) 樹 :多分、リプレイを呼んだ人は最初の台詞で貴方の性格を読みきったと思いますよ?(笑) 塔矢:ふふふ、それが俺様の世を忍ぶ仮の姿だと言う事も知らずに…、俺様もそんな事は一切知らないがな(笑)    「…そう言う事なら、その忠告はありがたく受け取っておきますよ。    しかし、わざわざそれを言う為だけにこの学校にいらしたのですか?」 GM:「気になる研究があってね。…獣の力…キュマイラの能力を組織は集めてたの。    もしかしたら君も狙われる可能性があるかもしれないし…。警告だけでもしておこうかと思ってね。」    彼女はそう言って…少しトーンを落として…。    「マッドハッターの最期は聞いたわ。彼、あんな事を考えてたなんてね。そばにいてもちっとも気付かなかった。    天城君に伝えておいて? ありがとうって。」 真 :…もしかして、二人はラブラブとかそう言う話ですか? 塔矢:…先生はショタだったのか…?    い、いや、今はそれは問題ではない。    「…その研究とやらの事、もう少し詳しくお聞かせ願えませんか?」 GM:「私も研究の深部には関わってないから詳しい事は言えないけど…。作戦コード“ジャバウォック”    戦闘能力で言えばおそらく最強のシンドローム、キュマイラの力をとことんまで極めようっていう計画ね。簡単に言えば。」 塔矢:…アリスのキャラのコードネームを頂いていた貴方ですら良く分からないプロジェクトなんですか?    もしかして”アリス”の組織はグループが二つあるとか? GM:「いえ、私には私のポジションがあるの。私…ホワイトラビットは主にスカウトを生業とするの。    アリスを不思議の国に招き入れる白兎。それと同様に、戦力になりそうな人をスカウトするのが私の役目。    本当は戦闘はメインじゃないのよ?」 塔矢:……ちょっと苦しいぞGM(笑) GM:苦しいかなぁ。確かに戦闘能力を見ると、ブラムストーカー/エグザイルだからなァ。 塔矢:まぁ、いいか。    「…ご忠告感謝しますが、身の安全を確保する為にも、貴方のいた組織についてもっと詳しく聞きたいですねぇ。    ってことでー、これからあのときの約束を果たしに行きましょう! あ、ご心配なクゥ、もちろん僕の奢りですよお。    え? UGN? んなの無視無視、僕がきちっと貴方を見張ってますから問題ありませんてぇ!!」 茉莉:それはより一層不安なのではないかと…。 樹 :一緒に食事に行ったと思ったら、食事の中に謎の薬。    眠りこける塔矢。そして、計画ジャバウォックの礎となってしまう。 真 :さらば、塔矢…。 塔矢:ふふふ、この俺様がそんな手に引っかかるとでも思っているのかい? 諸君。 蛍介:攻撃してくる相手が女性なら大手を広げて迎え入れるお前だからなァ。 塔矢:はっはっは、まぁ、確かに先生が「食事の前にどう?」とか言って出してきた飲み物だったら疑わずに飲み干すだろうけどな。    女性を疑うなぞ言語道断!! GM:はっはっは。塔矢は仲間からの信頼が厚いなァ(棒読み) 塔矢:ともかく、他の話は食事をしながら行いましょう。ね? 先生。 GM:まぁ、と言うところでシーンを切りましょう。    なんだか、塔矢との付き合い方が(ようやく)分かってきた感じもするぞ(笑)    塔矢にはシナリオロイス、魔獣「ジャバウォック」を授けましょう。 塔矢:…推奨感情はどっちも自由じゃ〜ん(笑)    んじゃ、好奇心と敵愾心にしよう。表は好奇心。 GM:興味があるんだ(笑)まぁ、君はそう言うやつだもんな(笑) 真 :でばんぷりぃーず。
 夜の町を歩く。  全神経を尖らせながら、人気のない場所を選ぶようにして町を徘徊する。  それが与えられた任務。  既に体に蓄積された疲労は限界だ。  しかし、体はまだ動く、足はまだ前に出る。  守らなくてはいけない。  この日常を守らなくてはいけない。  その思いだけが、少女を突き動かしていた。 GM:そういうことで次は樹のシーンです。 真 :ひどいっ! GM、僕が嫌いだろうッ!? GM:…いや、OPだしなぁ。 塔矢:まこちゃん、もっとどんどんシーンに登場しないとぉ、前回みたいな事になるぞ? 真 :登場したくっても、登場できるシーンが無いんだよっ!(笑) GM:まぁ、そんなわけで、樹のシーンです。 樹 :はい。確か殺人犯を追っているとか何とか。 GM:ええ。このF市において1週間ほど前から発生している連続殺人事件の犯人を追っています。 樹 :それで…私は一体どのような仕事をすればいいのでしょうか。    …の前に侵蝕値を増加させます。9上昇。さっきからいいペースです。 蛍介:でもあんまり上がりすぎると良くないよ。    戦闘に入ればほっといても上がるんだから、むしろ前回の真並の方がいいかもよ…? 真 :うるさい…放っておいてくれ(笑) 樹 :まぁ、先ほど上がりそうな危険は演出で回避もしましたし。何とかなるでしょう。    それで…具体的にどんな仕事をしているのですか? GM:ええっとね。具体的には夜中の見まわりです。パトロールですね。    犯行が起こったところを見てみると、やはり人気の無いところが襲われやすいようです。    なので、UGNからエージェント各自に夜中の見回りを推奨する連絡がいっています。    ちなみに、蛍介には先ほどの突入任務の一件があるために、その連絡は行ってませんでした。 蛍介:…突入の一件って、樹も突入したじゃん。 GM:……そうだねぇ…不思議だねぇ…。 樹 :私、一体何しに出てきたんでしょうか。蛍介君のOPは。 GM:私に聞くな。君が勝手に出てきたんだろうが。 塔矢:出るOP間違えたんだよう。蛍介のじゃなくて、俺様のOPに出る予定だったんだよねぇ? 樹 :いや、なんか茉莉ちゃんに敵愾心を燃やしているのです。ライバルライバル。 茉莉:まだ、樹さんとは会った事無いのですが。 GM:まぁ、そんなわけで、見まわりです。犯行時刻が集中しているのは夜10時から1時くらいまでの3時間。    その間を見まわればいいのかな〜と思いました。 樹 :…そもそも、今、被害者はどのくらい出ているのですか? GM:ええっとね。ここ1週間で15人死者が出ています。 樹 :多いですねぇ。こんなんじゃ、町中歩けませんよ、普通の人。 蛍介:というか、一市街でそんなに死人が出てたら警察とかが外出禁止令出してるんじゃないか? GM:そうですねぇ。禁止とまでは行きませんが、自粛令は出ているでしょうね。 樹 :………んじゃ、アレですか。私は深夜の町をパトロールというよりも……囮捜査じゃないですか。 GM:はっはっは。その通りだねぇ。 樹 :命の危険を感じます。非常に危険な気がします。 塔矢:心配しないでェ、いざとなったら俺様が君を守るよ!(親指をビッ) 樹 :…ある意味当てにしてます。まぁ、でも、犯人がオーヴァードだっていう確証は無いですからね。    普通の健康人ならば私でも充分に倒せますしね。 真 :しかし、樹さァ。性格変わったよな。 樹 :そうですか? 真 :最初会ったときは綾波○イっぽかったのに。 茉莉:古いですよ? その例え。 蛍介:…古いけど分かる人にはこれが一番分かりやすいんじゃないかな? 塔矢:いやいや、確かに綾波イズムもいいが、女の子の魅力はそれだけではない!!    ようはいかに自分を魅力的に演じられるかなのさぁ!! 蛍介:…唐突に話変えるけど因みに今何時? GM:え〜と、8時としましょうか、夜の。 塔矢:通り魔の事を無視しても、女の子が一人で出歩いてちゃ危ない時間だよお? GM:まぁ、そうですな。 樹 :でもまぁ、普通の女の子ではない私は気にしません。イトー○ーカドー近くのマックでご飯を食べてます。    これからの仕事に備えて。はぁ、毎日毎日疲れちゃった。    …でも、頑張らなきゃね。日常を守る為に。 蛍介:…僕、彼女にするならオーヴァードでもいいから普通の女の子の方がいいなァ…(ボソ) 樹 :…ぐっ……。 茉莉:普通っていうと、何処ら辺までが普通でしょうか。私は普通ですか? 蛍介:…………………………え〜〜〜〜〜と〜〜〜〜〜……………(汗) 塔矢:こら蛍介、こういうときは嘘でも普通だよ(歯をキラン)と答えてやるのが男心と言うものだぞ! 蛍介:………フツウダヨ(歯ヲキラン)… 茉莉:わ〜い♪ 樹先輩よりも好みだといわれました〜。 GM:(どこをどう解釈すればそう言う結論に結びつくのだろうと考えこんでいる) 塔矢:ダメダメ茉莉ちゃ〜ん、あんな答えに迷う上に気持ちのこもってない空返事しか返せない奴の事より、    俺様に純愛を寄せておくれよ〜う。    おお〜っとぉ、それより樹ちゃ〜ん、時間が時間だしやっぱり危ないよぅ? 俺様がシーンに登場して君を守ってあげようか、    やっぱりそうした方がいいよねぇ。うんうん。 樹 :というところで、一人で私は見回りに行くわけです。    既に今まで事件があった場所をリストアップしてあります。その近辺を重点的に回りましょう。 GM:逃げたな…。    え〜と。君はそうこうして、夜の町に見まわりに出るわけですね。 樹 :はい。こんな状況でも意外と夜の町には人が多いものです。日本人は警戒心がたりない…平和ボケしているのですね。    他人事ではない状況なのに。 蛍介:まぁ、いざ実際経験しないものを自分の事と考えて行動するって言うのは今の時代じゃ難しい事だよねぇ。 樹 :仕方ありませんよ。私達が意識せずとも済むように戦いつづけた結果ですからね。 真 :むしろ、そういう現状はありがたいんじゃないかな。 蛍介:警察からして15人も死んでるのに自粛令で済ましてるわけだからねぇ。    平和ボケそのものは悪いわけじゃないからね。 樹 :ということでその日常を守るべく見回りGOです。 GM:はい。では、数時間のみ回りを続け、12時を回った頃ですかね。 樹 :ふぅ、歩き疲れました。そうですね。駅前の神社があったでしょう。そこでちょっと休憩します。 塔矢:夜かァ…、神社かァ…、別のモンが出るかもねぇ…。 樹 :どき、それはちょっと恐いかもしれない。 GM:え〜とですね。それじゃあ、君が神社に行こうとしたらですね。そちらの方から悲鳴が聞こえます。    「きゃああああああああああああっ!!」 樹 :え? 目的のものが出ましたかっ!? 全力で走っていきます。 真 :そうすると、真っ白いお化けっぽい奴がいるわけですよ。頭からは毛が三本。 樹 :(泣きそうな声で)きゃあ〜〜〜〜っ! きゃああ〜〜〜〜〜!! おばけええええええ〜〜〜〜〜〜〜!!!! 塔矢:真! 出番だっ!! 真っ白い三本毛の奴ならお前に弱いはずだっ!!! 真 :わんっわんっ!! …って何でだよっ!!?(一同爆笑) 蛍介:トーテムでもOKなのかな? そしたら前回自分で宣言したから問題無いよね(笑) 塔矢:さぁ行け真1号!! 侵蝕率上げてこ〜い!!(笑) 真 :がってんだっ! って、だから何でだよっ!!!?(一同大爆笑) 塔矢:何を言っている、前回の君の活躍度、自分でも納得していないのだろうが。    活躍度は出番に比例するのだぞ!!(笑) 蛍介:…そろそろ先進まない?(笑) GM:……いいかな? 樹 :はい。駆けつけたら誰がいましたか? GM:え〜…と。駆けつけるとそこには女の人が倒れてます。そしてそのそばには真っ黒い猟犬が2匹。 樹 :「目標認識。戦闘状態に移行。」    地面から銃を作り上げます。《ハンドレット・ガンズ》!! GM:え〜っと。2匹の犬は君を認識するなり…《ワーディング》を展開する! 蛍介:…オルクスの犬か。 塔矢:本当に真か?(笑) 真 :違うッ! 樹 :ブラム=ストーカーの従者かなにかですかね? とりあえず、何がなんだかわからないけれど、攻撃を仕掛けましょう。    《オウガバトル》《シューティングシステム》で様子見です。手っ取り早く近いほうに攻撃を仕掛けましょう。 GM:ぬ。問答無用で攻撃を仕掛けますか? 樹 :この状況下では倒れている女の人を守るのが最優先ですからね。    情報収集は後回しです。追い払います。…ということでダイス振っちゃいますか。…え〜、37です。 GM:ぐ、回避できねぇよ。ダメージは…え〜と…。    樹の放った銃弾は犬を傷つけるが、まだ倒れはしない!    そして、2匹の犬の体が…めきっ! めきっ! と音を立てて異質な化け物の姿に変わる! 樹 :…こ、これは私一人の手には負えませんよっ! 塔矢:いよっしここで… 蛍介:帰りがけに通りかかりました、ってことで僕登場していいですか? 真 :僕も登場します。あ、正確には僕じゃないけど。 GM:君ら夜の12時に何してるんですか。…まぁ、登場は認めますが。    演出はそれぞれどうぞ。 蛍介:…ん〜、じゃ、演出で《見放された地》を使おう。あ、効果は適用してもしなくてもいいよ。    …《ワーディング》空間を塗り替えるようにして、犬たちの視界が徐々に薄暗くなっていく。    外界から通る光量が次第に小さくなる中で、樹の後方に、ひときわ輝く三日月が現れるのを犬たちは目の当たりにする。 GM:うむ、登場侵蝕値は上げておいてくれ。 樹 :…これは…新たな敵っ? 真 :…じゃあ、登場しなくてもいいかなァ〜。 蛍介:「大丈夫かい? 小宮さん」そこに立つのは、左手に大きな三日月――光の弓を携える僕。    少し強い風に髪をなびかせ、銀色の月を背に僕は立つ。 塔矢:……お前、なにかっこよく演出しようとしてるんだよ。 蛍介:たまにはいいじゃない(笑) 樹 :蛍介君っ!? GM:では、新手を見て、犬たちはちょっと動揺したそぶりを見せます。    「……また、一人増えたか。」なんと犬Aが喋ります。 蛍介:…GM、これが《ハンドリング》か何かかも知れないと気付く為の知覚チェックを行っていいですか? GM:え〜っと。そうですね。<知覚>を行って見てくださいな。登場しているお二方。 蛍介:…(ころころ)…10 樹 :……8。 GM:残念。いまいち分からなかったようです。 真 :あれ? 《ハンドリング》だと1匹しか出せないんだっけ? 蛍介:…何匹とかって指定は無かったんでないかい? GM:(ルールブックを見ている)…《アニマルテイマー》に1匹を取得するとあるぞ。 真 :…むぅ。 GM:まぁ、というところで犬が喋る「何体増えようが関係無いッ!」    ってことで、登場した蛍介と樹に1回ずつ攻撃。 蛍介:…しかしそれらの攻撃は、僕らに当たる事は無く虚空を切る。    低光量のこの空間で、しかも間近に強すぎる光源があるこの状態では、攻撃を当てるのは至難の技なのだ。 GM:演出で避けたか(笑) 樹 :あ、いや、でもここで敵の強さを演出するのもTRPGの大事な要素。    あえてここは攻撃を食らいましょう。「そんな攻撃…当たるわけが……ええっ!?」 GM:ぬぅ…。    樹が回避したと思った瞬間。犬は信じられない動きで君の背後に回りこみ…体当たりを食らわすッ!    ダメージこそ受けないが、樹の体は宙を舞い、5mほど吹き飛ばされるッ! 樹 :なっ!?(驚愕の声) 蛍介:「小宮ッ!!」中空に吹き飛ばされた樹を、地面に追突する前にかろうじて抱きとめる!    「ち、コイツら…! 大丈夫か? 小宮!」 樹 :大丈夫、傷は…深くない。ありがとう、蛍介君。    それよりも…こいつら強い…っ! GM:「………ち。一旦退くか。」    吹き飛ばしたのを確認してから、2匹の犬は背景に溶け込むように、すっと消えた。 樹 :……一体…なんなの? 蛍介:…結界を感じたんで、とっさに割り込んだけど、一体何がどうなっているんだい? 小宮さん。 塔矢:このやろう、蛍介…、俺様を差し置いておいしいところをおいしく持っていきやがって…。 樹 :私にも分からない…。ただ、彼ら…といっていいか分からないけど、あれがここ最近話題になっている    連続殺人犯と思って間違い無いわね。 蛍介:…テレビで報道されているやつかい? あれ、オーヴァードが関わっていたの? 樹 :おそらく。未だ目撃証言が出ていないことも考えると、そう考えるのが打倒ですよ。 蛍介:それじゃ、その事は早くUGNに知らせないと。これ以上被害を増やさない為に、何らかの手段を…、 樹 :(思い出したように)……ああああ!!! いましたよ、目撃者! 蛍介:……耳がキーーーン……(笑) 樹 :…ここに。女の人がいるんですよね? GM:あ、ようやく思い出してもらえた。はい、いますよ。死にかけですが。 樹 :《ヒール》を使います。…4回復。 GM:んでは、彼女は意識を取り戻すまでには行きませんが、少し表情が和らぎました。    でも、まぁ、このまま放っておくと死にますが。 樹 :蛍介君。私はこの人を介抱するから、電話でUGNに連絡。本部へのコードは貰ってるよね? 蛍介:わ、分かった、UGNに報告します。携帯使ってすぐさま連絡。 GM:…というところでシーンを切りましょうか。    樹にはロイス、ヘルハウンドをあげましょう。 樹 :あ、あれがヘルハウンドですか。わんちゃん。    では執着と敵愾心。表は敵愾心で。 GM:了解。それじゃあ、シーンを切りまして、最後のOP、真にいくとしましょうか。 真 :やっと出番だ〜〜〜。
 行動を起こしたからには結果が欲しい。  それは全ての人間に共通する事だと思う。  毎日毎日、放課後になればバイクで走りまわり、休日は丸一日費やしパトロール。  しかし、状況は一切動かず。  ここ1週間近く、何事もなく時間が過ぎていった。  連続する殺人事件との係わり合いがあるのかどうかは知らされていないが、この仕事が解決を迎えれば今よりは町は平和になる。  そう信じて、今日も月代真はバイクを走らせた。 真 :僕のシーンだよね。…(ころころ)…9!! 9だよみんなっ! 称えよ一同ッ! 40%だっ! 樹 :私、もう、侵蝕率60%近いんだけど。 真 :…しくしく。 GM:さて、真君。君はハンドアウトにあるようにUGNから「ヘルハウンド」というジャームを追うように    依頼を受けている。はず。 真 :はず、ってなんだよ。確かに受けたよ。 GM:え〜…敵はおそらくキュマイラシンドロームを一つ持っていることは確かです。    それ以外は情報はありません。このF市近郊にいるであろう事は分かっているんですが。 真 :まったく…UGNも良く分からない依頼ばっかりよぅ…。    今日も学校が終わったらバイクで街をさまよいます。    ガス代は領収書貰ってUGNに請求するぞ。 塔矢:きっちりしているな。まぁ、それくらいのほうがフリーエージェントとしては適しているだろうが。    しかし犬は歩くと棒に当たると言うけど、バイクで走ると何かに当たるのかな? 歩いた方がいいんでない?(笑) GM:…歩きでもいいところをバイクなんだから、それは公費じゃ無い気もするぞ?    別に交通費って訳でもないし。 真 :うぎゃうんっ!! マジ? GM:まぁ、いいや。え〜っとですね。君がバイクで走っているとですね。    交差点当たりでかな? 突然、《ワーディング》エフェクトが使用されます! 真 :これは…!? え〜っと、バイクを急ブレーキ、結界の中心を見… GM:交差点のど真ん中でかい(笑)    《ワーディング》の中では君達オーヴァードは自由に動けるが…一般人はそうは行かないっ!    運転制御できなくなった車が2台、3台と玉突き事故を起こし、現場は大惨事に!! 真 :ぎゃああああああああ!!!!! ばきぃんッ! ぐしゃあっ!! ごろごろごろごろ…(はねられたらしい)  犬も歩けば棒に当たる。  真も走れば車に当たる。 塔矢:あ〜あ〜、無駄な事件増やしちゃって…(笑) 蛍介:…そうか、実際のオーヴァードの行動以外にも、こういう事があるからレネゲイドが広まってから犯罪が    多発するようになったんだな?(笑) 真 :お、おろしたてのバイクなのにィ…めちゃくちゃだぁ…。《リザレクト》を使用するぞッ!    …(ころころ)10回復ッ! 侵蝕率も10上昇っ! やばいぞっ! 2回しかダイスを振ってないのに既に50%!!    ジャーム化のぴ〜〜〜〜〜んちっ!!! 塔矢:大丈夫だマコピー! 前回の蛍介を思い出せ!! 真 :(よけい不安になっている)……さよなら、みんな…。    GM、これがわかってたんだろ…? だから新メンバーが…(一同爆笑) 蛍介:真…、まともな活躍を一切せずに消えるつもりか? 死亡直前キーワードすら出ていていないというのに…(笑) GM:真…お前なァ…。 真 :うん、分かってる。まだ、死ねない。事故の煙の中、僕は立ちあがる。    そして結界の中心を見ようか。「誰だっ!! こんな事をする奴はッ!!」 茉莉:その瞬間。車のガソリンに引火したのか、大爆発! 真は突風に煽られ吹き飛ぶっ!! 真 :きゃう〜〜〜〜んっ!!(笑)    …い、いや。ここはカッコつけますッ! 領域を拡大、調整して爆風をいなすッ!    「オルクスの領域内で、僕を傷つけられると思ってるのか?」 GM:…いや、敵の攻撃じゃないし。 塔矢:しかも爆音にかき消されてその声は周囲に全く響かない、と(笑) 真 :うう…みんな酷いよぅ。    え〜っとね。GM、敵は見えてるの? GM:うん。歩道橋の上に立っているのがそうだと感覚的に分かる。 真 :どんな感じの奴ですか? GM:煙の中なので、良く顔は見えないけれど、割と身長が高い男じゃないかな、と思った。 真 :…口笛をぴゅうっと吹く。そうすると空からハトが1羽舞い降りる。    《アニマルテイマー》《ハンドリング》で助けを呼びます。    携帯電話で話している時間はなさそうだから。「行けッ! 塔矢か、蛍介、小宮さんを探して呼んで来るんだッ!」 塔矢:むぅ、マコピーのピンチか…? ここで恩を売っておけば、いずれ奴の女友達集団は俺様の物にするチャンスが…(ぼそぼそ) GM:え〜っと。1D6を振って、12が塔矢、34が蛍介、56が樹としましょう。 茉莉:私は? GM:真と知り合いなら話は別だけど。 茉莉:…流石に無理ですねぇ。 真 :では、ダイスを…蛍介に応援が行ったようです。    でもまぁ、彼がここまで来るのには時間がかかりそうなので、僕は奴に向かって攻撃を仕掛けますよ? 塔矢:ぬああ!! 女友達を自分のものにするチャンスが蛍介に転がり込んでしまううう!!    何で自分をアピールしてるわけでもない奴がモテるんだァあああ!!! 蛍介:なんで、と言われてもな…(笑)    茉莉も、ただ通りすがっただけとかなら出ていいんじゃない? 茉莉:…ここに私が通りすがったのでは美しくないのですよ。 樹 :塔矢は押しつけ過ぎなのですよ。ええ。 塔矢:そんな! 僕はただみんなに僕の事を知ってほしいだけですよっ!! 蛍介:まぁ、とりあえず、実際登場したら侵蝕値を上げよう。タイミングは一応GM任せに。 GM:了解ですな。微妙に間に合わないような気もしますが(笑)    蛍介、ちょっと10面ダイスを1個振って〜。 蛍介:うい〜…8。 GM:ん。(…ってーと割と近くにいるということで…すぐ来れるかな。)    では、真、戦闘するんだろ? 演出でいいから好きなようにやりなよ(笑) 真 :え? いいの? やったぁ(笑)    敵は見えてるんだよね? 《縮地》で一気に歩道橋の上まで飛び、敵の面を拝ませてもらうよ。 GM:煙の中からひゅっと飛んできた真を目で追い…男は君のほうを向いた。    その両脇には2匹の黒い猟犬が。 真 :…アンタが…ヘルハウンド、か? GM:「……ほう…。いかにも。私がヘルハウンド。地獄の猟犬だ。……お前は?」 真 :真…月代真。UGNのイリーガルエージェントだ。    お前を………お前を………。 GM:??? 真 :……僕はお前を………どうすりゃいいんだ?(一同爆笑) 塔矢:こら真! タンカをきる時は話をとぎッちゃダメだ! 相手はつけあがるぞ!!    「俺はお前を…愛しているんだァ〜!!」でいいから話を繋げろ!!(笑) GM:それは違うッ!!    え〜と、真君が与えられた任務は、彼の発見、そして捕獲ないし殺害です。 真 :僕はお前に鎖をつけに来たんだよっ…といって攻撃を仕掛けちゃおっかな?    《絶対の空間》《破砕の顎》で範囲攻撃、犬×2と本体を攻撃!! GM:歩道橋の地面から土の牙が大量に現れ、男と犬を襲う!    しかし、真の攻撃は犬の表皮にはじかれるッ! 真 :キュマイラ…《竜鱗》かっ!?    間合いを取って様子を見るが…。 GM:君が出した大地の槍の隙間から2匹の魔獣と化した犬が飛び出し、君のほうに飛びかかってくるよ。 真 :う、うおおおおっ!《縮地》で間合いを取っちゃうぞッ! …いい? GM:うむ、ハヌマーンの速度に追いつけず、犬は一瞬君を見失う! 真 :何処見てやがるんだ? …ハヌマーンエフェクトじゃないんだがな、《縮地》は。 蛍介:けどそれくらいやらないとハヌマーンシンドロームの立場無いって(笑) 真 :実は遅いからな、ハヌマーン(笑) GM:そんな事で、蛍介は登場してもいいですよ。    真からの使い魔により場所はわかってるだろうし、第一これだけやってれば目立つし、結界もあるしな(笑) 蛍介:…僕は色んなところに通りすがるなァ…(笑)    「…そこにいるの、片方は真かッ!?」歩道橋の下から、尋常でない動きをしている二人と二匹の集団に向かって叫ぼう。 真 :蛍介っ!! やばいぞ、コイツら強いッ! GM:いや、真攻撃力低いしぃ。 真 :うるさいっ!(笑) GM:んでは、新たに現れたオーヴァードに対して攻撃を行いましょうかね。    犬Bは歩道橋から飛び降りて下にいる蛍介を襲う!    …の前に、時間的余裕もありそうなので、1回行動を許そう。蛍介。 蛍介:…んじゃ、やっぱり《見放されし地》を使わせてもらいます。本体と犬とまとめて範囲攻撃。    「…君達に、光の加護は無い…」、やがて敵の周囲の光は薄れていく。 GM:んー。ワンエンゲージじゃないので無理です。 蛍介:…あれ?(笑)    ぬぅ、んじゃ《主の恩恵》《光の弓》《全知の欠片》《見放されし地》で出張ってきた犬を攻撃だ。    「…君に光の加護は無い…」(笑) GM:突如、感覚の一つを奪われた犬は一瞬動きを止め…その瞬間、眩い閃光が1筋! 犬の肩を貫く!    「くっ、また邪魔をするのかッ!? コイツはっ!」…と、犬が喋る。 真 :僕もその隙に本体を攻撃だっ! もいっちょ《破砕の顎》っ!! GM:真の攻撃により、本体は……倒れる! それと同時に2匹の犬はすうっと、消えてしまう。 真 :…え? 倒れた? 蛍介:あらら、犬も消えちゃった。    んじゃ、暫くしたら歩道橋を駆け上がって真のそばに行く。 真 :け、蛍介。助かったよ。 蛍介:真、どうしたんだ一体? 今の連中は…? 真 :分からん…無差別テロっぽいが……ヘルハウンドとか言ったな。    とりあえず、ずらかろうぜ。この状況だと、説明が面倒くさそうだ。警察が来る前に退散だ。 蛍介:ン、そうだな、そうしよう。そう言えばもう《ワーディング》は切れているんだろう? GM:はい。既に《ワーディング》は切れています。    …ちょうどいいので、ここでシーンを切りましょうか。    真にはシナリオロイス、ヘルハウンドをあげましょう。 真 :む。逃げたのか倒したのか。    推奨は…執着か。じゃあ、それで。ネガティブは…脅威で。    表は脅威で。あいつ…攻撃が全然通用しなかった……。 塔矢:そんな弱気でどうするまこちゃん! 犬同士、吠え負けたら終わりだぞ!! 真 :犬って言うな…。 茉莉:本人認めてるような気がしたんですが。 樹 :というか、一番最初に言い出したのは彼だよね。 真 :他人に言われると腹立つのです(笑) GM:ま、そんなこんなでOPフェイズ終了です。    さぁ、ようやくミドルフェイズですよ〜。 真 :バイクの修理費、保険で足りるかなァ?
Middle Phase
GM:さて、ミドルフェイズな訳だが…茉莉で行こうか。 茉莉:はーい。まだ、一度も前回のパーティメンバーと接触してないので、ここらへんで誰かと知り合いたいですね。    え〜とですね。シーンはさっきの私のシーンの翌日。私は学校に行っています。そして昼休みにですね。    偶然屋上で蛍介先輩に会うのです。 塔矢:そんな! どうして俺様じゃないのォ!!? 蛍介:…昼休みで屋上なら、小宮さんもいると思うんだけど…。 真 :あ、僕もいていいかな? 樹 :私もいましょう。 真 :じゃあ、塔矢以外のみんなでご飯を食べてるとしようか。 茉莉:ぬ。邪魔者が…。 塔矢:………いーもんいーもん、学食で面白おかしく他の女の子達と楽しくお食事してるもん。フーんだ。…ぐすん(笑) 真 :えっとですね。茉莉は一つ年下なんだよね。愛美ちゃんと同じクラスで知ってた事にしていい?  ちなみに、愛美と言うのは真のロイスにいる後輩の女の子。  真を慕っていると言う設定ですが、物語中では真とは電話でしか話した事がありません(笑)  割と便利に使われる女の子ですね。 茉莉:あ、構いませんよ。あれ? あれはいつもまなみんが話してる月代先輩かなぁ?    蛍介先輩もいるなァ。と屋上にお弁当を持って参上します。 真 :それに気付いて声をかけちゃいましょうかね。僕は愛美ちゃんから「お友達に蛍介先輩が好きな娘がいるんですぅ」と    よくよく聞かされていたのだ(笑) 樹 :むぅ。 蛍介:…僕は、どうしようかなァ…。    結構な有名人らしいけど、僕そういうのに疎そうだからなァ(笑)    …「全国優勝した人がいる」ってのは知ってるけど、顔は知らないにしておこうか。 茉莉:あ、月代先輩、でしたよね? 真 :うん。君の話は愛美ちゃんから聞いてるよ、ひとり? 一緒にどう? …と、蛍介の隣を空けよう(笑) 茉莉:いいんですかぁ(笑)それでは蛍介先輩の隣に座って…「どうも、安瀬茉莉です〜。」と挨拶(何故か一同爆笑) 樹 :にゅー。その瞬間嫉妬の炎が燃えます。茉莉にロイスをとりましょう。執着と嫉妬です。表は嫉妬。    でも、自分は沸き起こった感情はなんだか分からないのです。なんだかイライラ。めらめら(笑) 蛍介:…天城蛍介です、よろしく…、と軽くそっけなく挨拶。 茉莉:はじめまして蛍介先輩〜♪ 樹 :な、なにか、今のアクセント、恐いものがありましたよっ! 蛍介:…げ、元気な娘なんだね…、雰囲気に押されてちょいと退いちゃいますぞ(笑) 真 :なぁ、茉莉ちゃんは吹奏楽部じゃなかったんかい? と、昨日、塔矢に付き合わされて探し回ったンだが。 茉莉:いえ、私実は天文学部なんですよ〜。と世間話を(笑)    そういえば、今日も空音ちゃんいるのかなァ〜。 蛍介:…ぬ、その一言には気を引かれざるを得ないな(笑)    「…そらね…?」と、ちょっと驚いて茉莉のほうを見る。 茉莉:ああ、昨日、可愛い娘を見つけたんですよ。空音ちゃんって言うんですけどね?    公園で少しお話したんです。でも…「逃げた方がいい」とか言われちゃって…。    気になるんですよねぇ。 蛍介:「…えと、安瀬さん」…、………ここでいきなりそれはどういう娘だった? なんて聞くのは怪しいかな…。    「……今日一緒に帰らないかい?」 茉莉:(きゅぴーんと目が輝く)ええっ喜んでっ!! 真 :即答だよっ! この人っ! 塔矢:うおおお!! まずい、なんか蛍介に先を越されそうな予感、非常〜にまずいぃいい!!! 蛍介:「部活は何時ごろ終わるの? それまで待ってるよ。」(笑) 樹 :めらめらめらめらぁ〜〜〜〜〜〜〜!! …はっ、なんで私苛立ってるの?(笑) 茉莉:ええっと、部活は4時半に終わりますね。 真 :ふふ、なんだか面白そうな事になってきたぞぉ〜。 蛍介:…そうか、分かった、それまで待っているよ、…そうそう帰りに公園に寄って少しお話をしないかい?(爆笑) 真 :ええっとね、必殺真エルボーが蛍介のわき腹に突き刺さります。    「すっげぇ怪しいぞお前(笑)」 蛍介:「ぐはぁっ!! …あ、あのだな、一昨日のUGNの仕事のときに…」    と真にボソボソとその時の状況と僕の目的を手短に話してこの行動の正当性をアピール(笑) 真 :ヘルハウンドと…空音という少女、か。    わかったよ。必要なら、使い魔貸してやるけど。 蛍介:お、それはありがたい、じゃあ真、今日の放課後はこっそりと僕らの後をつけてきてくれ(笑) 真 :ん〜。蛍介に小鳥をつけとこう。それ、僕よりも強いから。 蛍介:そうだな、本人より小鳥の方がダイス1個分頼りになるな(笑)    じゃ、そう言う事で今日の放課後は僕によく懐く小鳥を携えて茉莉と下校して、途中で公園による、と(笑) 真 :そういう事になるらしいな。小宮さん? 樹 :めらめらめらめらめらぁあああああ〜〜〜!! 真 :あつっ! この人燃えてるよっ! 蛍介:うん、なんか熱くなってきたな、もう夏だねぇ(笑) 茉莉:ああ、放課後が楽しみです〜♪ 塔矢:ぬおおお!! なんか俺様のいないところで色々進行している!!    これは登場を遠慮している場合ではないなァッ!!    「バタン(扉を開けるしぐさ)みんなァお待たせェ! みんなのアイドル塔矢君がやってきたよぉ!!」 GM:さ、というところでシーンを切ることにしましょうか〜。 塔矢:なぁ、なんですとぉー!!    そ、そんな待ってくださいよ! 蛍介じゃ女性を喜ばせるようなトークは出来ないのですよ!    俺様の助けが必要なのですよ!! そうだよな蛍介!? なぁ!? 蛍介:くんな、話がこじれる。 塔矢:茉莉ちゃんだって俺様がいたほうが楽しいのですよ! きっと幸せな気持ちになれるのですよ!    俺様の同行を心のそこから望んでいるのですよ!! そうだよね茉莉ちゃん!? ねぇ!? GM:やかましいっ!    このシーン俺も一度も喋ってねぇんだよっ!(一同大爆笑) 茉莉:けーすけ先輩とでぇと〜♪ 蛍介:…あの事件の真相、そこに関係しているであろう空音と言う存在、一体どういう人物なんだ…。    アレだけの戦闘力を持つ獣だ、野放しにしておくのは危険なはずだ。    僕や孝之のような人間をこれ以上増やさない為にも…(笑) GM:…って事でシーンを切っちゃいマース。寂しかったなァ。
GM:さて、次のシーンだが…真に行こうか。真本体。 真 :ん? ああ。使い魔は蛍介につけてあるからなぁ。鳥使い真だね。 GM:と、言う事で放課後です。 真 :マスター。ちょっとUGNの支部に行きたいんだけど。情報とか整理したいし。    こっちはこっちで独自に空音とヘルハウンドについて調べたい。 GM:ああ…構わんけど。ええとね。北S玉支部は電車で2駅K市にあります。 真 :ありゃ、F市支部は無いのね。 GM:まぁ、田舎になればなるほど支部の数は少なくなりますから。 真 :なるほど。…っと、侵蝕値を上げてなかった…62%かぁ。    おい、塔矢。お前も来い(笑) 塔矢:…何故俺様が男の誘いに乗らねばあかんのですかい。見返りは? 真 :あとで食堂で愛美ちゃんとご飯を食べる機会をあげよう。僕の護衛をするのだ(笑) 塔矢:了解致しましたァ!! では侵蝕値を出して真君の護衛につきまする!! 真 :扱いやすいなァ、塔矢は(笑)    因みに、塔矢、社会いくつ? 塔矢:1(何故か堂々と胸を張って) 真 :…連れて来た意味ないかなァ。情報収集なら社会がないとダメだからダイス要員に連れきてきたんだけど。 塔矢:フ、無様だな…(笑) 真 :お互いにな。 GM:というわけで君達はUGNの支部に来ました。 真 :イリーガルエージェントだけど入れるよな? コードネーム「ベイビィフェイス」月代真だ。 GM:…まぁ、いいか。君達は何事もなく、UGN支部には入れました、とさ。 真 :端末室とかあるか? 空音って言う子の事調べたいんだけど。 GM:ありますよん。 塔矢:なんだ、こんなに簡単にここで調べ物が出来るなら、もっとここを活用するようにしよう。    毎回真を連れてくれば入れるな。そんで、様々な女の子のデータを調べるのだ(笑) 真 :じゃあ、色々資料をあさったりしようか。 樹 :…何してるの? 貴方達。…と、登場します。いいですよね? GM:あ、うん。君ならここにいてもおかしくないけど。 樹 :貴方達イリーガルが扱える情報は割と少ないわ。ここは。 真 :げ、そうなの? 塔矢:樹ッちゃ〜ん(笑)    なになに〜? 僕を追いかけてきてくれたのか〜い? 光栄だねぇ。    で? どうする? これから何処いこっかァ。丁度情報端末があるねぇ。    よ〜し、これを使って、二人の夢のデートスポットを探そうかぁ。    さささ、もっと寄って寄ってェ〜(樹の肩を抱こうとするしぐさ) 真 :なんだ、小宮さんがいるなら、塔矢は要らなかったなァ。 塔矢:それはこっちの台詞だぞ。これからは二人の世界だ。子犬は去れ、しっしッ(笑) 真 :とりあえず、空音って娘についての情報を得たいんだけど…。この端末じゃあ、大した情報がないんだよ。    小宮のパスコードならもっと上位の情報を引き出せるんだろ? 樹 :…そうね。じゃあ、検索してみますよ。ついでにヘルハウンドについての情報も。 GM:では、<情報:UGN>でロールを行って見てください。 塔矢:はっはっは、本当に俺何の為に出てきたんだろう(笑) 真 :まぁ、蛍介のOPでの小宮さんも似たようなものだし。    ここでお前がたった一つのダイスでクリティカルを連射すれば、樹の好感度も急上昇! 塔矢:そ、そうだ! こ、これは不幸な俺様の為に神がくれたチャンスなのだァ!!    はっはっは、ちょっと待っててね樹ちゃ〜ん、そんなこと俺様がちょちょいと片付けてしまうから、    す〜ぐにデートに向かうからねぇ。 真 :んじゃ、僕も。ダイスボーナスがあるから……2です。 樹 :……というか、月代君何しに来たの?(笑)    私は…27です。クリティカル2回とは奇跡的ですね。 GM:はい。では、君は情報を引き出せましたね。 塔矢:む、さすが樹ちゃん、やっぱり君にはかなわないなァ、はっはっは、塔矢君感っ服したよ〜う(笑) GM:えっとですね。君は空音についての情報が分かります。    彼女はレネゲイドウィルスの感染者ですね。オーヴァードとしては覚醒してませんが。    え〜。これはホワイトラビットからもたらされた情報です。    一時期、その能力の為に組織に拉致されていた経歴があります。 塔矢:年齢も分かったでいいよね。う〜ん、お子様は俺様の趣味じゃないからなァ…。    そのお母様はどんな方?(笑) GM:え〜。お母様は既にお亡くなりになっているようです。現在は父親が育てています。 樹 :能力って…? GM:え〜。オーヴァードとしての能力は彼女にはありませんが、彼女はレネゲイドウィルスの「共感」能力を    高いレベルで保持。いわゆるテレパスなのです。    ジャバウォックプロジェクトの一環の研究で魔獣と化した生物とのコンタクトを取るための実験材料として    拉致された、というデータがありました。 塔矢:…そう言えば、俺また蛍介に対して伝言預かってたんだ、すっかり忘れてたなァ、はっはっはァ(笑) 茉莉:物忘れの激しい人ですねぇ。 樹 :それで…彼女は現在は? GM:え〜エージェントの調べによると1週間ほど前に家に帰宅しています。    どうも、その前後の記憶はあいまいらしいですね。 蛍介:…拉致されてたの? そしたら、テレビとかで報道されてたりしたんじゃないの?    『行方不明:御子柴空音(10)』みたいな感じで。 GM:ええ。一時期そういう事件があったという記憶が甦ります。    まぁ、当事者でない限り、1、2日も経てば忘れてしまうようなものですがね。 蛍介:…まぁ、それもそうか。 塔矢:そうだなぁ、あと5つ年が上なら俺様は問答無用で覚えてただろうけどなァ。 真 :住所とかわかるかな? GM:ええ、分かりますよ。F市ですから、住所を見ればだいたい何処ら辺かは見当はつくでしょうね。 樹 :思い出したのでついでに調べたいのですが。    先日と突入したFHの支部の死体の件です。 GM:…ああ。あれか。検死の結果、4、5日前には死んでいたようです。    割と時間が経っているので死亡推定時刻は断定できませんが。 樹 :…血、固まってましたっけ? GM:壁にこびりついた血痕などは凝固してましたね。ある程度。    全員が全員即死ではなかったようなので、ばらつきがあったようです。 蛍介:…それは、調べた日、つまり突入した日から見て4、5日前? GM:そうだね。ってか、蛍介。なんで君が(笑) 蛍介:…いや、塔矢じゃ聞きそうにもないし(笑) 塔矢:はっはっはァ(笑) 蛍介:僕は検死の場に居たんだから、あの場で結果が出たものに関しては知っていてもいいでしょう? GM:まぁ、そう…か?    他に聞きたい事は? 真 :…その…空音ちゃんは逃げ出したかなんかした後は誰か保護についてないの? GM:え〜とですね。UGNエージェントが2名、彼女の身の回りを監視はしています。    FHのやつが来たら撃退する為にね。しかし、その気配はまるでないですね。 塔矢:…その子が捉えられていたであろう所はFHの支部、ジャバウォックの情報くれた先生はアリス、    FHとアリスの関係は? GM:え〜情報のギブアンドテイクですね。    UGNの情報をFHにリークするアリス。その代わりにキュマイラなどの研究によるデータを与えるFH。 塔矢:ああ、そう言えば前回そんな感じの情報があったね、どっちにしろ俺様知らなかったけど(笑) 樹 :他には……何かあるかなぁ。 真 :ん…こんなモンかな?    邪魔するのは悪いので、蛍介にメールを送ろっかな〜。    奴も奴で無駄に侵蝕値は上げたくないだろうしな。 蛍介:お気遣い感謝致します(笑)    じゃ、今の情報はだいたい僕も知ったって事でいいのかな? GM:ん。構わないかな。    …ってところでシーンを切ろうかね。 塔矢:じゃ、樹ッちゃ〜ん、調べ物も済んだ事だし、これから二人で楽しく夕食に行かないか〜い?    あああ、心配しないで〜、もちろん僕がおごるから。女の子に払わせるなんて無粋な事させないよぉ〜(笑) 真 :じゃあ、帰るか。小宮さんも帰る? 樹 :そうね。今から帰れば蛍介君と女狐の下校を邪魔できるかも。 蛍介:…女狐になった… 塔矢:そ、そうか! 今から行けば蛍介達の邪魔が出来る!!    うまく俺様の姿を出さずに邪魔が出来れば、蛍介の好感度を大幅に下げる事が可能!! フフフ…。 真 :諸刃の剣じゃないかなぁ。ばれたらお前の好感度ゼロからマイナスに突入するぜ。 塔矢:ゼロとはなんですか! 世界中の女の子が俺様に対して何百何千と言う好感度を抱いているのですよ! 生まれた時から!! 真 :……幸せだなぁ。お前は。 塔矢:フフフ…、というわけで真!(ガシッ、と真の肩に手を置く) 俺達、友達だよな?(歯をキラン) 真 :友達だぜ? …でも、蛍介とも友達さっ!(歯がキラリン) 塔矢:そっちの友情はドブに投げ捨てろ(歯がキラーン) 真 :どちらかと言うと僕的には君のほうを捨てたいんだが(歯がキラキラキラ) 樹 :ま、眩しすぎる戦いです。 蛍介:僕もあそこまでピンポイントで光らせる事は出来ないだろうなァ…(笑) 塔矢:ともかくお前の動物を使って蛍介に恥をかかせるのだ。    お前だって蛍介に彼女が出来て欲しくないだろう? 先越されたくないだろう?(歯がギラーン) 真 :僕はただ…二人に幸せになって欲しいだけさ…(背景がキラキラ) 樹 :それは……(背景がめらめら) GM:……あのぅ。 塔矢:樹ちゃん! 樹ちゃんなら分かってくれるよね!! この気持ち!!! 樹 :あはは…ちょっと私に振られたら困っちゃうかな(乾いた笑い) GM:お前ら…。    シーン切るって言ってからどれだけ時間が経ってると思うんだっ!(笑) 塔矢:だってこのままじゃ俺様より先に蛍介に彼女ができてしまうじゃないかァ〜〜〜(超泣顔) GM:ってなわけで、シーンを切る事にしますか。    次は二人のシーンです〜。
GM:お前達、パワー強すぎ。    次のシーンプレイヤーは蛍介です。茉莉も登場しますが。 蛍介:…今のこの事態は僕のせいなのか?(笑)    とりあえず侵蝕値を上げる、と…(ころころ) 茉莉:私も侵蝕率を上げます。蛍介先輩、お待たせしました〜。 蛍介:やぁ、部活動ご苦労さん。それじゃ、行こうか。…鞄貸して、僕が持つよ。 茉莉:ありがとうございます〜。鞄は渡しますが、フルートのケースは渡しません。 蛍介:そういう事を言いつつ、そういった細かい事には気付かない。僕の関心事は他にあるから(笑)    「それじゃ、行こうか。」実は、髪に隠れて表情は読み取られないけど、ちょっと険しい目つきをしているのだ、今は(笑) 茉莉:はい。私もあまり気にしません。恋する乙女は大胆なのです。 GM:…をい。 塔矢:俺様を差し置いて何をしている…。 GM:というわけで帰路につくわけですが…先ほどのシーンにより得られた情報は蛍介は全て知っていて構いません。 蛍介:了解。安瀬さんを待っている間にメールが来たんだ。    …で、その問題の公園まではどのくらいかな? 茉莉:10分くらいです。部活の話とかしながら歩いちゃいます。うきうき。 蛍介:取り止めのないマシンガントークに少々戸惑いながら、目的の公園の事だけはきっちり頭において置くぞ。 茉莉:蛍介せんぱ〜い、どうしたんですかぁ? 蛍介:え、ああ、いや、…うん、ちょっと歩き疲れたかなァ〜ってね(笑) 茉莉:そうこうしている間に公園ですね。    相変わらず、公園には空音ちゃんがいます。 GM:勝手に進めるなよっ!!    いや、それでいいんだけどなっ!? 蛍介:…それでいいらしい(笑)    すると公園には空音ちゃんがいたわけだな? 「あ…、あの子が昼間はなしていた子かい?」 真 :そのとき、蛍介の目の色が変わった…。    「そんな? 蛍介先輩はそういう趣味があったなんてッ!?」と茉莉ちゃん。 蛍介:ちょっ、ちょっと待って、大丈夫、確かに別な理由で目の色変わるかもしれないけど、僕の瞳外からは見えないから(笑) GM:をい…真……後で職員室に来なさい。 真 :えええええええっ!!!? 何でだよぅッ!? GM:その理由がわかってないから職員室に呼ばれるのです。  …というか、職員室って何処だろう。 塔矢:「蛍介先輩が…、蛍介先輩がそんな趣味だったなんて、幻滅です!! 最低です!! 不潔です!!    貴方への好感度一気にマイナスの底まで急降下です!! やっぱり塔矢先輩の方がよかったです!!」    そ〜うその通りだァ!! かも〜ん茉莉ッちゃ〜ん!!! 茉莉:(無視して)空音ちゃんのほうに近づいていいかな? GM:ああ、構わないよ。    少女は近づいてくる君の姿を認識する。「あ、きのうのまほうつかいさん。」 塔矢:茉莉ちゃ〜〜〜ん!!(超泣声)(爆笑) 茉莉:やっほー。まほうつかいさんですよ? 蛍介:……え? 魔、魔法使い…? 茉莉:乙女の秘密ですよ、先輩。 蛍介:…そ、そうか、それじゃ聞くわけにはいかないなァ…(笑) 茉莉:それでね? 昨日空音ちゃんが話してた…「危ないから」ってどういうこと? GM:「恐い…人がくるの。」空音ちゃんはおびえたように言います。    「みんな…殺されちゃう…。逃げなきゃ…殺されちゃうのに。誰も信じてくれないの。」 真 :な、なんだか凄く不穏当な言葉が出てきましたよっ!? 蛍介、僕の使い魔はどこにいる? 蛍介:…え〜と、小鳥なら、僕の肩にでもとまってるんじゃない?(笑) 真 :了解。肩で蛍介の耳たぶを引っ張ったりしてましょう。つんつん。 蛍介:イタイイタイ(笑) どうした? 真(ボソボソ) 真 :いや、どうしたって事もないんだけど、ちょっと回りに気を配っとけ。    彼女にはUGNの監視もいるからヘタしたら攻撃受ける可能性もあるし。 蛍介:ああ、そうか、そうだね。    さて、それじゃ、ベンチに座ってる空音ちゃんの前にひざまずいて、「その事、詳しく教えてくれないかい? 空音ちゃん」 樹 :ひ、ひざまずくっ!? 蛍介:え? だ、だって子供だよ? 立ったまま話しかけたら威圧感与えちゃうじゃない、ちゃんと目線を同じくらいにしないとさァ…。 茉莉:真横にちょこんと座って言います。「おねえさんとちょっとお話しようか。」 真 :…蛍介。交渉術は彼女の方が頼りになりそうだぞ。お前はちょっと脇で見てろ(笑)    ホントの交渉術はああやるんだ(笑) 蛍介:…それは、そうだが…、そうすると膝ついちゃった僕はいったいどうしたら…(笑) 真 :ちょっと間抜けだが、ベンチにでも座っておけば? お前も背でかいんだからさ、威圧感あるぜ。 蛍介:…ぬぅ、しょうがない、真を安瀬さんに預けて僕は離れたところのベンチにでも座ってよう。    後で会話の内容を教えてくれ真(笑) 真 :はいよ〜。ばさばさばさばさ。ちょこん。 茉莉:あら、小鳥。可愛いねぇ。 GM:「うん、可愛い可愛い。」 塔矢:そんで蛍介は合コンで振られた男のごとくすごすごと別のベンチに引き下がっていくわけだな?    あ〜っはっは、こりゃおかしいやぁ!!(笑) 蛍介:やかましい(笑) 茉莉:というところで、話を続けましょうか。    「みんな死んじゃうって…?」 GM:「あのね…恐い人が来るの。夜になったら恐い人がこの近くであばれてるの。」 茉莉:恐い人って言うのは…? ここ最近の連続した殺人事件の犯人かな。    えっと…「空音ちゃんはその人を知ってるの?」 真 :え〜とですね。携帯電話で本体が使い魔が聞いたものを蛍介に電話すると言う非常に複雑なプロセスを辿りましょう。    これでリアルタイム送信(笑) 蛍介:それは助かる。で、僕が聞きたいことを真に返して、真が使い魔から安瀬さんに耳打ちすると。    な、なんて便利なんだオルクス!!(笑) 真 :はっはっはっ! もっと称えろ。オルクスは凄いんだァ〜。 塔矢:ハヌマーンは使えないけどな…(ボソ) 茉莉:という事で、蛍介先輩。なんでも聞きたいことを月代先輩に伝えてください。私が聞きますから。 蛍介:わかった、質問があったら真に言う! 安瀬さんが聞いてくれ!(笑) 真 :……しまったっ! これで僕も伝言板! 塔矢と同レベルッ! 塔矢:そりゃどういう意味だー!!    …あ、いや、意味はわかる。嘆くなぁー!!(笑) GM:忙しいな、塔矢は。 茉莉:シナリオを進めましょう。空音ちゃんに尋ねたところで中断しているので。 GM:あ、そうだったな。「知らない…けど。分かるの。とっても大きい怒った感情が。」 茉莉:…知らないけど…分かる? 彼女がテレパス才能を持っている事は私は知らないのです。 蛍介:僕は知っていたよね。おそらくその『恐い人』っていうのがプロジェクトで魔獣になった人なのだろう。    で、その人が夜になるとこの付近で暴れると。その人はどうして暴れるのか分かるかな? …送信。 茉莉:…耳元で月代先輩がささやくのですね…。    ええっと、空音ちゃん、どうしてその人は暴れるの? GM:「…わかんない。怒ってるみたいでもあるし、悲しいって感じもする。苦しいのかもしれない…。」 真 :…ぬぅ。子供が相手だと大変だなぁ。    ………って、さりげなく、僕たち、茉莉ちゃんにオーヴァードだって言う事ばらしてるッ!? 蛍介:…そうだったァ…。    …まぁ、考えても仕方がない。やってしまったんだし。全ては僕の責任なような気がするけど(笑) 真 :だな。 茉莉:その人は…今、何処にいるか分かる? GM:「今は…分からないけど…。夜になったら……大体の位置はわかるよ。」んで…。    「おねえちゃんも、あそこにいるお兄ちゃんも…近くまでくれば、見えなくても何処にいるか分かるし…。」 蛍介:…ああ、そうか。この子は『レネゲイド』に感応するテレパスなんだな。    …じゃ、僕遠のく必要なかったかなぁ(笑) 茉莉:……どうしましょうか? 蛍介先輩。他になにか…。 蛍介:…その魔獣は、空音ちゃんには危害を加えないの? 茉莉:空音ちゃんは…襲われたりしないの? GM:「わかんない…。段々近くにはきてる感じがするけど…。」 蛍介:…どうも一言一言が遠まわしだな。近くに来ているってどういうことなんだ?    その魔獣は、空音ちゃんを狙ってたりする? 探してたりする? 茉莉:それを翻訳して伝えましょう。「その人は空音ちゃんを探しているの…?」 GM:「…たぶん。だんだん…近くに来てるから」    彼女の能力も完全に把握できるわけでもないので、あいまいな答えが帰ってきます。 蛍介:…コリャ本気で守りに入った方がいいかな。    OPで死んだ人の遺言だからって訳じゃないけど、襲われそうなら守らなきゃ。 GM:え〜…とですね。そんなときにですね。公園の入り口の方から声がします。    「………見つけたぞ。」ばさばさと肩のあたりにカラスを飛ばせながら一人の男が立っています。 塔矢:ぬぅ! しまった!! 見つかったァ!!!    せっかく蛍介に恥を欠かすチャンスをうかがってたのにィ!!!(爆笑) GM:え? 登場すんの? 塔矢:いえ、冗談です、まだ様子を見ます(笑) 蛍介:…え〜と、途中変なのが乱入してきたけど、とりあえず誰? 警戒態勢だ。 GM:え〜…っと、少し髪が長めの黒髪の男です。年のころ20代半ば。    見た事のない顔だが…空音ちゃんは驚きの顔を隠せない。「こんなに近くに…。」 真 :ん? そういえば、蛍介達は分かったのに、こいつの接近はわからないのか? 蛍介:そういえばそうだなぁ、それとも、何度か『近づいてきてる』と言ってたけど、アレはリアルタイムな状況報告だったのかな? GM:いや、彼女は完全に不意をつかれた感じだったね。 茉莉:……警戒態勢をとります。攻撃してくる気配は? GM:え〜とですね。《ワーディング》を使用して…カラスがどんどん巨大化します。 蛍介:安瀬さんたちのところへ駆け寄る。…気になるな。レネゲイドの活動を何らかの手段で外界に察知されないように出来るのか…、    いずれにしろ、今は分かろう事もないけど。「誰だ!?」 GM:「私は“地獄の猟犬”ヘルハウンド。私が用があるのはそこの少女だけだ。どけ。」 蛍介:《ワーディング》内で動けて、お前の前に立ちふさがって…、素直にその言葉、聞くと思うか?    この子に何の用だ!? GM:「この少女の才能が欲しいのだ。レネゲイドウィルスとの共感作用が強いこの少女をな。」 真 :小鳥を介して言うぞ。「何故そんな能力を欲しがる? ただ単に何処に誰がいるか分かるだけじゃないか!」 茉莉:小鳥が喋ってる〜。かっこよさげに喋ってます。 樹 :…で、出番がないですよ…。私。 塔矢:…そうすると、もしかして俺様ここに隠れてる意味ない? むしろ滑稽?(笑) GM:「……ジャマするのならば、処分するまでだが。退かぬのか?」 蛍介:…みすみすお前みたいにあからさまに怪しい奴に、こんな小さな子を渡せるわけがないだろう。    この子を連れていく正当な理由があれば別だけど…。 真 :「いくら正当な理由があったって、本人が望まなければ連れて行かせはしないっ! この子だって嫌がって…」    ……るよね? GM:はい。一応、恐がっているみたいですね。 真 :「嫌がっている!」高々と小鳥が叫んじゃおう! なんてかっこいいんだ、小鳥。 蛍介:…いや、でももしこの人がこの子のお父さんで『もう遅いから迎えに来たんだ、もっと遊びたくても家にかえんなきゃダメだ』    とか言われたら従うしかないし… 真 :…っつーか、敵だと分かってるんだから、いいじゃん。どうでも。 茉莉:黙って見過ごす状況ではないですし。 蛍介:…と言う事だ!! GM:「…分かった。それでは一人ずつ死んでもらおうか…。」    カラスが君達を襲います。対象は…そうだなぁ。茉莉に攻撃。 茉莉:えええええええええええっ!!!! 真隣に空音ちゃんがいますよね。    巻き添え食らうと危ないのでちょっと横に避けて…受けます!! GM:「ほう…いい覚悟だ。」それでは攻撃を…頑張って避けてね。 蛍介:……空音ちゃんもいることだしなぁ…、ここはGMの出目の悪さに期待しよう。    「いけないッ!」カバーリングだっ!! GM:了解。では、間に割り込んだ蛍介に攻撃をしましょう。    …8個振っても一個もクリティカルなしっ!!!??    とりあえず、12ダメージだ。 蛍介:やったぁ! 期待した僕は正しかったァ!!    HP2残して耐えたァ!!! 「ぐぁあ!!?」でも瀕死(笑) 茉莉:あ、それは嬉しいかも。私HP12だから直撃したら死んでたし。    「け、蛍介先輩っ!」好感度上昇の音がぴろりろりんってあがります。 蛍介:あ、長いタイプだ、確かに大幅アップ(笑) 塔矢:うおおお!! 出る時期を逸してしまったァ!!(泣) GM:く。やられてしまったなぁ。一人くらい倒したかったんだが。    「く、やるなッ!?」 蛍介:…、さて、どうしようかな、行動してもいい? 演出? ルール行動? GM:う〜ん。ここは少し戦闘をしようか。これからはイニシアティブ値順に行動しよう。 蛍介:…最初の行動は僕だ。光の弓で人間に攻撃だ! ……(ころころ)…当たったな。    そうするとそいつはこのシーン内は全ての行為に2個のダイスペナルティだ。ダメージは13。    「僕を相手にしたのが運の尽きだ。君に光の加護は無い。」 GM:(実はこの“本体”は戦闘能力ないんだよね…)    君が放った光の矢は、男の体を貫き…そして倒れる。「ふははははは、見事だ。」 真 :…なんだぁ? 交差点のときといい…弱いぞ? 本体。 蛍介:…倒れた? 昏倒したとは違うの? GM:うむ、昏倒でいい。…気絶か? この場合。 蛍介:…《見放されし地》無駄だったかなァ?    あとカラスが残ってるんだよね、そいつに向きなおる。なおるだけだけど。 GM:カラスはそのまま飛びつづけてます。ばっさばっさ。 茉莉:続けて攻撃しても構わないの? GM:ええ。次は真ですね。 真 :う〜ん…? わからん。従者なのか? 《アニマルテイマー》なのか?    本体がやられても飛びつづけてる? …一応、待機します。 蛍介:…判断がつきかねる。ルール的には《アニマルテイマー》の動物は攻撃対象に出来ないはずなんだけどな。    それとてGMの判断で変えられるんだろうし…。 GM:ルールを変える場合は宣告するべきだと思うぞ(笑)    今回は謎解きも兼ねてるからルールを変えたら判断のしようが無いしな。  ちなみに、このシチュエーション、正しくは《アニマルテイマー》+《ハンドリング》で動物を使っているので、  動物は攻撃対象になります。  ここでネタばらしをすると、ここで言われている「本体」は単なる一般人です。  故に空音ちゃんのテレパス能力にはひっかからず、接近を許したわけです。  オルクスシンドロームの《ナーブジャック》を使用し、一般人を操り本体に見せかけているわけです。  現時点で本体はここから割と離れたところにいます。 蛍介:…だとするとプレイヤー的には従者だろうと判断するのが妥当かな。    他にこういうエフェクト無かったはずだし。キャラクターとしては分からないんだろうけど。真はともかくとして。 真 :《血の従者》かぁ? 茉莉:次は私の番ですよね。……《癒しの水》《天性の閃き》《アクセル》で蛍介先輩に!    …完全回復しましたね。 蛍介:き、傷がいえてゆく、前回樹がかけてくれた《ヒ−ル》より治りがいい、ありがとう安瀬さん! 茉莉:ポイントリードっ! 樹 :…専門職じゃないんだもん…。 GM:なんだかラブコメ街道を走ってる二人はさて置くぞ。蛍介を行動対象において…攻撃をしかける! 蛍介:僕に来たか、まぁ、セカンドアクションも宣言できるようになったしなァ。    《ミラーコート》で回避だ! …29! 当たったし!!(笑) GM:はっはっはっは。獣の力、甘く見てもらっては困るぞ!    ダメージは23!! 蛍介:せっかく回復してもらったのに(笑)    とりあえず《リザレクト》…HP8。 真 :まだ、戦えるんだよな? コイツ。僕も待機してたから攻撃を行うぞ!    様子は見ない。全力で攻撃したほうが総合的な被害は少ない! 《インフィニティ・ディープ》!! GM:こっちの回避は15…ダメだ。ダメージをくれ。 蛍介:何とか落とせ!! そうすれば僕はこれ以上戦闘による侵蝕値の上昇が無くて済む!!(笑) GM:こっちの装甲を無視するからなァ…。ぽてちん。落ちました。 塔矢:あああ、で、出番がァ〜〜〜…(笑) GM:遠慮しないで登場しておけばよかったのに。…っていうか、茂みにいるんだろ? 塔矢:いや、戦闘終わっちゃったし、いないって事にして下さい。    樹ちゃんと共に夕食食べてます(笑) 樹 :え? なんでですかっ? GM:まぁ、というわけですけど。君らはどうする? 蛍介:…真本体、ここに来てくれないか。それから、小宮さんと塔矢にもここに来るよう連絡いれてくれ。    で、僕は人間の方に近づいて尋問でもしよう。カラスの方は、安瀬さん、任せられる? 真 :了解。今から本体が参上するよ。    二人も今、一緒だから、今からいく。場所はそこでいいのか? 蛍介:僕が《ワーディング》を張りなおそう。    コイツらの処遇は小宮さんに決めてもらうとして、とりあえずこの場でコイツらを見張ってる。 茉莉:私達はそれでいいけど…空音ちゃんは? 蛍介:…時間も時間だし、本当なら返した方がいいんだろうけど、他にこの子を狙っている者がいないとも限らないし、    そばにいてもらうのがいい気がするなァ。…どうだろう? 真 :ん〜。一言親御さんに連絡でもいれますか? 茉莉:「お前の娘は預かった。」ですね? 蛍介:(無言で軽く裏平手突っ込み) 真 :まぁ、冗談はともかく。狙われてるのは分かってるし。 蛍介:…まこぴー、本体はどれくらいでここに到着します? 真 :え〜っとね、今駅前だから、20分ってところかな? 蛍介:…小学生にしてはちょっと遅いかもだけど、他のみんなが来るまでここにいてもらおうか…? GM:ん。空音は納得したように頷きます。    「おとうさん…遅いから。」 蛍介:ごめんね、恐かったろう。もう少ししたら、ちゃんとお家まで送り届けるからね。(頭なでなで) GM:「うん…。」と、空音ちゃんは俯き、答えます。    そんなこんなでシーンを切っちゃいましょうかね。    なんかやっておくことある? 蛍介:ん〜、《ワーディング》を張って、光の弓を待機して…、今のところは、僕は無いかな。 GM:了解。それではシーンを変えたいと思います〜。
GM:…といっても次のシーンはこの続き(笑) 蛍介:公園にいた連中に、他三人が合流した、でいいのかな? GM:はい、OKです。一応全員登場。シーンプレイヤーは一応樹としておくか。    まぁ、全員いるから関係無いッちゃ関係無いけど。 樹 :了解です。一同侵蝕率を上げましょう。 塔矢:了〜解。    …だからさぁ、樹ちゃ〜ん、君はもっと『愛』を知らなきゃだめだってェ〜、ねぇ?    試しに僕と恋人気分を味わってみなってェ〜、きっと世界がもっと華やかになるからさァ〜… 樹 :……合流して…蛍介君のそばにいる茉莉を見て、心をいらだたせています。 蛍介:…なんか、小宮さんの痛い視線を感じるなァ…(笑)    「…小宮さん、かくかくしかじかと言うわけなんだけど、コイツらどうしようか?」 GM:一人と一匹は気を失ったままですが。縛っておくとしますか? 蛍介:…縛っておけるの? おけるようなら、縛っておくべきだろうけど。 GM:近所のデパートで縄くらい一人で買ってこれるでしょう。    んじゃあ、縛っておくと言う事で。 樹 :それで…一度状況を整理しましょう。 真 :名探偵、皆を集めてさてと言い、だな。 茉莉:整理するほど、情報が無いような…。 蛍介:…いや、まずコイツらの処遇をどうするか。    シナリオ的にはここで話を聞くのがいいんだろうけど、一応このままUGNに引き渡すと言う選択肢もとれるし(笑) 真 :でもまぁ、一応、僕や小宮さんはヘルハウンドの処理が正規に依頼されてるんだろ?    この子が狙われてるんなら、迎え撃つ事も出来る。 塔矢:そういや名乗ってたっけな。…さて、    「おやぁ? 茉莉ッちゃ〜ん。いやぁ、災難だったねぇこんな事になっちゃってさァ。    でも、大丈夫だよ、君の中にあるその恐怖を、僕が取り除いてあげるからね。    さぁ、僕と共に、夢の国へ旅立とうじゃないか!」(笑) 蛍介:…まぁ、色々とれる選択肢はあるし、僕はこいつそのものについてはどうでもいいので、    出来れば小宮さんか真に処遇を決めてもらいたいのだけれど…。 樹 :とりあえず、現状を把握する事が優先。彼を起こしましょう。 真 :おーい。ヘルハウンド、起きろー。 茉莉:朝〜。朝だよ〜。祐一起こして学校いくよ〜。 GM:違うだろッ! 蛍介:…起きる? 早いとこ起こして、空音ちゃんを狙っている奴は他にいるのか聞き出さないと、    この子を家まで返せないんだけど(笑) GM:ん。そうだなぁ。昏倒状態だからなぁ。誰か回復してやれば話は別だろうが。 茉莉:…《癒しの水》を使用しましょうか? 真 :起きて攻撃されたら間抜けだが…。それしかないだろう。    周りを全部囲めば降伏勧告は効きそうだし。 蛍介:…小宮さんの《ヒール》はレベルいくつ? 樹 :1です。それで充分ですから。 蛍介:じゃ、小宮さんに頼もう。    《癒しの水》使って回りに回って全快されたらたまらない。演出で気がつくなら関係無いだろうけど(笑) 茉莉:ん〜…侵蝕率上げときたかったんだですけど。先輩が言うなら仕方ないですね。 樹 :ん。分かりました。《ヒール》です。…1回復。 真 :さすが小宮さん(笑) 蛍介:言う事無しだね、最も良い結果が出た(笑) 樹 :…素直に喜べないものがあるのですが…。 GM:まぁ、結果オーライで。男は目覚めましたよ。「う……ここは?」 蛍介:光の弓を喉元につきつけたままで。    「まず状況を飲み込んでもらおう。今周囲にいるのはみんな僕の仲間だ。    もう一匹のカラスの方も捕獲してある。出来れば無駄に抵抗はして欲しくない。」 GM:「う、うわああああああっ!!? な、なんだお前はッ!!!!?」    男は半狂乱状態です。 真 :はぁ? 塔矢:ははぁ、さては俺様のあまりの美しさに自分が恥ずかしくなったな?    くく、敵ながらなかなか見る目があるではないか、はっはっはァ!(笑) GM:「なななななな、なんだね? きききききみたちはっ!!」 樹 :……なにかおかしいわ。蛍介君《ワーディング》を解除して。 蛍介:りょ、了解、《ワーディング》解除します。    それと同じに光の弓矢も霧散させよう。左手は喉元に置いたままだけど。 GM:「は、はぁ。い、一体どうなってるんだ?」…正気を取り戻したように男が君達に尋ねますが。 蛍介:…なんか、それは僕らのほうが知りたい。 塔矢:あのなぁおっさん、あんたはいきなり俺らに襲いかかってきたんだよ。記憶無いのか? GM:「僕がか? そんなわけあるかっ!? 僕は善良な一市民だぞッ!?」    男は憤慨したように、喋りますが。「だいたいなんだ? さっきの弓っぽい奴はッ!」 真 :にいちゃん。自分で善良って言う奴に善人はいねえよ(笑) 蛍介:…カラスは? カラスはどうしてる? 捕獲してあるよねぇ? GM:ああ、捕獲してありますけど…。 蛍介:…そっちもまだ気絶してる? GM:気絶してますね。紐で縛ってあるんだっけね。 蛍介:もう普通のカラスに戻ってるよねぇ…、一応こいつも気をつかせてみましょう。 樹 :…また《ヒール》ですか…? 侵蝕値は上げたくないんだけどなァ。 蛍介:いいじゃない、まだ80行ってないんでしょう? 僕なんかもう90越えてるんだからさ(苦笑)    じゃあ、今度は安瀬さんに頼もうか。 茉莉:はいはいは〜い。先輩の頼みなら何回でもカラスに《癒しの水》〜。てーい。5回復。 GM:「カァ」目覚めました。ばたばた。 蛍介:……普通のカラスっぽい? GM:そうねぇ。そう思わせておいて後ろから攻撃って可能性もなきにしもあらずデスが。    まぁ、見たところ普通のカラス。 蛍介:………おい塔矢、このカラスに鳴き声以外の事をしゃべらせてみろ。    うまく行ったらお前とデートしてくれるよう安瀬さんに頼んでやる。 茉莉:黙ってカラスの首を締めます。 GM:「ぐえ。」 塔矢:あああ!! お、俺の金の卵がァ!!! 茉莉:私とのデート権げっとおおおおおっ! …なんですか、それ。 蛍介:…どうやら本当に普通のカラスに戻ってまったようです。    現状について皆様のご意見を伺いたいのですが。 塔矢:樹ちゃんと茉莉ちゃんとのデート権が得られませんでした。 樹 :カラスは…まぁ、《ハンドリング》を解除したとか思えばいいかもしれないけど。    …人のほうは……? 真 :…うむ。奇怪。そもそも本当にオルクスシンドロームの敵なのか? 蛍介:まずそこからして疑うべきかなァ…。    「…あの、因みに貴方は何者ですか?」とさっきの人に聞きます。 GM:「え? 僕か? 僕は近所の…(名前を考えている)…山口喜助という。」 蛍介:……え〜と、ご職業と、いつ頃からの記憶がないのか、可及的速やかに述べてください。質問は受け付けません。 GM:「僕は東京の大学に通う大学生だよ。地元まで電車で…帰ってきたところまでは覚えてるが…。」    彼は体を押さえながらぶつぶつ。痛いらしい。 蛍介:…ごめんなさい、僕が矢ぶち込んだ上に1点しか回復しなかったんだよね(笑)    ……この人どうしよう、小宮さん? 樹 :仕方ないですね。UGNに連絡して来てもらいましょう。記憶を処置します。    うう、エフェクト《インスピレーション》とか《生き字引き》とかとっておけばよかったかなァ。 蛍介:…僕も少しは情報収集に向くエフェクトがあるんだよね…(笑)    じゃ、念の為この人とカラス、どちらもUGNにまかせようか。 樹 :そうね。では、電話を。    …全く無視してきたけど、空音ちゃん。敵の位置とか…わかるかな?    毎晩のように感じてたなら、分かるんじゃないかな、と思う。 GM:「今は…ちょっと遠くにいるけど。でも、だんだん近づいてくるよ…。」 茉莉:どのくらいか分かるかなぁ? GM:「えき…くらいは離れてるかなぁ。」首をかしげながら。    彼女自身も詳しくは分かっていないようで。幼い子供にだいたいのメートル感覚はないだろうし。 蛍介:…えっと、…安瀬さん、真、塔矢の三人で、空音ちゃんを家まで送って行って。    僕と小宮さんは、UGNに引き渡せるまでここでこの人達を見張ってる。場所は携帯で知らせてくれ。 茉莉:せんぱ〜い。その配置にはひどく不満がありまーす。 塔矢:僕もありま〜す。 蛍介:…うん、苦情が出るであろう事は重々承知している。真がいるとはいえ、塔矢が一緒じゃねぇ。    でも、空音ちゃんをこのままにしておく事は出来ないし、UGNには関係者が接触した方がいいだろうし、    護衛をつける必要上そちらの戦力が高い方がいいだろうし、かと言って小宮さんを一人で、    残してもしもこの人達がまた襲って来たりしたらまずいし… 真 :このスーパー朴念仁めッ! まこちゃんミラクルエルボーアタックッ! 蛍介:おぎゃああ!!    うう、だ、だって、空音ちゃんこのままにしておけないし、かと言ってこの人達を放っておく事もできないしぃ…。 真 :というかな、空音ちゃん帰してどうするつもりなんだよっ! お前は! 樹 :そもそもこの状態で戦力の分断は…賢くないですよ? 茉莉:敵は彼女を狙ってます。帰してそれからどうするのですか? 蛍介:もちろん、家の周囲で密かに護衛。 樹 :周囲で護衛…ですか。空飛べる人がいない限り、家の周りに5人をちりばめる事になりますよね。 蛍介:家がどう言う立地条件下にあるのかにも寄るけど、一箇所ないし二箇所で井戸端会議してるように見せかければ大丈夫。 樹 :私、いやですよ。井戸端会議中に範囲攻撃食らうの。    敵の目的が現在彼女の奪取ならば、彼女を真中において円陣を組み、広範囲見渡せる場所にいるべきだと思いますが。 塔矢:いっつきちゃんに、さんせーい!! 蛍介:…いや、だけど、もう6時回る、この季節でもこれくらいの時間ではもう日が落ちる。    それにこの子、一度誘拐されてるわけだろう? 家族も心配してるだろうし… 樹 :感情論ではそうですが。何が今一番大事ですか? 彼女を守る事が前提なんですよ?    ここは申し訳ないですけれど、彼女には我慢してもらって…。 真 :いいじゃん。小宮さん。空音ちゃんを家に帰す。家の外で待ち構えて敵を倒す。    …なんか問題あんの? 樹 :………………まぁ。倒せるなら問題はない、ですよね。 真 :今の目的統一した方がいいと思うんだけどさ。近づいている敵を倒すのが大事? 彼女の安全確保すんのが大事?    僕としては後者なんだけど。前者を倒すのが目的ならここで、後者なら彼女の家。 茉莉:…私としては彼女の安全が第一で…いえいえ。蛍介先輩の命が第一で。 塔矢:俺様は俺と樹ちゃんと茉莉ちゃんの命が大事、他は割とどうでも… 蛍介:…一応聞くけど、とか何とか話してる間に、敵かUGNか来ない? GM:まだ来ない。UGNは一応支部がちょっと遠いところにあるので到着は遅いよ。 蛍介:…、空音ちゃん、お父さんの帰り遅いって言ってたけど、いつもどれくらいに帰ってくるの? GM:「いつも? 私が寝てから帰ってくる…。」 真 :というか、人道派の蛍介君。まずは、本人の意志確認が大事だったんではないかね?(笑) 蛍介:…、むぅ、確かにお父さんが既に家にいるという前提で話を進めてしまったが、    帰りがそんなに遅いのではもう少しここにとどまってもらってもいいのでは…、    さらに空音ちゃんがもしここにいたいと言うのであれば全くもって反論の余地はない…、 樹 :結局どうするの? 蛍介君。 茉莉:せんぱい。私空飛べますから《ワーディング》あれば、全方向警戒できますよ? 蛍介:…空音ちゃん、敵はどう? 今、どのくらい? GM:「もうちょっと、だと思う。」ちょっと声のトーンが落ちてます。やっぱりなんか恐いものが近づいているという    感覚があるのでしょう。 蛍介:…しょうがない、帰す帰さない以前に時間がないようだ。    安瀬さん、《ワーディング》を張って、低空待機。僕らは空音ちゃんを中心に全周囲警戒。 真 :んじゃあ、僕も領域を広げて感覚を研ぎ澄まそう。 茉莉:回りが見渡せる範囲内で飛んでればいいんですよね。先輩。    《鷹の翼》を使用し、空にかけあがります。白い羽を散らせながら。夜空には真ん丸い月。手にはフルート。    かっこいい、かっこいいよ、私。 塔矢:俺はこのパーティーの主戦力だからな、護衛対象のそばにぴったりくっついていよう。    …安心していいよ、樹ちゃん、俺様が全身全霊を持って、守るからねぇ(樹の肩を抱く) 樹 :自分の身は自分で守る。UGチルドレンの鉄則です。そこら辺の花を摘んで…武器に変えます。《ハンドレットガンズ》 GM:「みんなまほうつかいさん?」少女は目をぱちくり。 蛍介:…そ、今お空を飛んでいるお姉ちゃんのお友達さ。    …ごめんねそらねちゃん、恐い思いをさせて。もうちょっと、我慢してね。 真 :一番恐いのは塔矢じゃないかな〜。    手は伸びるは獣になるわ。 塔矢:はっはっは、何を言ってるんだい? まこちゃ〜ん、確かに俺様のシンドロームは恐い面を持っている。    しかし、その事を補って有り余る優しさと爽やかさと誠実さと、なによりこの「魅力」がある!! GM:…と、とたんに彼女ががたがたと震え出す。「くるっ! くるよ!」そう、搾り出すように言ってしゃがみこむ!    茉莉には西の方から近づいてくる男と、犬×2が見えるね。 茉莉:…先輩、来ましたよっ!! 真 :敵が領域の中に入った瞬間感じる! コイツは…このプレッシャーは…危険だっ! 蛍介:安瀬さん、後どのくらいで来るか!? それを確認したら降下して! 空音ちゃんのそばにいてあげてくれ!!    塔矢、真、周囲の警戒は怠るなよ、小宮さん、戦闘が始まった後の指揮は任せる! 全員、警戒配置!! 塔矢:仕切っとるなァ…(笑)    俺様は男の命令なんざきかんぞう? 茉莉:このペースだとあと1分……既に私と敵は射撃距離です!    地面に降りて…すーっと。翼をしまいましょう。 樹 :蛍介君! 落ち着いて! 蛍介:…そろそろ目視確認できるだろう、光の弓を作る…、と、かなり慌ててみましょうか、緊張と恐怖でね。    くそう、掌に人書いて飲み込む時間なかったな…(笑) GM:…ややあって。    圧倒的なプレッシャーと共に姿を現す男と犬×2。    すでに、犬は《完全獣化》を終えているのか、異形のものとなっている!    「……まさか…そのままの場所にいるとは思わなかったが…。手間が省けた。」 蛍介:………人の字を三回書くより簡単な緊張緩和法、ねぇかなァ…。    とか思いながらそいつを真正面から睨みつける。    「お前が…、ヘルハウンドか…。」 GM:睨みつける蛍介を相手にしようともせず、ヘルハウンドの目は少女…空音に向いた。    そして……。  「やっと…やっと見つけたぞ…。」
Climax Phase
塔矢:…ふう、今回俺様あんまり活躍しなかったなァ…(笑) 真 :活躍っていうか、シーンがなかったもんな。僕の呪いだ。はっはっは。 GM:これこれ、せっかく人がシリアスに決めているときになんだね? 自粛したまえ(笑) 塔矢:いやぁ、「もうクライマックスフェイズなんだなぁ」と、思うとさァ…、これまでの思い出が走馬灯のように甦ってくるわけよ…(笑) GM:と、言うわけで、君たちの前に立ちふさがるは2匹の獣と男。 蛍介:なんか無視されちゃったようだけど、奴との距離はどの程度? GM:およそ10m…弱かね。 蛍介:それは射撃距離でいいよね? 敵は今のところワンエンゲージ内だよね? GM:うむ。今のところワンエンゲージだね。 真 :ってーと、僕らは一気に攻撃できる領域内だな。 樹 :基本戦術を確認します。私が《支援射撃》でフォローしますから、私の行動順が終わるまで待機状態になっていてください。    申し訳ないですが、支援対象は蛍介君と月代君です。…と、ぼそぼそと伝えます。 蛍介:了解。 塔矢:俺は? 樹チャ〜〜ン!!? 樹 :まずは本体をたたく事が最優先です。申し訳ありませんが、水原君は獣を相手にしてもらえますか? 蛍介:塔矢、小宮さんはお前に期待してるんだよ。「この人なら自分の支援がなくてもやってくれる」って。 塔矢:ふあ〜はっはっはぁ!! 獣どもォ!! このおれ様を敵に回したのが運のつきだァ!!    天に変わって成敗いたァ〜す!!(笑) 茉莉:私は…空音ちゃんをかばいながらみんなの補助だよね。 蛍介:よろしくお願いします。 GM:…と言うところで…「貴様ら……空音から離れろ……。」殺気剥き出しで彼は喋りますが。    「私が用があるのは彼女だけだ…。後の人間は皆…殺す…。」 蛍介:あいにく、例えどんな用があろうと本人がお前を拒絶している以上、渡すわけにはいかない。 GM:「そ…ら……ね……。」男が指差すと同時に、犬二匹が戦闘態勢を取ります。    …と言うところで、戦闘を開始しようかね。一番最初は…蛍介だが。 樹 :セットアップセグメントに《戦術》を蛍介君と月代君に使用。    最初の能動行動にダイスボーナス1個です。 蛍介:…飼い主のイニシアティブが樹より低い事を祈ろう。待機。 樹 :大丈夫です。相手の戦闘力が高ければ高いほど、行動力は落ちますから。キュマイラの場合。 GM:では、次は樹だね。 樹 :では、《支援射撃》で先ほどの二人に。目標値は6…(ころころ)成功です。    二人はこのラウンド全ての行動に3個のダイスボーナスですね。 蛍介:んじゃ、改めて僕が動こう。「…光に見放されし者達よ、闇の中で踊るがいい…」《見放されし地》中心に範囲攻撃だ!!    …達成値40!! ありがとう! 小宮さん!! GM:おう。すげえ達成値だな(笑) 蛍介:「…君達に光の加護はない…」これでお三方にはこのシーンの間、あらゆる行動に3個のダイスペナルティがつくぞ。    その代わりダメージはいかないぞ(笑) 樹 :そしたら、《戦術》とか、要らなかったんじゃないかなァ(笑) 真 :まぁ、ペナルティがあるのはいい事だ。僕は待機する。ちょっと考えてる事あるし。    マイナーアクションで敵の前に出るくらいかね。攻撃の矢面に立とう(笑) GM:おう!? 真が前線に出るのかッ!? 真 :いやぁ、避けるの得意だし。 茉莉:……では、面白いので、フルートを構えて…《アクセル》《天性の閃き》のコンボを真先輩に使いましょうか(笑)    成功です。セカンドアクションとれますよ。先輩。 真 :ありがとう。蛍介にやった方がよかったかもしれないけど。 茉莉:ああ! 先輩。先輩への愛がなくなったわけではないのですよっ!? 塔矢:んん〜、心配いらないよ茉莉ちゃん、大丈夫大丈夫。    君の俺への愛の深さは、俺がよ〜〜く分かっているからさァ(笑) 茉莉:いえ、比較的…というか、結構水原先輩はどうでもいいと言うかなんというか。 GM:をい…そんなこんなでこっちの獣も攻撃させてもらうぜ?    ん。一匹は塔矢に、一匹は真にだな。 塔矢:こいやぁ!! 獣ごときがこの俺様を屠れるものなら屠ってみろお!! …って、そういや俺様まだ獣化してないんじゃん。    いややぁ! いややぁ! くんなぁ!! 獣ごときがこの俺様に向かってくんなァ!!(笑) 真 :《リザレクト》で少しでも侵蝕値あげとけや…(笑) 蛍介:アイツも忙しそうだなぁ(笑) 塔矢:うう、と、とにかく回避だ!! GM:では、まず塔矢から解決をしましょうかね。    え〜っと、攻撃は…42。 塔矢:…17だ!! 「ふぅはっはっはっはっはぁ!!    獣とは力の差を本能的に察知するもの、俺様と貴様らとの力の差は一目瞭然なのだぞぅわああああああ!!!」(笑) 真 :……情けないなァ(笑) GM:ということでダメージは31点。 塔矢:死にました(笑)    《リィザレクトォオ》! …HP6!! GM:では、真の方を…。 真 :では、インタラプトアクションを宣言。割り込みで《縮地》を使用! 獣が僕に攻撃をしかけようとした瞬間、    ふっ、と目の前から目標の姿が消える! 一瞬のうちに僕は背後に回りこんで…「何処を見ている?」とニヤリ。    どうだぁっ! 塔矢っ! かっこいいだろうっ!!(一同爆笑) 塔矢:おのれぇ!! 子犬の分際で生意気なァああ!!!(泣声) GM:おおお。なんかかっこいいので、犬はまごまごしちゃったと言う事にしようか。    では本体だが…動かないね。 樹 :戦闘で…動かない? 蛍介:…そもそもコイツらについての情報が殆どないんだ。    色々警戒しておかないといけないなァ…。 塔矢:そんな事知るかぁ!! 何かする前に叩き伏せてしまえばよいのじゃァああ!!    俺様の行動だなぁ!! 今の屈辱しっかり返させてもらうぞワン公!!    戦闘モードへ移行!! 攻撃を仕掛けてきた犬ッコロに《獣腕鬼伸撃》!! …達成値は38!! GM:ぐううう…流石に当たるな。ダイスペナルティもあるし…。    ええっと、《竜鱗》を使用するが…。 塔矢:どうだぁ!! ダメージ30じゃあい!!! GM:《竜鱗》で20引いて…10ダメージかぁ…よろけちゃうなァ、それは…。    恐るべしキュマイラ。 真 :じ、人外の戦いだぞ? それは…ダメージ30も…そこから20引くのも…(汗) 蛍介:全シンドロームの中でも、キュマイラはやっぱり別格だなぁ。    戦力として研究されるのもよくわかるよ(笑) 塔矢:くそう! この犬っコロめェ!! 犬なのかトカゲなのかはっきりしろやァ!! GM:それでは、次のラウンドに…。 真 :いや、まだ僕のセカンドアクションが残ってる。    後ろに回った犬に向かって…僕が攻撃をしかけるよ。コンボ《インフィニティディープ》!!! GM:うう…ダイスペナルティが大きいよぅ…。《竜鱗》を使用して…。 真 :あ、装甲値無視なのでよろしくお願いします。 塔矢:なんかお前前回とはうって変わった活躍ぶりじゃのう(笑) 真 :攻撃力は20だね。 GM:ううう……(計算している)やばいな、そっちの犬は落ちた。    攻撃を食らうなり、犬は普通の犬に戻っていく…《完全獣化》が解けていくんだね。 蛍介:…普通の犬に戻っていくぅ…?    従者でもなければEXオーヴァードでもなかったのかぁ…。 塔矢:くそう、子犬が一匹落としているのに俺様が戦果無しじゃ話にならん、目の前の犬っコロは必ずしとめてやる…。 GM:それじゃあ、次のラウンドに行きますかね。 樹 :再びセットアップセグメントに《戦術》を使用しましょう。対象は先ほどと同じに。 真 :ありがとう〜(←振れるダイスが少ない男) 蛍介:よし、じゃ今度こそ攻撃だ。受けろ、《月下の光弾》!! …達成値39! GM:本体かぁ……再び本体は倒れちゃうぞ(笑)    そろそろ感づいてもいいよね。一同、目標値10で<知覚>をお願い〜。 蛍介:成功。 塔矢:失敗。 真 :…失敗。 茉莉:《天性の閃き》で…成功ですね。 樹 :…失敗です。 GM:はい。彼は《ナーブジャック》でコントロールされているだけの普通の人間かなぁ? と思いました。    そして感覚的に分かりますね。ヘルハウンドと呼ばれるジャーム…その正体はそこにいる「犬」じゃないかと。 塔矢:くぉら犬っコロぉお!! 大人しくそこへなおれぇー!!    犬のくせに! 犬のくせにーっ!!!(笑) 蛍介:…全く気付いてないということを表現したいのでしょうな(笑) 真 :…僕も分からない。なんだっ!? やっぱり弱いぞ? こいつっ!?(笑) 樹 :不覚……。何の為のノイマンなんだろう…。 茉莉:(横目で見て)…フッ……分かったのは私のと蛍介先輩のみのようですね。 蛍介:…「塔矢! 気をつけろ!! そいつが本物のヘルハウンドかもしれない!!」 塔矢:はーっはっはっはぁ!! 待て待てェ!! この犬っコロめぇー!!    あーっはっはっはっはっはぁ!!!(夢中)(笑) 蛍介:聞けー!!(笑) GM:(なんだか哀れな気分になってきた)あの……続けていい?(笑) 蛍介:…えーと、なんでしたっけ? 僕の攻撃が終わったんですよね?(笑) GM:あ、確か。えっとぅ。次は樹ですね。 樹 :なんだか、警戒心煽るように言われたので、《支援射撃》を月代君と水原君に。…(ころころ)    発動しました。このラウンド内、ダイスが3つ増えますね。 塔矢:樹ッちゃ〜ん、あっりがと〜う! 君の期待に誠心誠意、答えるよ〜う!! 真 :え〜っと、じゃあ、次は僕なんだろうけど…。普通に攻撃しましょう。    《インフィニティディープ》で。…(ザラザラザラ〜〜〜とダイスを振る) GM:《竜鱗》で…あ、装甲値無視なんだっけ…達成値5!(笑) 真 :達成値26! ダメージは20! GM:ぐぅ…では犬もぽてちんと落ちました。 塔矢:あ……………(悲しそうな目) 真 :ごめんよ、塔矢。お前、今回経験値入らないかもしれないなぁ(笑) 塔矢:…………真よう…、俺様、あと15%で100%なんだよう…、3回ほど《鬼伸撃》喰らっちゃくんねぇかぁ…?    俺の獲物横取りした罰としてよ〜う……(ゆら〜り) 真 :うわああああああっ!! ぼ、僕だってさっきのでようやく100%越えたんだから。 塔矢:…真よ〜う(ゆら〜り) 蛍介:…ま、まぁ、とりあえず敵は全部倒せたと。    途中で《ナーブジャック》使われてるかもしれないと思ったって事は、本体だと思ってた奴は普通の人間に戻ったかな…? GM:はい。でもまぁ、《ワーディング》の中なのですが。 蛍介:その方が好都合だ。    「安瀬さん、空音ちゃん、大丈夫かい?」 樹 :(自分を指差しながらなにかをアピールしている) 塔矢:樹ッちゃ〜ん、大丈夫だったか〜い? 何処か怪我はないか〜い? 僕がなめて治してあげるよ〜う?(笑) 茉莉:というか、怪我したのは水原先輩のみですよね。 樹 :HP残りいくつでしたっけ? 塔矢:6だね。    樹ちゃ〜ん、痛いよ〜う! 死にそうだよ〜う!    この哀れな僕を助けておくれよ〜う!!(爆笑) 茉莉:侵蝕値を上げたいので私が《癒しの水》を使いましょう。 真 :…僕が《気孔》を使ってあげよう(笑) GM:真…お前、そんなの取ってないだろう(苦笑) 真 :次あたりとろうかな。 塔矢:お〜う、茉莉ッちゃ〜ん、やっぱりアイツより僕のほうに振りかえってくれるんだねぇ〜。    光栄だなぁ、感激だなぁ、し〜あわせだなぁ〜(笑) 茉莉:22回復…ですね。それじゃあ、さっさと蛍介先輩のところに行って…「大丈夫ですか? 先輩」 塔矢:………あれ?? 真 :とおや…(肩をぽんぽん) 塔矢:…え? …あれ? …だって、…え? ………え、ギャグ?(笑) 茉莉:お疲れ様でした、先輩。あ、汗をかいてますね、このハンカチを使ってください(一同爆笑) GM:どこのラブコメだっ!? 蛍介:……あ、ありがとう安瀬さん、でも、汚れちゃうから、気持ちだけいただいておくよ(笑)    …とりあえず、この人と、そっちの犬を何とかしないと。安瀬さん、小宮さん、またお願いできるかな。 茉莉:分かりました。では、犬のほうは…小宮先輩お願いします。回復しすぎるといけないので。 樹 :…うう、後輩に指示されてるよぅ。 真 :…いや、樹は15歳だろう? 茉莉:16歳ですよ? 私。年上年上。  小宮樹 15歳。高校3年生。  安瀬茉莉 16歳。高校2年生。  妙な話ですが、先輩のほうが年下です。 茉莉:とりあえず、《癒しの水》《天性の閃き》で…達成値は19…(さらにダイスを振る)16回復ですね。 蛍介:さて、と、二人が容疑者と容疑犬の回復を行っているうちに、っと。    「空音ちゃん、大丈夫だった? ごめんよ、恐かったろう。もう少ししたら、お家に帰してあげるからね」(笑) GM:「うん。…大丈夫…おねえちゃん達がいたから…。」と、空音ちゃん。 蛍介:うむ、一安心。    「よし、いい子だ。」頭なでなで。…で、「小宮さん、回復できたかい? 意識は戻りそう?」 樹 :あ、それでは《ヒール》を…9回復です。 GM:む。それでは意識を取り戻して構いませんな。    犬はばっと目が覚めると、飛び退きます。「な…な……どうして…?」 蛍介:…犬が、喋ったの? GM:はい。犬が喋ります。 蛍介:…流石にもうビンゴだろう。改めて、光の弓をそいつに向けて言う。    「まさかお前の方が本体だったとはね。してやられたよ。…一体何者だ? お前は。」    あんまり腕近づけすぎると噛み付かれちゃうから近づけすぎないようにして。 GM:「……私はFHの実験場で生み出された…EXレネゲイドに感染したんだ…。」 蛍介:それで自我を持ったのか…。この近くにあったアリスの支部の中で人を惨殺したのはお前か? GM:……いや、FHの支部…。 蛍介:…「この近くにあったFHの支部の中で人を惨殺したのはお前か?」(笑) GM:「…ああ。私は全ての人間に復讐を誓った。…皆殺しにしてやるってな。    手始めに私を作ったやつらを殺してやったよ。」 蛍介:空音ちゃんを狙っていたのはどうしてだ? GM:「それは……。」    と、ヘルハウンドが答えようとした瞬間、そこにいた全員が殺気を感じる!! 真 :殺気!!? 塔矢:犬っコロぉー!! 俺様の経験値のための礎となれぇー!!(爆笑) GM:あ、いや、犬からじゃなくてね? 君らの背後から殺気が放たれる!    そして…蛍介の頬をなにかがかすめた…と思った瞬間、犬の悲鳴が聞こえる!「きゃうんっ!!」 樹 :か、可愛い悲鳴ですね。 茉莉:…それは…空音ちゃんの肩を思わず抱いて警戒しますが。 蛍介:なにかが飛んできた方角を凝視します! もちろん弓を構えて!    「だれだっ!!」 GM:一同の視線が集まったその先には…一人の男が立っている! しかも、その顔は前回死んだはずの…。 真 :遠野アキト? 一同:死んでないッ!! 樹 :よっぽど、アキト君を殺したいらしいですねぇ。 塔矢:わかった! 尖角っ!! GM:(いたなぁ、そんな奴)…あ、いや、違うんですけどね…。    ええっと、佐伯君ですね。佐伯孝之。 蛍介:…主人公って辛いなァ…(笑)    「………う、うそだろ…」、彼の姿を確認した途端、体が小刻みに震え始めるよ。もちろん弓を構えてた腕も下がってしまう。 GM:「やぁ? 蛍介?」……一同、再び<知覚>をお願いします。えっと、茉莉以外。 茉莉:ええええ? せっかく《天性の閃き》があるのに…。 蛍介:…達成値は18。 塔矢:はっはっは、称えよ一同! クリティカルだァ!! 達成値13!! 真 :9です。低いなァ。 樹 :私も奮いません。9です。 GM:という事は…流石だな、蛍介だけはやっぱり分かるようだ。    顔こそ同じだが…奴は孝之ではない! 全くの別人だ。 蛍介:よし、いいぞ。再び弓矢を構える!(笑)    「……いや、違う、違うよな、孝之…。お前は孝之じゃない! 一体誰だ!!」 GM:そうすると…彼は口調…いや、声まで変わって…「へぇ? 結構よく出来てたのになァ、この顔。」    その瞬間、彼の顔は…女性の顔に変わる。「意外と鋭いんだね? 天城蛍介くん。」    その顔は……茉莉の顔とそっくりだね。 茉莉:えええ? 私と同じ顔ですか? もう一度<知覚>でも…(笑) 塔矢:ハロー、おっ嬢さ〜ん! そんなとこにいないでぇ、    どうです? これから僕と月夜の散歩としゃれ込みませんかぁ〜?(笑) GM:「こっちの彼が、ホワイトラビットが話してたトーヤだね。はじめまして?」    顔こそは同じだが…茉莉から感じられる雰囲気とはまったく逆な…そばにいるだけで威圧感がある彼女に    君達は多少気圧される。 塔矢:やっだなぁ〜、始めまして〜、な〜んて他人行儀な挨拶しな〜いで〜、僕と君の仲じゃな〜い(笑) 蛍介:多分あっちの子から見れば思いっきり他人だと思うぞ?    もしかしたらこっちの子から見ても他人かもしれないけど…(笑) 茉莉:……誰ですかっ!? 貴方は…! GM:「そっか。知らないのよね? まぁ、それは、後々説明してあげるわ。    とりあえず、私は…そこの犬を処分しに来たの。」そう言ったが早いか…一瞬のうちに、彼女は蛍介の後ろ側…    ヘルハウンドの方に回り込む! 樹 :は、早いッ!? 蛍介:な、何っ! 馬鹿な! 全く気取れなかったなんてッ!! 塔矢:いや〜ぁ、わざわざ僕のそばに来てくれたんだねぇ! そ〜んなに僕の事を思っていてくれたなんてェ〜。    いいよぉ〜、今夜の僕は、き・み・の・も・の・さぁ〜、と言ってヘルハウンドとその子の間に割って入る(笑) GM:「ふぅ。ジャマするならば排除するが?」 塔矢:あ、犬っコロの排除を邪魔する気はないからご自由に(笑) 蛍介:とぉやぁああああ!!!(笑) GM:「そう? それじゃあ、おやすみなさい、失敗作。」彼女は先ほどのダメージでぴくぴくしている犬に向かって…    その手刀を振り下ろす! 蛍介:いけない、だめだっ! …しかし、迷いのない彼女の手は僅かな時間さえも僕らには与えず、瀕死だったヘルハウンドへと振り下ろされ…、    「ザシュッ!」 …鈍い音と共に、そこには体から引き離された首と、首から引き離された体、    そして、返り血を浴びて全身を紅く染めた少女の姿があるのみだった…。    …ペロッ、「…フフ、おいし」(笑) GM:あのぅ……。    「任務、完了ね。フフフ…。」少女の瞳に写る狂気の炎に、君達は言い知れぬ恐怖を覚える。    …けいすけぇ。塔矢に似てきたぞ? 蛍介:いやぁ、塔矢に影響受けたわけではないんですがね? なんかみんな自分なりに演出してるじゃないですか、所々。    だから、ね?(笑) GM:あのなぁ。演出は自分のところだけをやればいいんだぞ?(笑)    茉莉とか、茉莉とか、茉莉とかそういう特殊な人間の真似はしなくていいんだぞ? 茉莉:GM酷いッ!? 塔矢:はっはっは、気落ちしないで茉莉ちゃ〜ん。    つまりは僕と同類項だって事なんだからさぁ、もっと喜ぼうよ〜う(爆笑) 茉莉:水原先輩酷いッ!? 塔矢:………………………ん? …、茉莉ちゃんこそ酷いィ!(一同大爆笑) 真 :反応おそッ!(笑) 蛍介:え〜と、では…、光の弓をその女の子につきつけて、    「そのまま動くな。できれば傷つけたくない…。」 GM:「そう言われてもね。まだ、私にはそこの女の子を連れていくって任務もあるし。」    空音ちゃんを見てニヤリ。血に染まった腕を見て、空音はおびえるね。 塔矢:そ〜んなつまんないこと忘れてさ〜ァ、これからぼくと夕食にでも行かない?    大丈夫大丈夫、もちろん僕の奢りさァ。何処に行きたい? お〜っとぉ、これは失礼したねぇ。    僕の名前は水原塔矢。塔矢君て呼んでね。君の名前は、当ててみようかぁ? ん〜、そうだな、安瀬茉莉だっ!!(笑) 茉莉:それは私ですっ!(笑) GM:え〜と、空音ちゃんの横にいるのは茉莉だっけ? 茉莉:あ、はい。いますけど。 GM:では、ちょっと可哀相だが…。《縮地》で空音の前に現れた少女が移動!    「この少女は貰っていくわよ?」 茉莉:そ、そうはさせな… GM:と、君がかばおうとした瞬間…女の手が君を貫く! 茉莉:かはっ!! GM:「邪魔をしないで、複製体のくせに。」    そう言い捨てて、彼女は再び距離を置く。 蛍介:ああ、やっぱりDロイスが波瀾を呼んだ(笑) 塔矢:ん〜、俺様から茉莉ちゃん2号がいるところまでは射撃距離だと思う? GM:うむ、全員射程距離でいいと思うぞ。 塔矢:おのれぇ、《妖の招き》取っとけばよかったなァ…(笑)    えっと、伸縮腕で両手を伸ばす。片方は茉莉2号に、もう片方は、茉莉2号と空音ちゃんとの間に来るように。 GM:「残念? 一瞬遅いわ?」    塔矢の手が届くかと思った瞬間、再び彼女は別の場所に移動している。 真 :自分でも使ってたけど、《縮地》って便利だなぁ。 GM:オルクスはカッコつけるためのシンドロームだからなァ。 塔矢:ぬぅ、かわされたっ!    こら、子犬、ぼさっとしてないでお前さんも《縮地》で追わんかい!(笑) 真 :追っても…攻撃できないだろうッ!? 樹 :ヘタすれば、空音ちゃんに当たりますしね。 塔矢:攻撃しなくとも茉莉2号に抱き着いて動きを止めればいんだ、やれ! ゆけ! 真1号!!(笑) 真 :死ぬわッ! 茉莉:…あのぅ…オルクスってことは…《猫の道》とか取ってるんじゃないかなァ…。 GM:正解。一度距離を取った彼女は、《猫の道》で背景に溶けこんで行きますよ?    「フフフ…それじゃあ、おいとまするわね?」 蛍介:「ま、まてぇっ!」    と、必死にそいつのところまで走ってみるが追いつくはずもなく、やがて茉莉2号は消えてしまう。 GM:「お、おねえちゃんっ! おにいちゃんっ!」空音は叫ぶが…その声はただ虚空に響くだけ。    二人はあっけに取られる君達を置いて消えてしまう。 茉莉:ちょっと呆然としちゃいますよ…血、だくだく流しながら。《リザレクト》を一応しておきますが。 塔矢:う〜む、すばやい。    流石の俺様も暫くその場で硬直してしまおう。 真 :く…なんだか同じオルクスとして負けた気になっちゃうぞ…。 樹 :………何が起こったのか…。 蛍介:…く、後味の悪さが残ってしまった。出来れば子供に恐い思いをさせたくなかったのに。    「…、何も、できなかった…。みすみす…、目の前で………、くそぉおお!!」    ガッ!! と地面に拳を討ちつけ、奴が去った後を睨みつける。その先には大きな満月。    風になびく髪の隙間から、怒りと悔やみの入り乱れた複雑な表情を浮かべながら、僕は、その満月を睨み付ける事しかできなかった…。
GM:さて、そんなわけで、侵蝕率を下げようか? 下げようか? 真 :前回もそうだったけど。楽しそうだねぇ。GM。 塔矢:なんか今回は侵蝕率上昇の個人差が激しいなァ。結局100%超えたのは二人だけかぁ(笑) 蛍介:…前回よりは上がってないとはいえ、やっぱりドキドキする瞬間だなぁ(笑) 樹 :下がりすぎちゃうと問題です…今回は100%越えた人が2人ですからね。 茉莉:私もちょっと不安ですね。 樹 :私茉莉ちゃんともとっちゃったしなぁ。マスター、ヘルハウンドをタイタスに変えちゃっていいですか? GM:ん? ああ、構わないけど。維持するなら経験点払ってね? 樹 :では、4つですね。今回は。 GM:…という事で今回も活躍していない順で。    残念ながら一番活躍してないのは塔矢かな?(笑) 塔矢:…、反論したいところなんだけど、今回ばかりは致し方ない。確かに大した活躍は出来なかった。    今回女の子ともいい感じのシチュエーションできなかったしなァ。    …ダイスは5つだ、侵蝕率は85%だァ! 経験値3点手に入るのは71%までだァ!! 無理だァあああああ!!(泣声)    ………………はい、ジャーム化しませんでした、まる 真 :経験値…1点じゃないか。 GM:……まぁ、……ね。    じゃあ、次は…樹で行きましょうか。 樹 :ん。分かりました。今回乱入しかしてなかった気もしますしね。    ダイス4つで…31減少。61%ですね。…下がり過ぎです。2点経験ですか…。 GM:それじゃあ…次は真で。よかったな、ランクアップだ。 真 :うれしいなぁ(笑)    じゃあ、僕も…108から89%に。OKOK。 塔矢:…ま〜こぴ〜、俺様さ〜、最後お前に獲物取られなければもう10%くらい上がってたんだよね〜ェ…(ゆら〜り) 真 :ごめんね。でもまぁ、あれが一番自然だったんだし。 GM:次は……誰だ? 茉莉で行きましょうか。 茉莉:わ、は〜い。……(ころころ)下がりすぎました。61% GM:みんな出目が奮っているなァ。いやぁ、経験値が少ないぞ、今回(笑) 蛍介:上がらないってのも問題なんだね(笑)    さて…、僕今の段階でダイス3個なんだよね(笑) いくらなんでも誰かとロイス一つくらい結んだ方がいいかなァ…? 茉莉:はーい。挙手。結んでください〜。立候補。 蛍介:立候補って…(笑)    ん、でも、確かに今回割と行動一緒にしてたし、じゃあ、安瀬さんと結ぼうか(笑) GM:どんな感情を取るんだか(笑)    さて、じゃあ、蛍介、運命のお時間です。 蛍介:運命のお時間です!!(笑)    …(ころころ)…17%減少、94%だ、なんだかんだでまた結構ぎりぎりだったな(笑) 塔矢:その出目俺と交換してくれェエエエエエ(超泣声)(笑) GM:今回みんな出目が極端だったねぇ。    まぁ、ジャーム化しなかっただけマシだけど。    それじゃあ、エンディングと行きましょうか。
Ending Phase
 全ては終わった。  いや、始まりの幕が上がっただけかもしれない。  真は一人屋上で考えていた。  奪われた少女、空音のことを。  確かに請け負った依頼は果たした。  しかし、これは終わりじゃない、始まりだ。  心の中で、誰かがそう告げる。  全ては…これからだ。 GM:さて、エンディングフェイズ1。    まずは真から行こうか。 真 :へーい。場所とか指定は? GM:そうだな、学校の屋上で。 真 :うい。……僕は一人屋上でぽへーっとしていた。    ここ数日、忙しかった反動で、だるだるなのだ。 塔矢:いかんぞぉ、真く〜ん、君ももっと青春を謳歌しないとぉ〜。    限りある時間、一度しかない人生、短い一生の中のさらに短い高校生活。    そんなたるんだ精神でどうするぅー!! 日々これ戦いなりぃー!! おっ嬢さ〜ん!!!(笑) 真 :ああ、お前は楽しくていいよなァ。    ヘルハウンドは殺されちゃうしさぁ。空音ちゃんもさらわれてしまったし…。    茉莉ちゃんは茉莉ちゃんで、偽者が出てくるしなァ…。    僕、ちょっとブルー。 GM:まぁ、気持ちは分からんでもないけど。    えっとですね。多少、事後説明をしましょうか。 真 :ん? ああ、よろしく。 GM:あの後、君達はUGNの面々と接触し、事の顛末を説明しました。    《ナーブジャック》で操られていた人は病院に収容、記憶の処置を受けて日常に戻っています。    君は殺人事件の犯人を倒した事で多少の報酬を貰いましたね。 真 :ん…。バイクは? GM:ああ。一応君の足でもあるから新しいのを代わりに貸してくれるよ。    前のが直るまでね。修理費は公費で落ちたらしい。 真 :あ、それは嬉しいな。 GM:え〜っと、そして、UGNエージェントが2名、死体で発見されましたね。あの後。 真 :あん? 死体? 樹 :……ああ。すっかり忘れてましたが。なるほど。お亡くなりになってたんですね。 塔矢:…え? UGNエージェント、今回出てきたっけ? GM:はい。空音ちゃんの周りにUGNがつけていた監視役のエージェントですね。    どうやら、時期的には君達が公園で全員集合したあたりの時間に亡くなったようです。 塔矢:あ〜あ〜、いた…、っつうかいることになってたねそんな方々(笑) 茉莉:…誰にやられたんですか。 GM:それは不明ですね。まぁ、一番怪しいのは茉莉2号ですが。 茉莉:2号…。 GM:まぁ、そんなわけで、ぽへーっと気が抜けた炭酸飲料みたいになっている真に連絡が。    ぷるるるるる、ぷるるるるる。 真 :ん? 電話か? はい、もしもし。 GM:え〜っとですね。電話の相手は君にUGNの仕事を何度か斡旋している柳川さんですね。 真 :あ、柳川さん。どうも。 GM:「やぁ、月代君。任務ご苦労だったね。」 真 :いえ…結局、捕まえる事は出来ませんでしたし…。 GM:「いやいや、期待以上の働きだったよ。それでだね。君に新しい依頼をしたいと思うんだが。」 真 :またですか。構いませんよ。なんだかすっきりしない事件でしたからね。    うっぷんを晴らせるような仕事ですか? GM:「残念ながら、また捜索依頼だ。御子柴空音…君も知っているだろう? 彼女を探し出して保護して欲しい。」 真 :……なるほど。分かりました。その依頼を受けますよ。 GM:「すまないね。報酬はまた今までのように。それでは、健闘を期待します。」 真 :ああ…と呟いて電話を切りますよ。    …なんだか、深みにはまっちまったみたいだな。 塔矢:問答無用のキーパーソンですなァ。    テレビでは「御子柴空音(10)『また』誘拐される」とか報道されてるんでしょうねぇ。 GM:と、言うところで真のエンディングは終了だね。  携帯電話をしまい、真は立ちあがり、背伸びを一度。  この年代の男性としては小柄な体を伸ばし、青空を見上げる。  雲一つない快晴。  まぶしいほどの太陽が、真の心をかき鳴らした。
 思えばいつも、「彼女」には待たせてばっかりだったような気がした。  久しぶりに会う「彼女」を待ちながら、塔矢は思う。  たまには待つのもオツなものだ。  それが愛しい人ならなおの事だ。  予定時間をオーバーする事3分。  「彼女」を待ちながら塔矢はそんな事を考えていた。  ここが運命の分岐点とは知らずに。 GM:さ、塔矢君。エンディングだぞー。 塔矢:うお〜い。    UGN北S県支部の一室で俺は人を待っている…。監視の目が厳しいのだろうが、支部内で会うのならと、    俺の心からの説得と《破壊の爪》の恐怖に胸を打たれた監査官が、俺を彼女に会わせてくれることになっている…。 GM:おおうっ!?    「お待たせ、水原君。」…ややあって、部屋のドアが開き、女と、男が1人ずつ部屋に入ってくる。 塔矢:うむ、俺様は立ちあがって、『女性の方に』頭をたれた。    「どうも、お久しぶりです、貴志川先生」因みに今あの事件から半月後。 蛍介:貴志川先生かよっ!(笑) GM:「久しぶりね、元気だった?」    監視の男をよそ目に、彼女は君の前のソファに座る。 塔矢:少しおやつれになりましたか? 先生。まぁ、毎日監視の目のある中での生活じゃあ仕方ないですねぇ。    しかしそれでも美しさは微塵も失われていないところがさすがですなァ。はっはっはぁ…。    既にここは二人だけの世界。監視の男はこの世界の何処にもいない。    例えただの部屋だとしても、俺様と魅力的な女性がいればそこはこの世のパァラダァイス!! なぁ〜はっはっはっはっはぁ!!!(笑) GM:…何しに来たんだよ。お前は(笑) 塔矢:もちろん、先生をお食事に誘う為ですよ。    いや、正確にはUGNに先生を連れ出す許可を得るために来たのです。約束はもう取りつけてありますからな。    もちろんそれと並行して先生の元気な姿を拝見する事も忘れません。    「ところで先生、教科書の32ページからの英訳やってきましたよぅ?」っつってレポート用紙を出す(笑) GM:………何か意味があってきたんじゃないのか……?    「相変わらずねぇ。水原君は。」持ってきたレポートをペラリ。    「……こっちらも変わらず、綺麗な字を書くわねぇ、天城君。君もせめて書き写すくらいはすればいいのに(笑)」 塔矢:あらぁ〜? ばれちゃいましたかぁ? あはは〜(笑) 蛍介:笑ってんじゃねぇ、僕がどれだけ苦労したと思ってんだ!(笑) 塔矢:気にしない気にしない(笑) そう暫く話を続けて   「さって〜、じゃそろそろ僕は行きますね。あ、ご心配なく明日もきますから(笑)   あ、そうそう先生、頑張って外出許可取りますから期待しててくださいね、そんときは、   「アリス」について詳しく教えてもらいますよ。なんせUGNにも保守義務はあるみたいで、   俺様たちにはその辺の情報流れてこないモンですからねぇ。」 GM:「フフ、待っているわね。」    貴志川先生はそう、優しく笑う。    まぁ、そんな感じの話をして…貴志川先生ともう一人監視の男は退出する。 塔矢:ふふふ、こうしてまめに通っていれば俺に対する貴志川先生の好感度アップ。    そして貴志川先生を連れ出せれば俺様ハッピー。アリスやFHのジャバウォック計画に関する情報を提供すれば茉莉ちゃんや樹チャンの    好感度もアップ!! これでみ〜んなハッピーハッピー!! あははは〜(笑) GM:……しかし、塔矢の目論見は淡くも崩れ去る事になる。    二人が退出し、君も退出しようとしたときだった。    「ぎゃああああああっ!」と言う叫び声が。そして、ぐしゃっ! ばきっ! という音と…そして静寂。 塔矢:…へ? な、何か起こった? …え? だって、今エンディングフェイズじゃん…、え? GM:「な? なんだっ? 何が起こった?」と塔矢が部屋の外に出ると…そこには引き裂かれた先ほどの監視役。    そして、首を締め上げられ…苦しそうにもだえ苦しむ貴志川先生だった。 真 :な、なんだか大変な事になってますよっ!? 塔矢:だぁから、今エンディングフェイズじゃないのかよぉ!!(笑)    とりもなおさず、「俺の女に手を出すなァ!!(笑)」っつって《鬼伸げぇき》!!(笑) GM:首を締め上げていた女は貴志川先生を前につき出し…盾にする。    塔矢の手は、貴志川先生を貫く!!「……手間が省けたわね?」 塔矢:…………………………(固まっている)(笑) GM:「裏切りには死を。組織の掟だったはずよ? 捕まるならまだしも…情報を敵に与えるとは…。」    そう行って、女は止めと言わんばかりに貴志川先生の首の骨を折る!    びくっ、びくっ、と彼女は2、3度痙攣をして…そして動かなくなった。 塔矢:おおおおおおお!! GM、そんなに私が嫌いですかぁあああああ!!!(超号泣) 蛍介:哀れな、貴志川先生、塔矢なんかに付きまとわれたばっかりに…(笑) GM:突如現れた女によって、塔矢の目の前で貴志川先生は殺されてしまう…。    現れた女…茉莉と同じ顔をした女は、ただ、呆然としている塔矢をみて笑った…。    …と言うところで次回予告が入り、エンディングテロップが流れ始めるんだな。 茉莉:こっ! ここで終わりですかっ!? GM:終わりですとも。さて、次のエンディングは〜♪(すっごく楽しそう) 塔矢:お〜いおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい………
 UGN北S玉支部。  その廊下を歩く、一人の少女。  幼い外見には似つかわしくない厳しい表情で小宮樹は早足で廊下を歩く。  そして、「支部長室」と書かれた部屋のドアの前で止まり、2、3度深呼吸。  意を決したように彼女は部屋にノックをして入った。 GM:さぁ〜て、なんだか大変なことになってきたような気もしますが、こちらは平和です。    樹、出番だよ。 樹 :あ、は〜い。 GM:君はクライマックスの後、UGNの支部に来ていた。    君の前には直属の上司、支部長柳川が座っていた。 樹 :わ。実は初登場ですね。 GM:ええ。「…ひとまず、任務完了だな。お疲れ様、と言っておこう。」 樹 :ありがとうございます。    …ですが……御子柴空音…彼女を敵組織に奪われてしまいました。 GM:「ふむ、君の任務としては彼女の保護は管轄外とはいえ…。彼女が狙われていると知ってから連絡を入れなかったのは    君の不手際だな。」厳しい口調で柳川は言う。 樹 :…申し訳ありません。私の不注意でした。 GM:「奪われてしまったのは仕方あるまい…。先ほど別のエージェントに彼女の奪取の依頼をした。君は大人しく次の命令を待ちなさい。」 樹 :う…。「待ってください。その任務…私にもやらせて下さい。」と言いましょう。    やられっぱなしではいけませんしね。 GM:「ふむ…言うと思ったよ。だが、君には別の任務をやって欲しいのだ。」 樹 :別の任務…ですか? GM:「そう。そして、その任務はこの件にあながち無関係ではなさそうだね。」 樹 :…どんな、任務でしょう。 GM:薄暗い部屋の中、柳川は厳しい表情を崩さず、言う。    「安瀬、茉莉だったか。君には彼女の調査を頼みたい。」 樹 :…暫く考えてから言いますよ。    「了解。全力で任務に当たります。」  それだけ言って背を向ける樹にむかって、柳川がかける言葉はひとつ。  「…くれぐれも気を付ける事だ。」  その言葉の意味を噛み締め…樹は部屋を退出する。  そしてその足はそのまま資料室に向かう。  …立ち止まる時間はない。  焦る心だけが、彼女の心に立ちこめていた。
 立ちすくすだけしか出来なかった。  後悔の念が、苛立ちが心の中を渦巻く。  たった一人の少女を守れずに、たった一人の日常すら守れずに。  無力感に少年と少女は囚われていた。  あの時、叫ぶ少女の声が、二人を捕らえて離さなかった。 蛍介:…出るに出れない状況だったが、短いものだな(笑) GM:確かに。…まぁ、どっかの誰かのシーンが長すぎたのだ。    次のエンディングは蛍介でいこうか。 蛍介:うい〜。    何処で何をしているのかな? 特にリクエストはないぞ(笑) GM:クライマックス翌日の夕方…放課後。    君は夕暮れの公園に一人、佇んでいた。    守れなかった少女を思いながら。    目の前でさらわれていった少女の怯えた顔を思い出しながら。 蛍介:…少女の声を覚えている。少女の笑顔を覚えている。    けれど、何の罪もない少女が一人さらわれ、それを阻止できなかった自分が、どうして今ここにいるのだろう…。 茉莉:…では、隣に一緒にいることにしてもいいですか? GM:ん? いいですよ。じゃあ、一緒のEDにしましょうか。 茉莉:はい。では、蛍介先輩の隣で…「先輩……なんで、なんで彼女がさらわれなきゃ行けないんでしょうか。」    拳を握り締めて…「守れなかった…目の前でさらわれちゃった…。」    涙をぽろぽろ流しながら。 蛍介:…出てこられてしまったなァ…、こういうシチュエーションて苦手なんだけどなァ…(笑)    安瀬さんの片手をそっと、でも力強く握って、「…安瀬さん、今は、泣いていてもいい。けど…、泣いてばかりいちゃ、ダメだよ。」 茉莉:……はい。…残った片手で目をごしごし。 真 :……思いついたので登場しよう。    公園の入り口で僕は卸したてのバイクにまたがり…中にいる二人に声をかけた。 GM:……をい。 真 :(いつにない真面目な声で)二人とも、ここで何してんだよ。 蛍介:…真、…いや、悲しみを、洗い流していただけさ…。 真 :…悲しんでる暇があるんなら、足を動かせ。    何の為にお前はUGNエージェントになったんだよ。 蛍介:僕は悲しみなど抱いちゃいないさ、自慢じゃないけど、これでも親友をこの手にかけた男だぜ。    空音ちゃんは生きている。なら救い出すだけさ。それくらいは分かっている。    …けどね、僕やお前みたいに、すぐには割りきれない人だって、やっぱりいるんだよ。 真 :それなら話は早い。    さっきUGNから正規の依頼が来た。「彼女を取り戻せ」ってな。    …行こうぜ? 蛍介、茉莉ちゃん。    僕達は……まだ立ち止まれないだろう? 蛍介:…、僕は、今は安瀬さんの側にいるよ。むろん、動くかどうかは、安瀬さんしだいだけどね。 茉莉:ありがとう…蛍介先輩。    …そうですよね。立ち止まってちゃいけませんよね?    涙をぬぐって…ちょっと無理した笑顔で言います。    ……もう一度、空音ちゃんの笑顔がみたいもん……、取り戻さなきゃ…。 蛍介:ん、よし、いい子だ…(頭なでなで)    さぁ、動こう真! まずは足使って情報収集だ!! 真 :OK。それじゃあ行こうか。と、バイクに再びまたがります。 茉莉:……じゃあ、蛍介先輩と一緒に月代先輩のほうに歩いていこうとしますが…。    一度だけ後ろを振り返ります。    …彼女が座っていたベンチをもう一度見て…。 GM:ふと、そこに笑顔で君を見る、空音ちゃんの姿が見えたような気がした。    …しかし、目をこすってみると、そこに彼女の姿はない。 茉莉:…もう、振り返りません。    入り口で待っている二人のところに小走りで走っていきます。 蛍介:「…茉莉、人を守ること、その笑顔を守ることは、自分が『守りたい』と思うなら、それは決して他人のためだけじゃない。    何かの為にじゃない、“空音ちゃんを救いたい”と思う自分のために行動すればいいんだ。    力む必要は、ないからね。」 茉莉:……はいっ。 真 :それじゃ、空音ちゃん救出作戦開始だ〜〜〜!  昨日までの曇り空が嘘のように、青く透き通る空。  だが、その空の色は茉莉には悲しみの青のように見えた。  一人で悲しい、悲しいと泣いた涙の色のように。  空に落ちる涙の音が…聞こえたような気がした。 Double Cross Mission02 Moon of the Roaring 〜咆哮の月〜 fin
GM:……と言うわけで今回のシナリオは終わりです。    まぁ、なんだかんだで予定とは違う展開が繰り広げられてしまいましたが、皆様お疲れ様でした〜。 塔矢:お〜いおいおいおいおいおいおい…………(超号泣) 真 :お疲れ様でしたー。今回は出番多かったよー(笑) 樹 :逆にちょっと少なかったかなぁ。 蛍介:いろいろ起こったなァ。…本当にいろいろ起こったなァ…(笑) 茉莉:大変なシナリオでしたねぇ。色々面白かったですが。 GM:…なんだか君に振りまわされっぱなしだったぞ…。    まぁ、何はともあれ、みんなお疲れさん、ごはん、食べに行こうか? 一同:さんせ〜い!! 塔矢:そういや蛍介、“ありがとう” 蛍介:………は? 塔矢:貴志川先生からの『遺言』。 蛍介:……………ああ……(笑)
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