昨日と同じ今日。

 今日と同じ明日。

 世界は繰り返し時を刻み変わらないように見えた。


 だが、人々の知らないところで…

 世界は大きく変貌していた…。







Double Cross リプレイ
Crimson Night  〜緋色の夜〜




GM:さあ、それではダブルクロス、セッションを始めましょうか。
みなさん、よろしくお願いします〜。


 『ダブルクロス』は2003年2月下旬に発売されたテーブルトークRPGです。
 このゲームでは、プレイヤーは「特殊なウィルスによって超人的な能力を得た人間」という役割を得ます。
 例えば、電撃を放つ。炎や冷気を操る。空を飛ぶ。コンピュータのような計算を高速で行う。
 まあ、超人といって差し支えないような、そんな能力です。
 その「病状」は「シンドローム」と呼ばれ、現在11種発見されています。
 しかし、その力と引き替えに失ってしまうものがあるのです。
 それは、人間としての共感性。
 つまり、強大な力を使っているうちに、通常の人間とは思考や行動に大きなズレが生じるようになってしまうのです。
 そのため、このウィルスの存在は秘匿されました。
 しかし、このような力を悪用する者たちも現れます。
 また、彼らの能力に足かせをする者たちこそ悪であると考える者たちも現れます。
 このゲームのPCは、そんな超人と普通の人間の狭間に立ち、どちらからも裏切り者(ダブルクロス)と呼ばれながらも、
 自分の大切な人たちを守る、そういう存在なのです。


塔矢:(いきなり)みんなぁ!! 今日は俺のためにわざわざ集まってくれてッありがとうぅ!!

一同:お前の為じゃねえよっ!

塔矢:うおぅ! そんな、綺麗にハモって言わなくても(笑)

真 :なんなんだよ、妙にハイテンションだなぁ、田中天でも目指すのか?

塔矢:はっはっは、何を言ってるんだいマコちゃん、この俺主演のセッションなんだ、俺が責任を持って盛り上げようというなんとも気高き責任感じゃないかぁ!! ああ、俺様ってばなんて優等生なんだ!!

真 :それはGMのお仕事って言うか…。

GM:…おーい(苦笑)

蛍介:いい加減自己紹介でも始めた方がいいかな?(笑)

GM:ん〜、そうだね。その前に、これが今回の君らのハンドアウトでーす。一同確認してくださーい。


天城蛍介

 平和だ…。
 君は窓から校庭に咲くサクラを眺めながらそう思った。
 ここしばらくUGNからの依頼もなく、オーヴァードがらみの事件も起きていない。
 だが、君は知っている。
 これはただの仮初め。
 願わずとも戦いはやってくる。
 だからこそ、この平穏を大事にしたいのだ。

 シナリオロイス 佐伯 孝之(サエキ タカユキ)
 推奨感情 ポジティブ:自由
      ネガティブ:悔悟


小宮樹

 日常。
 朝起きて、普通に学校に行って、クラスメイトと笑いあい、授業に頭をひねらせ。
 放課後になったら部活で、夜遅く、友達とおしゃべりしながら帰る。
 そんな日常もあったかもしれない。
 君はクラスメイトを見ながらそう思った。
 しかし、君にはそれこそが非日常。彼らの非日常こそが君の日常。
 怨んでいるわけでもない。羨んでいるわけでもない。
 ただ、隔たりを感じるだけだ。
 そして思う。
 彼らはこちらに来るべき存在ではない事を。
 そして思う。
 その為に私は戦うのだ、と。

 シナリオロイス マッドハッター
 推奨感情 ポジティブ:自由
      ネガティブ:自由


水原塔矢

 君は地元では結構名前が知れた不良少年だった。
 そんなつもりはあまりないのだが、まぁ、客観的に見れば、「不良少年」だな、と自分でも思う部分はある。
 しかし、往々にして知れすぎた名と言うのは不便なものだ。
 ここ1週間で3回…いや、4回だったか。町でケンカを吹っかけられたのは。
 まぁ、もう慣れたものだ。
 挑まれるたびに叩き伏せられる哀れな輩が増えるだけだ。
 こんな日常も、悪くない。

 シナリオロイス ホワイトラビット
 推奨感情 ポジティブ:自由
      ネガティブ:嫌悪


月代真

 人生には必ず選択肢がある。
 それが大きな事であれ、些細な事であれ、大別すると選択肢は2つだ。
 進むか退くか。戦うか逃げるか。
 人は必ずどちらかを選ばなくてはならない。
 面倒ごとはキライだ。出来れば選びたくない。
 しかし、君は決まって面倒な方を選ぶ。
 厄介な事だと分かっていても首を突っ込んでしまう。
 それは純粋な好奇心と言うのかもしれない。
 単なる馬鹿というのかもしれない。
 君がUGNに積極的に協力しているのもそういうところから来ているのかもしれない。
 今日もまた、君の携帯にUGNからメールが入る。

 シナリオロイス マッドハッター
 推奨感情 ポジティブ:自由
      ネガティブ:自由


塔矢:おやぁ、俺のロイスは「しろうさぎ」ちゃんかぁい? うむぅ、GMもなかなかオツだねぇ(笑)

樹 :しろうさぎ…(何か考えている)

真 :ホワイトラビットねぇ。

樹 :マスター。私のロイス、推奨感情ないのですか。

真 :僕のも無い〜。

GM:うむ、ない。ごめん、思いつかなかった。

樹&真:……。

蛍介:ま、まぁ、とりあえず、キャラが出てきたら決めるんだし、今はいいじゃん(笑)

塔矢:かも〜ん、しろうさぎちゃ〜ん(笑)

GM:耳をつかむともげるのだな。

真 :もき〜〜〜!!


 懐かしきNOVAウサギ。
 最近見ないな。


蛍介:…あの、そうでなくてさ…、とりあえずハンドアウトの確認は取れたッツーことで、次行こうよ(笑)

GM:だな。えっと、それじゃあ、確認が出来たところで、一同、自己紹介をしなさい。

蛍介:あ、ぼくから、ね。

塔矢:な、なんだと! 主役であるこの私を差し置いて!!

GM:主役違うッ!(笑)


 天城蛍介の場合。


蛍介:えと、天城 蛍介(あまぎ けいすけ)、17歳、男性、カバー・ワークス共に高校生で、コードネームは「夜陰の閃光(ナハトシュトラール)」
シンドロームはエンジェルハィロゥのピュアブリード、親父とお袋と、親友がロイスにいます。普段は髪の毛で瞳が隠れてます。

塔矢:あ、こら、私を無視して何をしている!!

蛍介:無視でもしないと話進まないじゃないか(笑)

真 :エフェクトはどんな感じで取ったの?

蛍介:えと……その、特にこれと言ったコンセプトはなかったり…。

GM:エンジェルハィロゥのピュアブリードだからな。まぁ、エフェクトは限られてくるだろ。

真 :眩しく光り輝いて攻撃するんだな。

GM:地味だが強いな。では、次。


 小宮樹の場合。


塔矢:はっはっは、俺様は…、

樹 :(無視して)小宮樹(こみや いつき)15歳の女の子です。
コードネームはアイシィドール(氷の人形)。昔同朋を殺されてしまって、心に壁を作って生きてます。

塔矢:俺様はぁ〜(笑)

蛍介:お前さんは黙ってろっちゅーに(笑)

GM:これこれ、人の自己紹介に割り込むんじゃない(笑)

樹 :続けますよ。シンドロームはモルフェウス/ノイマン。ワークスはUGチルドレンB、カヴァーは高校生です。
ロイスは…殺された同胞とその仇、あと、上司です。

塔矢:ふっふっふ、その心の壁とやらを、俺様のあつ〜いハートで溶かしてやるぜ、
   かも〜ん、いつきちゃ〜ん(笑)

樹 :……(過去のトラウマが呼び起こされたらしい)

塔矢:(いきなりとんでもなく爽やかな声→)おや? どうしたんだい子猫ちゃん?
君にそんな思いつめた顔は似合わないよ? 泣きたいのなら、僕の胸を貸してあげよう(抱きしめようとするしぐさ)

GM:何してんじゃお前はッ!

塔矢:む、なんか脇で捨て犬がほえてるぞ、シッ、シッ(手をひらひら)(笑)

GM:だから人の自己紹介に割り込むなってーの(苦笑)

真 :んじゃ、次、僕行くよー。


 月代真の場合。


真 :え〜っと。…月代真(さかやき まこと)17歳。「つくよ」とは読みません。「つきしろ」とも読みません。「さかやき」です。友達からはツクヨって呼ばれてますが(苦笑)

塔矢:ロングランデスクだな。

蛍介:それは「コクヨ」だ。

真 :ワークスは高校生。でも、カヴァーは不良学生。コードネームは「ベイビィフェイス」童顔のちまっこい少年です。トーテムは犬です。

GM:シャドウランかよ。

蛍介:……かなり言い得て妙だな。シンドロームはハヌマーンとオルクスだったよね?

真 :…おお!(←忘れていたらしい)そう、そうだった。シンドロームはオルクス/ハヌマーン。避けるの得意デス。攻撃はちょっと苦手です。

塔矢:うむ、つまり「犬は喜び庭(領域)駈け回る(ハヌマーン)」ということだな。

蛍介:……あってるような気もするけど、なんか違うような気も…(笑)

真 :庭の中でしか駈け回れませんか、僕は。

樹 :ロイスは?

真 :あ、ロイスは親友と後輩が一人ずつ。あとはタイタスになった親父。

GM:ふむ。…親友の名前は?

真 :え〜と、遠野アキトです。

GM:(メモメモ)了解。それでは、次の人ー。

塔矢:…。

蛍介:……。

真 :………。

樹 :…………。

GM:……………。

塔矢:あ、俺か(笑)

GM:あれだけはしゃぎまわっておいて、忘れてんじゃねぇっ!(大爆笑)


 水原塔矢の場合。


塔矢:(とんでもなく爽やかな声)やぁ、全国6千万のファンの女の子諸君、待たせたね。真打、水原 塔矢(みずはら とうや)、華麗に推参だよ!

一同:……い、今までとギャップが激しすぎるぞお前(笑)

塔矢:(続けて爽やかな声)花も恥らう17歳、ステキに無敵な美青年、この小さな両手には抱えきれないほどの女性の声援を受けて、薔薇色の毎日を無邪気に過ごす、青春真っ盛りの高校生さぁ〜あ(爆笑)

GM:そんな自己紹介は要らんわ。

塔矢:(まだ爽やかな声)素晴らしき僕の能力はキュマイラ/エグザイル。強大なる力で持ってどんな強敵をも粉砕する、鋼の勇者なのさぁ〜あ(陶酔モード)

蛍介:……GM、これそろそろ止めた方がいいのでは…?(笑)

GM:止めてくれ。俺には無理だ…(諦め)

塔矢:(まだまだ爽やかな以下略)しかぁし! そんな素晴らしい僕の才能を嫉んだ悪しき者達が、次々と僕に襲いかかる!
だが! 僕は一歩も引かないよ、常に勇気を持って立ち向かうんだ! 幾多の強敵を乗り越えて行くうち、やがて僕はその連中からも恐れられるほど…

蛍介:…止めるよか、もう先いっちゃいません?

真 :いい加減にしろ〜〜〜〜!!


 すぱこーん。(←ルールブックの角で頭を叩いた。)


蛍介:ああ、犬が叩いた(笑)

樹 :飼い犬に手をかまれる、か。

塔矢:うおおお、な、なにをするのかね! このぼくのびゅーちほーふぇいすになんて事を!!!

真 :誰が飼い犬だっ!(笑)
てゆか、お前には進行をスムーズにするという心構えはないのかッ!?

塔矢:何を言う! 全国6千万人のファンの娘達が僕のプロフィールを…

一同:そんな連中いるものかぁ!!

蛍介:…まぁ、とりあえず自己紹介は終わったんだし、先行きましょう。

GM:…はぁ、疲れるなぁ(笑)



 PC間ロイス取得



 ダブルクロスでは、セッションを開始する前に、PC間でロイス…関係を結ぶ。
 これは、物語中でキャラクター同士をからみやすくする、という役割を持つのだ。
 感情はダイスでランダムで決めたり、自ら選んで決めたり出来る。


GM:…というわけで、PC間ロイスを結ぶ事にしましょう。私が言った順に結んでください〜。まずは樹から蛍介へ。

樹 :はい。え〜と、ポジティブは…(ころころ)…じ、慈愛?

蛍介:じ、慈愛?(笑) そんな、15歳の少女に慈しみを感じさせるような何をしたんだ、僕は(笑)

樹 :はう。振りなおします〜(ころころ)…好奇心が出ました。これでいいです。ネガティブは…不快感ですか…。まぁ、OKです。

蛍介:そんな!! 15歳の少女に不快感を与えるような何をしたんだ、僕は!?(笑)

樹 :私はUGNで一般社会から隔離され生きてきました。一般社会で曲がりなりにも普通に生きてきた人達に羨む気持ちがあるのでしょう。

GM:自分と違うものに対する不快感と好奇心…。いいですな。どっちを表に?

樹 :そうですね、好奇心を表にしておきます。

蛍介:次はぼくかい? 真にだね…(ころころ)…ど、同情?(笑)

真 :(ものすごく間抜けな声で)…けいすけぇ〜、お金貸してくれェ〜。(大爆笑)

蛍介:…ついでにネガティブは「劣等感」だったりして…(笑)

塔矢:何やってんだ? お前は(笑)

真 :いいのかっ!? それでっ!

GM:いいのか?

蛍介:振りなおそっかなぁ…(笑) あ、でも、確か、底抜けに明るい性格なんだったよね?

真 :ああ。天真爛漫底抜けの明るさ…と言う設定だったはずだけど…(塔矢を見る)

GM:なんか負けてる気がするぞ。

塔矢:んん〜? 何故そこで僕を見るのかなぁ? 僕は明るいんじゃなくて、爽やかなのさぁ(←手を大きく広げて)。

蛍介:…ま、まぁ、それはいいとして(笑)
じゃ、表の感情を「劣等感」にしてそれで行こう。自分が隔たりを感じている「日常」に、とても素直に解けこんでる「ようにみえる」真に対して、劣等感を持っているんだよ。

GM:うむ、主人公だな。さて、次に行くか。

真 :次は僕だよね。誰に?

GM:ん、塔矢に。

真 :じゃあ、チョイスで。ポジティブが友情。ネガティブが憐憫、と。

蛍介:友情!?(笑) いいのか「友情」!!?(笑)

塔矢:違うー! ツッコミどころ違うー!! 「憐憫ってなんだー!」だろうがー!!(笑)

樹 :それは…ねぇ?

GM:否定のしようもないしな。

真 :いいのです。心持ち爽やからしいのでそこら辺に友情を感じます。でも、ナンパとか失敗している彼をよく見ているので哀れにも感じてます。

塔矢:失敗なんぞしとらーん!! 僕の周りにはいつも女の子が長蛇の列おー!!!

蛍介:愚問だろうけど表はどっち?

真 :れんび…いや、友情で。

蛍介:…本当にいいの? 思いなおすなら早いほうが…(笑)

塔矢:け・い・す・けぇぇぇ………!!(笑)

GM:まぁ、と言うわけで、最後、塔矢から…樹に?

塔矢:む、名も無き飼い犬に気を取られている暇はないな、かも〜ん、いつきちゃ〜ん!! …(ころころ)…か、感服? 悔悟?

樹 :……あなたが私にどんな感情を抱こうと自由ですが…。

塔矢:いやいや、僕はもちろんポジティブを表にしますよ。女性を見てその女性以外の事を考えるなど言語道断ですからね。
おお〜、樹ちゃん、君は何て素晴らしいんだぁ! 君のそのクールビューティーぶりにぼかぁ感っ服したよぉ〜(笑)

樹 :(冷たく)思ったよりもうざったいですね、この人。

真 :そうだなぁ。僕、食傷に取り替え様かなぁ。ネガティブ。

蛍介:全然爽やかじゃないな。かなり湿ってるよね。

GM:で、悔悟って…いいのか?

真 :樹に感服しつつも、彼女を見ると悔やまれる自分の過去が…。どんなんだ?

塔矢:ふ、男にだって、触れられたくない傷はあるのさ。そんなミステリアスな雰囲気が、また俺の魅力をいっそう引き立てて…

蛍介:初失恋の記憶とか?

塔矢:はっはっは〜、冗談きついぜ? せにょ〜る〜(笑)

GM:ん…まぁ。いいか、本人がいいなら。

塔矢:ふふん、謎めいた部分もまた、俺様の魅力の一つなのさ。

蛍介:で、これでPC間ロイスは全部取り終わったわけだな。

GM:だな。え〜っと…これで準備は終わりかな? それじゃ、プレイに入るとしましょうか。

塔矢:(ものすごく爽やかに)やぁ、全国6千万人のファンの諸君、お待たせしたね、
これから、僕の華麗な物語が始まるよ、期待しててね。チャンネルは、そのま…!!

一同:ぷち。(←何故か全員見事にハモって。)



Opening Phase



 サクラの花が風に運ばれ、散って行く。
 少女は学校の屋上で一人、それを眺める。
 悲しいな、と思うと同時にその美しさに目を奪われる。
 …その儚さが花の美しさかもしれない。
 そう、少女は思う。
 この日常もサクラの花と一緒。
 咲いては散る儚き夢。
 …だからこそ、美しい。
 …だからこそ、守るべき価値がある、と。


GM:と言うわけで、OPに行くとしましょうか。

真 :なぁ…なんか、塔矢泣いてるけど…。

蛍介:大丈夫大丈夫、イヤな事は30秒で強制デリートできる頭してるから。問題無い問題無い。グッジョブグッジョブ。

樹 :ステキな頭ですねぇ。

GM:じゃ、オープニングフェイズから行きましょう。最初のシーンプレイヤーは樹。小宮樹から行きましょう。

樹 :はーい。

GM:えっとね、季節は春。サクラの花も満開の時期。新学期が始まったばかりの学校に君はいる。

樹 :学校…高校ですよね。私がいるのは。

GM:うん。今回はS玉県のF谷市が舞台です。

蛍介:…って、え? 樹15歳じゃん? UGNの力か?

樹 :はい。UGチルドレンは隔離された世界でしか生きていないため、一般常識に欠けるものがあります。その常識を補う為に最近は学校に副業として通う事が多いのです。

塔矢:(復活)うむ、それはとてもよい事だね。オーヴァードとは言え、この世に生をうけた以上、「愛」を知るのは義務と言っても過言じゃない。
学校とは出会いの宝庫だからねぇ。きっとよい出逢いが待っているよ。びば! 出逢い!!

蛍介:……おかえり。

塔矢:ただいま!!

樹 :…まぁ、愛とかはともかく。GM、それで私はどうしているんですか?

GM:ああっと。今は昼休み。君はどこか…希望する登場場所はあるかな?

樹 :差し支えないようでしたら屋上で。やはり、教室は馴染めないものがありますから。

GM:了解。では樹。君は今屋上で一人で昼飯を取っている。

樹 :施設で作ったお弁当を食べてます。もぐもぐ。

真 :あ? ご飯作れるの?

樹 :全てレトルトです。

塔矢:うーん、いけないなぁ、レトルトばかりじゃ体に悪いよ?
それに、女の子はいい人ができたときに、手料理を作ってあげるためにも、料理は作れるようにしておかないとさぁ。そう、例えば僕のためにとかぁ…

樹 :(さらっと無視)で、屋上でただご飯を食べてるだけではないですよね?

GM:おお、そうだ。君が食事をしているときに君の携帯が鳴る。
ディスプレイを見ずとも相手はわかる。君の携帯に電話をかけてくる人は一人しかいないからだ。即ち、UGNの君の直属の上司だ。


 この世界では、UGN(ユニバーサルガーディアンネットワーク)という組織と、FH(ファルスハーツ)という
 大きな2つの組織が存在します。
 この二つは敵対していて、しばしば衝突を繰り返します。
 大概のPCはUGNに何らかの係わり合いがあり、物語の導入など多くの場面に使われます。
 分かりやすく言うと新世紀エヴァンゲリオンの「NERV」に近いかもしれません。
 どちらの組織も、世間的な「表」の組織ではありません。


樹 :寂しいなぁ。でもまぁ、仕方ないですよね。
(抑揚の無い声で)「…はい。何のご用ですか。柳川さん。」

GM:柳川? …ああ。ロイスの上司か「やぁ、学校生活はどうかね?」と柳川。

樹 :問題ありません。

GM:「そうか。それはよかった。ところで友達はできたのかね?」…と適当に世間話を…。

樹 :(クールに)用件はなんでしょうか。柳川さん。

GM:うわ、冷たい。

蛍介:…UGNは、もう少し情緒面の育成にも力を入れられんもんかな(笑)

塔矢:いやいや、これはこれで萌え!!

真 :…綾波イズム…。


 コレも懐かしいたとえですね。


GM:続けるぞー。「樹。君にあるオーヴァードを追ってもらいたい。」

樹 :あるオーヴァード、とは。

GM:「コードネーム『マッドハッター』と呼ばれるオーヴァードだ。シンドロームなど詳しい事は分かっていないが、このF谷市にいるという情報をうちの支部のエージェントがつかんだ。」

樹 :そのオーヴァードが何を?

GM:「こいつはハッカーでね。我々UGNの情報をFHにリークしたりと、こちらの情報網を完全にかく乱されている。」

樹 :…それはまた、大変な。あ、いえいえ。ごほん。
「分かりました。この学校及び近辺にいるイリーガルエージェントの協力を仰ぎ、発見し、……どのように処置を取ればいいのでしょうか。」

GM:「可能な限り捕縛。不可能な場合は殺害しても構わん。」

樹 :了解しました。全力で任務に当たります。…というところで電話を切り…切っていいんですよね?

GM:うむ。

樹 :では、電話を切ってお弁当箱をたたみ、教室に戻ります。…忙しくなるわね…。

塔矢:いやぁ、まったくそのとおりだねぇ。さぁ、かも〜ん、いつきちゃ〜ん!

GM:わはは。と言うところでシーンを切る…って、をい、樹。侵食率は上げたか?


 侵食率…。
 それはキャラクターがどれだけレネゲイドウィルスに体を蝕まれているかという数値である。
 この数値が大きければ大きいほど、ウィルスの力は大きくなり、強い力を行使することが出来る。
 しかし、大きすぎると、逆に肉体の主導権をウィルスに乗っ取られ「ジャーム」という化け物になってしまい、NPC化してしまうのだ。
 このレネゲイドウィルスには「共感性」が存在し、非日常…つまり、オーヴァードがその能力を使ったりすると、活性化する。
 PCはシーンに登場するたびに侵食値を増加させなくてはいけないのだ。
 毎度毎度、この侵食率には大きく悩まされることになる。


樹 :わ! 忘れてました。…(ころころ)わ! 10も上がった〜。わーい。

GM:君、プレイヤーとキャラの性格が一致しないねぇ…。

塔矢:かも〜ん、かも〜ん、かも〜〜〜ん!!(ちょっと必死)

GM:じゃ、次のシーンに行くとしましょうか。





 心がざわめく。
 教室の一番後ろ、窓際の席で外の景色を眺めながら、少年は心にあるざわめきを感じていた。
 毎年の事だ。この季節になると思い出す。
 サクラの花のように散ってしまった「彼」を。
 あれからいくつもの季節が巡り、時間が傷を癒そうとも、心の中のざわめきは消えない。
 「彼」はこんな自分をどう思うだろう。
 それはもう聞けない。聞く事は出来ない。
 時は…流れ、過去はもう、見えない。


GM:それでは次のシーンプレイヤーは蛍介。

蛍介:あ、はい。時間は…同じく昼?

GM:の前に、侵食率を…。

蛍介:うおっと、つい今しがたの事なのに忘れてしまっていた(笑) …(ころころ)…9だ、上々。

GM:序盤はね。さて、時間は夕方。放課後だね。君は今、英語の補講を受けている。

蛍介:ぐ、補講か。どうやら僕はあまり頭がいいわけではないらしい。

塔矢:お前ガキの頃海外生活してたんじゃないの?

蛍介:僕が幼少の頃住んでたのはドイツであってイギリスやアメリカではないのだ。…で、補講かぁ。新学年早々(笑)

GM:君はドイツ語はぺらぺらな反面、英語が苦手なのだ。ちなみに、この補講。任意の希望者参加のものであって、「補習」ではない。

蛍介:あ、そうなのか。そりゃちょっと安心。うん、それじゃ任意に参加して、頑張って英語苦手を克服しよう。

GM:英語教師の名前は貴志川 舞(きしかわ まい)先生。26歳独身。美人なお姉さん。学校の中の人気教師の一人。

塔矢:「先生、相変わらずお美しいですね。この後のご予定は? どうですか? 僕と一緒に、夜のレストランでディナーでも…」

蛍介:うおう!!(笑)

GM:…シーン登場するの?

塔矢:んん〜? 美人のあるところ、水原塔矢あり。っつーか、美人がいるならそこには必ず、水原塔矢の陰ありき!! …って事で侵蝕値は10

蛍介:OPくらい自重しろよ!!(笑)

GM:……そうか。えっとね。えっとね? ええっと…。

真 :マスター、落ち着いて。

GM:あ、ああ。先生は言う。「こらぁ? 水原。少しは天城を見習って大人しくしてろ〜。」

塔矢:フフ、先生いけないなぁ。僕が勉強に集中できないのは、先生があまりに美しいからじゃないですかぁ。ああ、先生が光輝く、おかげで僕は目が眩んでしまって…

GM:(遠い目をしている)おーい、シーンプレイヤーは誰だったかなぁ?

蛍介:(明後日の方向を遊弋している)僕のぉ、はずぅ、何だけどなぁ…(笑) いや、GMコイツは無視して話進めましょう。時間が経つばっかりですよ(笑)

GM:だな…。えっとね、君がそういう補講を受けてるとだ。ふと窓の外を見ると君は気になるものを見つけた。

蛍介:ふと、窓の外に……気になるもの? 何です? ちょっと凝視してみよう。

GM:校門の前にいる一人のバイクにまたがった男。割と教室からの距離は離れているはずだが、ここからでもはっきり君は彼を見て「分かる」

蛍介:う…わ、分かる、僕は分かるぞ……なにが?(笑)

GM:彼は……君が殺した男だ。

蛍介:うそん! い、いつぞやの任務で殺した男ですか!? オーヴァードか何かだったんですか? 容姿はどんな感じっすか?

GM:君が知る限り彼はオーヴァードではない。日本に帰ってきてからの一番最初の友人。君のレネゲイドウィルスが暴走した事により君が殺してしまったハズの男だ。

蛍介:なんですとぉー!!
それを早く言ってください! そんな事言われたら『ガタッ』って勢いよく立ち上がっちゃいますよ!!

GM:その瞬間、世界がモノクロ反転し、色があるのが…君と彼…佐伯孝之だけに!

蛍介:「な、ワ、《ワーディング》!!? ば、馬鹿な! まさか、孝之!!?」


 《ワーディング》…オーヴァードだけが使える結界みたいなものである。
 この中では非オーヴァードの一般人は無力化される。
 町中でケンカを吹っかけられたときに最適の能力(ヲイ)


GM:《ワーディング》は一瞬で解除されるが、校門の前でバイクにまたがっている彼は君の方を見て…笑う。

蛍介:…「自分が殺した日本で最初の友人」が目の前に現れて、しかも「オーヴァードとしての力を持ってしまっているかもしれない」…
追いかけたいところですが、頭の中色々な感情がまぜこぜになってその場に立ち尽くしてしまいましょう。
「…孝之…なのか? ……お前は…」届くはずの無い言葉を呟きながら。

GM:と、言うところで君にはシナリオロイス、佐伯孝之をあげましょう。

蛍介:え〜と、推奨感情はポジが自由で、ネガが「悔悟」でしたね。

GM:だね。まぁ、推奨だから違うものでもいいけど。

蛍介:いえ、あんな設定ならそれがいいでしょう。ではポジを…(ころころ)…執着…(笑) な、なんか恐ろしいものが出てきましたけど(笑)

GM:まぁ、いいんじゃないのか? 殺してしまった後悔とかそう言うもので…忘れられないと言うか。

蛍介:あ、なるほど、それじゃ…表は悔悟でしょうかね。ポジは執着で。…それで、孝之はどうしました?

GM:彼はきびすを返し、バイクに乗って行ってしまう。
ちなみに外見はこんな感じ(とルールブックのサンプルキャラクターの一人「魔術師の仮面」を見せる)

蛍介:………う〜〜〜??(笑)
これ、なんか…いや、そうなんでしょうけど……(笑) や、まぁとにかく、《ワーディング》切れてもそのままそこに、立ち尽くしちゃってましょうかな。まだ信じられないって顔してね。

GM:ふむ。と、言うところで、シーンを切りましょうかね。

蛍介:うああ…、ドイツで両親を殺して、日本に帰ってきてからもすでに暴走で一人殺してたんですか僕は…、知らなかったなぁ…(笑)

蛍介:…いや、まぁ、出てきときながらほっとかれたやつよりはマシじゃないですか?(笑)

塔矢:ふ、《ワーディング》で宣戦布告と言うわけか、なかなか味なまねをするやつだな。
ところでGM、俺は先生を夕食に招待する事に成功したのか? 判定が無かった気がするのだが?

GM:…え〜とね。昔偉い人が言ってました。誰が見ても結果がわかっている事は判定せずともいいと。

塔矢:それはあれですな? つまり、ぼくがあの先生を食事に誘ったところで結果は目に見えてるから、時間の節約の為に省いたと、こういうことですかな?

GM:そうだ。目に見えた結果が…ってお前、俺と予想する結果が正反対な気がするんだが。

塔矢:へ? …?…?………
はおおおおおおおおおおおお!!(←超裏ガエリ声) そうだぁ! この世は常に二つの面を持っているうううううう!!!(爆笑)

樹 :ますたぁ〜、この人恐い〜。

塔矢:ふ、ま、まぁいい、高嶺の花は簡単に摘めないからこそ気高く美しいものなのだよ。ねばーぎぶあっぷ、おれ!!

蛍介:え〜と、シーンが終了したので次行きましょうか(笑)

GM:そうね。さ、ネクストシーンに行きましょう〜。





 矛盾。
 人の中には常に二つの相反する感情が存在する。
 …最近読んだ本にそう書いてあった。
 確かにそうだ。
 戦いたくない、日常を守りたいと思う自分。
 戦いたい、日常に物足りなさを感じる自分。
 どちらの自分も本物の自分。偽り無き感情。
 複雑だな、と思うが、それ以上は考えない。
 考えたって答えなんかありっこない。
 それよりも自分にとって大事なのは…今を楽しむ事だ。


GM:と、言うわけでシーンプレイヤーは真。

真 :ういー。ようやく出番〜。

GM:そんなこんなで君は春の町を歩いていた。具体的にはイ○ーヨー○ドーの前の通り辺り。

真 :…ローカルネタだ…。

蛍介:夕暮れ時ですか? 駅前が綺麗な時間帯ですねぇ。

真 :あ、そうだな。んじゃ。GM、僕サクラ見てくる。駅前にらんにんぐ〜。

GM:おおっ!? あ、まぁ、構わんか。…ってだから侵蝕率の増加を忘れるなよっ!

真 :わはっ! 忘れてた〜。(ころころ)3アップ〜。

塔矢:うわあ、ちくしょー、俺の初期値を上回られちまったぁい、くそー、悔しいなぁー(←まっすぐに棒読み)

真 :う〜ん…ジェネシフトも考えとかないとな。まぁ、そんなこんなで春の陽気に誘われサクラを見に行くぞ〜。なんか一人じゃ寂しいので、花見はみんなでGO。電話で友達を呼び出そう。

GM:へ?

真 :う〜んと、(キャラクターシートのロイス欄を見る)後輩の瀬田と〜親友のアキトと〜あ、水原も呼ぼうかな〜。

塔矢:はぁん? おれぁ、男に呼び出される趣味はないぜェ? 今はダメ元で先生を夕食に誘ってる最中だ、つまり蛍介がゾンビとご対面している最中だな。

蛍介:なんつー事言うかなこの男は(笑)

真 :(聞いてない)さ〜て、電話しよう、電話。もしもし〜、愛美ちゃ〜ん? 僕、真〜。これから花見をするんだけど一緒に来ない〜?

GM:……をい。

真 :ん? なに?

GM:……いや、いいや。電話でえっと、瀬田愛美ちゃんだっけ?

真 :うん。後輩の女の子。僕を慕ってくれるイイコ。

GM:「なんですかぁ? センパイ。」と、愛美ちゃん。

真 :ん? ああ、花見するんだけど来ない? …と駅前の公園まで歩きながら。

GM:「今からですか? わかりました〜。どこでですか?」

真 :もちろん駅前の公園で。アキトとかも呼ぶつもりだからさ。友達も一緒にどう?

GM:「わかりましたぁ。それでは〜。」といって切れる。

蛍介:……な、なんか、ぼく達の中で一番現代っ子してる気がする(笑)

塔矢:「もしも〜し、塔矢君だよぉ? あらマコちゃ〜ん、え? 花見ィ? ん〜、あんまり興味無いなぁ、え? なに? 女の子も来る? それを早く言ってよマコちゃ〜ん。うんいくいくぅ、場所どこぉ? 駅前? ああ、あのじいさんばあさんに若いのが混じってカラオケしてる公園ね、おっけおっけぇ〜、すぐ行くよぉ、じゃ、後でェ〜」ピ。

真 :………はやっ!(笑)

GM:……頼むからさぁ、シーンに登場するときはGMの許可を…というか侵蝕率の増加を…。

塔矢:え、いやいや、ちゃ〜んと上げますってェ。さぁて、ぼくはどのタイミングで出ればいいのかなぁ?(笑)

GM:まぁ、いいや。それでは、暫くしたらタイミングを指定するから待っててね。……(先の展開を考え中)うん、それでいくか。

真 :何か考えてますよ。

GM:誰のせいだと思ってるんだ。

塔矢:そうだぞ、マコちゃん、君がいきなり花見に行くなんて言うから、GM困っちゃってるじゃないかぁ。しかも友達まで呼ぶなんてェ。めっ。

真 :いまいち釈然としないものがあるのですが。

GM:というかさ、樹。ついてきてる〜?

樹 :はい? はい。いつ登場しようかな〜と。何だか世界が違うですよ。

GM:うむ、何だか世界が違うな。まるで別のゲームだ。

塔矢:因みに今回は侵蝕値は2上昇だ。ちょっと低かったな。

蛍介:お前、多分ジャーム化の心配する必要ねぇよ(笑)

GM:いっそジャームになってくれれば楽なものの…。でだ。真。君が最後にアキト君に電話するとだね。

真 :ふむふむ、もしもし〜、アキト〜? 花見に…。

GM:そのとき、彼の電話に出たのはアキトではなかった。

真 :え? 彼女とか?

GM:…なんで君はそう…ダブルクロスを学園ほのぼのラブコメ路線に持っていきたがるんだ。

真 :…決してそう言うわけでもないのですが。

樹 :いいからマスター、続けましょうよ。

GM:あ、そうだそうだ。電話の向こうの声は聞きなれない男の声。

真 :ん? 聞きなれない男の声…誰だ!? お前はっ!

GM:「ああ? こいつのダチかなんかか? アンタは。」

真 :ぬ、事件の予感。「誰だ! お前はッ! アキトはどうしたッ!?」

GM:「フフ…こ…」

塔矢:いよぅマコちゃ〜ん! 女の子どっこぉ〜〜?(←ものすごく締りの無い口調)(一同爆笑)

真 :ぬぁっ!? 水原ッ!? ええいジャマだっ! 女の子は駅前公園だっ!

塔矢:そうか! あいわかった! 邪魔して済まなかった! と〜う!!(←飛ぶように立ち去るポーズ)

樹 :扱いやすい人ね…。

真 :何しに来たんだ、あいつは…。気を取りなおして…「アキトはどうしたっ!」

GM:(突然の事に呆然としていた)………はっ(←我に返ったらしい)「アキト? …ああ、コイツか。ここで眠っているさ。」

真 :貴様っ! アキトをどうしたッ!

GM:「馬鹿な男だ、大人しくこっちの言う事を聞いてればいいものの…。」

真 :アキトは、無事なのかッ!?

GM:「ああ…まだ息はあるみたいだな。どれ? お友達に声を聞かせてやりな。」

樹 :…悪役、楽しそうですね。マスター。

GM:うん、すっげー楽しい(満面の笑み)…で。「ま、真か…? た、たすけてく…がぁっ!!」受話器の向こうからはなにかを殴る音、アキトの悲鳴などが聞こえる。

蛍介:ぬぅ、なんか言いたいけど、しかし今出てくと話の腰を折るな。

塔矢:よほ〜いマコちゃ〜ん、お前は来ないのか〜い?!(←遠くから手を振りつつ大声で呼ぶポーズ)
ん〜? 来ない? なんか用事があるから先にやってろってェ〜? あいさー!! と〜う!!!(←飛び去るポーズ)

蛍介:いいよな自分に正直なヤツってのはよ!!(笑)

真 :(気を取り直して)………貴様ッ! 名を名乗れッ!

樹 :それはいつの時代の人でしょう。

真 :…だな。「何処だっ! 僕が代わりに相手だっ! というかお前は誰だっ!」

GM:…大変だな、真。「俺か? 俺はマッドハッター。残念だが、君の相手をしている暇はなさそうだ。そうそう、駅裏に君のお友達は倒れている。早く助けに言ってあげたほうがいいぜ。」

真 :駅裏ッ! 貴様、そこを動くなッ!

GM:「ははは、面白いやつだ。」電話先の彼はそう言って笑って電話を切る。最後に「またな。少年。」と言い残して。

真 :畜生っ! 駅に向かって走るぞっ! ハヌマーンダッシュ!

蛍介:おいこら! 夕暮れ時の駅前だぞ! 人通りのある前でシンドロームの力を使うなって!

真 :まぁ、使うわけにも行かないので人外の力は使いませんが、それでも速く走ります。途中で塔矢を追いぬきます。

塔矢:ぬぅ、真!!? さては貴様ッ! この俺をダシにして女の子といちゃつこうって魂胆だったのかぁ!! そうはさせるか! こちらも全力ダッシュで追って行くぞッ!!

GM:…というところでシーンをチェンジしましょう。真にはシナリオロイス、マッドハッターをプレゼント。

真 :ん〜、推奨は何だっけ? …どっちも自由だ。

GM:そうだね。自由に決めてくれ。

真 :じゃあ、ポジティブは執着。ネガティブは憎悪で。表は憎悪。

塔矢:そして俺には可愛い女の子ロイスをプレゼント。推奨感情はポジティブが「幸福感」かぁ(笑)

真 :塔矢……。

GM:もう…好きにしてくれ…。





 トンネルを抜けるとそこは雪国だった、とはいい表現だ、と思う。
 確かに違う世界への入り口はトンネル一つでも十分かもしれない。
 どこにだって違う世界への入り口はある。
 普段通らないような小道でもいい。
 たまたま入った骨董品屋でもいい。
 そして、ひょっこり覗いた駅裏の路地でもいい。
 …非日常の入り口は何処にでも転がっている。


GM:そんなこんなで最後の一人。塔矢君のオープニングです。…お前、まだオープニング終わってなかったのか?(笑)

塔矢:う〜ん、終わってなかったのかぁ、流石の俺様もびっくりくりくりだぁ。いやぁ、忙しいなぁ、俺様(笑)

GM:やかましい。お前のせいでなぁ、お前のせいでなぁ…(涙)

蛍介:あ〜、GM泣かないで(笑) あなたの気持ちはよ〜くわかりますから、みんなよ〜くわかってますから(笑)

GM:…というわけだ。自分のオープニング、何処からでも好きなところから始めるがいいっ!

塔矢:ぬぅ!! なんだとぉ!! OPの指定がないだとぉッ!! 卑怯だぞGM!!

GM:指定のシーンが無くなっちゃったんだもん。せめて今の場所だけ教えてよ。適当にアドリブで何とかするから。

塔矢:う〜ぬ、しまった、俺様のせいってことか。なんてこった。じーざす・くらいすと(笑)
んじゃ、ひょんなことから真とおっかけっこして、駅裏についたとこ。

GM:え! 駅裏まできちゃったのッ!? …仕方ないな。んじゃ。真、一緒に登場。侵蝕率を上げよう。

真 :え? マジ?

GM:仕方ない。なんか続くらしい。

塔矢:まぁ、時間軸繋がってたしぃ。ってことで俺様は今回侵蝕率3%ア〜ップ。


 シーン間に時間、空間の連続はありません。
 まぁ、この場合、一緒にいるほうが自然でしょうが。


真 :僕も3%アップ。う〜ん…伸びが悪い…。

GM:さて、駅裏。そこにはアキトが血まみれになって倒れている。

真 :アキトっ、アキトッ!

塔矢:………真……ッ

真 :出血はどの程度?

GM:一目見てやばいと分かるほどの出血量だね。ほっときゃ死ぬ。

塔矢:真ッ!! こりゃどういうことだっ!!

真 :わかんねぇよっ! 何なんだよっ! 一体何なんだよっ! どうしちゃったんだッ! アキトッ!

GM:アキトはゆすっても起きる様子は無い。

塔矢:真ッ!! 無駄な事は止めろ!! そんなことより、とっとと病院に連れて行く事の方が先決だろうが!! とりあえず、血まみれの男を抱えよう! うんせっと!!

一同:塔矢がまともだっ!

塔矢:な、なんだ諸君!! 失礼な!!(笑) 俺様はいつだってまとも&かっこいいんだぞ!!

真 :う〜んと、その論議は長くなりそうなので後にするとして、僕はアキトを連れて病院に行く。塔矢、あとよろしく!

塔矢:おう!! まかされよう!! そいつはお前の親友なのだろう、そばについていてやれ!! 女の子達には俺が責任を持って話をつけてくるからッ!!

真 :あ、うん、頼んだから。ほんとに(何故か素に戻ってる)

塔矢:ふう、それでは駅前の公園まで引き返そう。
いやぁ、大変な事になったなぁ。全く大変な事になったぁ。どう言い訳をすればいいかなぁ!!(←言葉と裏腹に喜んでるのが手に取るように分かる)

GM:おいちょっと待てぃ。警察とかに説明も何も無いんかい。

塔矢:その辺はマコチャンが何とか言いつくろってくれるさ。俺はその前に「都合で花見にこれなくなった」二人について女の子達に連絡しておかなくては。崇高な任務だ、頑張れ俺様!

GM:真は病院に…確かこの近くに日赤の病院があったはずだし…(←ローカルネタ)

塔矢:真、急ぐのはいいが慌てるなよ。途中で転んだりしたら元も子もないからな。それから、警察もそうだが病院に対しても、説明は慎重にな。

真 :うう、なんだか塔矢がまともで恐いよぅ。

塔矢:だから失礼だぞってばさ!!
俺様はいつだって…、いやいや、今はそのことは置いておいてやろう。とにかく散るぞ、お前は病院へ、俺は女の子へ!!

蛍介:女の子かい!(笑)

塔矢:おっと、つい本音が(笑) いやいや、俺は公園へ!!

真 :わう〜…。

GM:ん〜…では、塔矢は花見の席へ。いいや。ほっとこう。真は退場な。

塔矢:な〜っはっはっはぁ〜、だって俺様何がどうなったのか全くわからないからねぇ(笑) ッツーことで公園へGOだ!!

GM:「あれ〜? 水原君。ツクヨは?」と、君は声をかけられる。

塔矢:やぁ(歯がキラン)いや、実はね、真は突然都合が悪くなったらしくて、到着が遅れるそうだよ。

GM:「え〜、ツクヨセンパイこないんですかぁ〜。」と女の子。…あ〜、塔矢は知ってるかな? 彼女は真の後輩の瀬田愛美ちゃん16歳。

塔矢:やぁやぁ、君が愛美ちゃんかい? 真から君の話は聞いているよぉ、俺、水原塔矢、よろしくねぇ。

蛍介:自己紹介かよ(笑)

塔矢:何を言う、初めて会った人にはまず自己紹介からだろうが。

蛍介:…いや、それは…(笑)

塔矢:で、そうなんだよ。でも、「何とか来れるようにはするけど」、とは言っていたから。「先に始めててくれ。」って言ってたよ(笑)

GM:「あ、もう始めちゃってますよー。塔矢センパイもどうぞ。」
…と、彼女はペットボトルのウーロン茶をとくとくと紙コップについでくれる。ちなみに場所は噴水裏にあるベンチのところ。

真 :なんでみんなDXを学園ほのぼのラブコメに進めたがるんだ…。

GM:(なんだか諦めている顔)ドウシテデショウネェ…。

塔矢:やぁやぁ、じゃ、おっことばに甘えちゃおっかなぁ!(←凄く楽しそう)
と、女の子の中に入っていこ〜う。何人くらいいるのかなぁ?

GM:真には2つの友人の輪がある。一つは親友遠野アキトを中心とした男友達連中。そこには君も含まれる。
もう一つは後輩瀬田愛美を中心とした女友達連中。真はアキトに連絡を取っていない為に、ここにいるのは全て女の子と言うハーレム比率!

塔矢:やっぱりそうかぁ!! ありがとう!! 真ぉぉぉぉ!! 今、世界は俺の前にひざまずいたぁああああ!!!(←ものすごく嬉しそう)

樹 :GM、そろそろ何らかの対処を…。

GM:う、うむ。何らかの妙なオーラが出ているためにここまで引きずられたが…。
え〜っと、君らがなんか妙に和気あいあいとシナリオの進行を妨害しているときに、あ〜…ガラの悪そうな二人の男がこっちに近づいてきます。

塔矢:だからねぇ、俺はそんとき言ってやったんだよぉ、(突然渋い声になって)「それが、人生さ」…ってねぇ!

蛍介:おい、喋ってる場合じゃないだろう!(笑)

GM:てゆか、「それが、人生さ」ってなんだっ!(大爆笑)

塔矢:あ〜ん? 誰か呼んだかなぁ?(笑)

GM:ガラの悪い男は近くまで来てこそこそと話し合ってる。
「お、おい、場所取られてるぜ。」「や、やばいぜ。兄貴はここがお気に入りだからなぁ。」「くぁあ…どんな言い訳をすればいいんだよぉ…。」

真 :なんかいい人だ。

塔矢:むっはっは〜、気にしない気にしない、俺達はな〜んも悪いことはしてないさぁ(笑)
目下俺様の関心事はいかにして女の子のハートをがっちりキャッチするかというその一点に集約されている!(笑)

GM:「しかたねぇなぁ。」「ここはいっちょ、先にいるヤツにどいてもらう事にしようか。」そう言って、彼らは君らの方に近づく。

塔矢:ん〜、なんかくるようだねぇ。見た目どのくらいむさそう?(笑)

GM:あ〜、うん。新月村の尖角みたいなやつが二人。

樹 :GM、ネタ古過ぎって言うか…濃いですねぇ。

真 :てか、人間か? そいつ(笑)


 元ネタはるろうに剣心。
 スコーンヘッドのナイスガイです。


塔矢:『コーンヘッド』? どっかの映画にそんな異星人がいなかったっけ?(笑)
「おやぁ? なにか用かい? お兄さん方?」

GM:(悪人っぽい邪悪な声で)「にいちゃん、大人しくここからどけば痛い目に遭わずに済むぜ。」
「ここは俺ら『アリス』の予約席なんだぜぇ?」…と、手をばきばきと鳴らす。

塔矢:プーッ(←吹き出したらしい)聞いた?聞いたぁ? アリスだってェ! かっわいい〜(笑)

GM:「ぬっ! 貴様ぁ〜!」「我らが気にしている事をおおおお!」女の子はおびえてますが(笑)

蛍介:気にしてたのか(笑)

塔矢:あああ、大丈夫、大丈夫だよみんな。俺がいるからな〜んにも心配しなくていいよ。
す、っと立ちあがってにっこりとステキな笑顔を浮かべながら(笑) お兄さん方、とりあえずみんなが恐がってるからここはお引取り願えませんかねぇ?

GM:「こっちも退くわけにはいかねぇんだよ。」「なんかお前ムカツクし。」

塔矢:ん〜、やれやれ困ったなぁ〜…(笑)
悪いんだけどこっちも友達待ってる状態でねぇ、どくわけには行きませんなぁ

GM:「交渉決裂、だな。」男達は君に向かって近づいてくる。んな訳で戦闘を開始しよう。なんなら演出戦闘でもいいけど。

塔矢:ありゃ〜、やっぱり腕力に訴えてくるかぁ。んん〜、むさいお兄さんがその太い腕でパンチを繰り出してくる。
「きゃ〜!!」後ろで女の子達が驚いて悲鳴を上げるが、(大丈夫さ)と心の中でその声をなだめ、パンチを軽くかわしてその男に接近、自分より頭一つ高い男の首をつかみ、ほんのちょ〜っと力をこめて首をギュッと締めながら、「…もうしわけないけど、この場は大人しく引いてもらえませんかねぇ…?」
…って感じの演出でどう?(笑)

GM:うむ、OK「ち、畜生っ。」「こいつ、よ、よく見れば轟腕の水原ッ!?」

塔矢:おおっとぉ、口元に人差し指を立てて「しー…」っとかやっちゃおうかなぁ(笑)
その名前は俺様のもう一つの顔、ここにいるような普通の女の子達に知られるにはまずいからねぇ(笑)

GM:と、その時だ。「やれやれ、どうなってるんだ?」と言う声と共に世界がモノクロ反転する。塔矢はわかる、これは…《ワーディング》だ!

塔矢:むぅ!! なんか結界張られちゃいましたよ!! その声のほうへ視線を流そう。

GM:と、その時だ。塔矢に向かって光の矢が放たれる。

塔矢:げぇっ!! 蛍介なんてことを! 男のヒステリーなんて見苦しいぞ!!(笑)

蛍介:僕じゃねぇよ!!(笑)

塔矢:と、とにかく避けますよ! 演出で避けれますか!?

GM:避けたら後ろのに当たっちゃいますが。いいですよ? 演出で避けても。

塔矢:うおう!! う、受けろとぉ!!(笑)
いや、しかし、女の子達に血まみれの死体見せるわけにも行かないし、ましてや女の子に当てる訳にはもっと行かん!! こいやぁー!!

GM:あう、受けるか。では、塔矢は体を少し動かし、その光を受けとめる。少し…しびれるが、まだ戦闘可能だ。

塔矢:おのれェ…、侮辱されてそんなに怒るようなら名前変えるか組織変えりゃいいのに…、とばっちりだぁ…(笑)

真 :友達見捨てて女の子に走るやつだからなぁ。天罰だ。

塔矢:だって俺のロイスにアキト無いモンよぉ…。
とにかく矢が飛んできた方に向き直って叫ぼうか、「おい! 俺様のびゅーちほーふぇいすに嫉妬の炎を燃やす身の程知らずは何処のどいつだ!!!」(笑)

蛍介:ホントにどいつだよ、それは(笑)

GM:声がした…そして矢が飛んできた方を見ると、そこには一人の男と、フードをかぶった女がいる。ちなみにまだ《ワーディング》中なので。
「そいつらはうちのチームのモンなんでね。まぁ、一応敵討ちと言う事で。」と男が笑う。

塔矢:む…!! …も、もう片方のおねいさんの美人度はどのくらいだ…?(笑)

蛍介:お前の関心はそっちの方向にしかないのかぁ!!(笑)

GM:ん〜、フードに隠れて口元しか見えないけど。

塔矢:…おのれ…、女性を引き連れてくるとは卑怯なぁ…(笑)
「ちょっかい出そうとしてきたのはコイツらのが先だ、筋が違うだろうが!」

GM:「ふむ、こいつらの非礼は詫びよう。」と男。
と、フードの女が男に言う。「マッドハッター。彼は…水原塔矢だ。」「ほう? 彼が轟腕の水原?」…一人芝居は寂しいなぁ。

塔矢:「俺様は面白おかしく花見が出来ればそれでいいが、アンタ自身の非礼も詫びろよ。」
一応二人を睨みつけたままでいよう。引いたらなめられるからな。

GM:彼は君を睨みつけて言う。「天城蛍介とは知り合いと聞いたが? 君は。」

塔矢:…なんで俺のシーンで別のやつの名を敵が語るんだ、失礼な(笑)
「なんか聞きたいことでもあんのかい? ちょっかいを出してきた上に、図々しいねぇ。」

真 :他人のシーンで好き勝手やったからじゃねぇか?

GM:「やつに伝えてくれ。これは…復讐だ、と。」そう言って彼は指をぱちりと鳴らす。
その瞬間、隣に立っていたフードの女が君に向かって接近! 攻撃を仕掛ける。

塔矢:うおう、そっちからいきなりしかけてくるかぁ!
大手を広げて迎え入れようじゃないか! かも〜ん!!(爆笑)

GM:…かわさないのか。そうか、かわさないのか。
じゃあ、ダメージでも決定しようか。…(ころころ)22点ダメージ。

塔矢:死にました(笑)

真 :……死んだな。

樹 :即死ですね。

蛍介:何やってんだよ、お前は(笑)

塔矢:「ぐぅ…、君のような美人に殺されるなら、僕は本望さ…。」(笑)
いや、もちろんリザレクトしますがね…(ころころ)…2だ。俺様、HP2!! 俺様ちょっぴりデ〜ンジャラス!!(笑)
「でもやっぱり、抱きしめる方がいいかな…」っつってふっかーつ!!(笑)

GM:「タフだな。…だが、賢くない。」光をびー。

塔矢:おぎゃー!!(笑)
また抵抗できんじゃないかぁ!! おのれぇ!! さっきの女性にならともかく、男にやられるなど俺にプライドがゆるさねぇ!!(笑)
「まだまだじゃーい!!」ッつってふっかーつ!!(笑)

真 :大人しく昏倒しておけって…。

樹 :侵蝕値、下がらなくなりますよ?(笑)

GM:…二人の執拗なるまでの攻撃を食らい、塔矢の意識はだんだんと薄れてゆく。「また、な。水原君。…いくぞ、ホワイトラビット。」

塔矢:うおおお、演出で昏倒ですかぁ!! おのれぇ! おぼえてろよー!!(笑)

蛍介:それ三流悪役の捨て台詞だぞ(笑)

GM:私なりの優しさと言ってもらいたい(笑)

塔矢:しぃるかぁー!!(笑) …まぁとりあえず、結局俺様と女の子達はどうなったのだ?

GM:《ワーディング》が解除され、いつのまにか倒れてる塔矢は女の子によって助けられました。気がつくと病院のベットの上です。

塔矢:おのれー、GMのせいで女の子達の評価が下がっちゃったじゃないかぁ(笑)

GM:あがっても無いからいいじゃないか。と言うところでシーンを切るぞ。ああ、長かった。長かったよぅ。

蛍介:お疲れ様でした(笑)

塔矢:何を言う、俺様が主役なんだから仕方ないじゃないか。主役のシーンは長いものだ。

GM:やかましぃ、伝言板の分際で(笑) …ってことで、シナリオロイス、ホワイトラビットを結んでおいてくださいね。

塔矢:…あ! そうか!! さっきのおねいさんが白ウサギちゃんだったのか!!
…ってーか、この場合男の方にロイスが発生する気がするんだけど…(笑)

GM:それもそうだなぁ(苦笑) ええと、ポジティブが自由…ネガティブが嫌悪…のはずなんだけどなぁ…。

塔矢:む、私が女性に嫌悪感を抱くデスと? そんなことがありえましょうか! いや、無い! ってことで、表の感情はポジの「慕情」にしよう。なんか懐かしさ感じちゃったよう(笑)
因みにネガはせめて憤懣(怒りや憤り)にさせてくれ。

GM:え? ポジティブが表なの?

塔矢:ふ、この俺様が、例え何されたって女性にマイナスなイメージ持つわけないだろう?

GM:(すげぇなぁ、こいつ)ま、シーンカット、ミドル行きましょう!



Middle Phase



GM:と、いうことでようやくミドルフェイズだ。

蛍介:長いOPだったねぇ(笑)

塔矢:いやいや、まぁ、しかたないだろう。駆け足で始まりをふっとばすよりいいんじゃないかい?(笑)

GM:ほどほどと言う言葉を知れ…。

樹 :なんだか、心持ちGMが疲れた顔をしてる…。

GM:疲れてるんだよ…。

塔矢:おっと、ミドルフェイズに入る前に、なんかGMがイヤそうな顔してるから白ウサギちゃんへの感情をネガティブにしておいてあげよう。

GM:(諦めた)いや、もう、ここまで来たらお前を止めれない…。好きにしてくれい…。それはそれでおいしいし(笑)

塔矢:おっしゃー!! GMの許可が出たぞぉー!! 公式に暴れられるぞぉ!!(笑)

蛍介:…みんな、僕らが頑張って軌道だけはそれないようにしよう(笑)

真 :がんばろー。

樹 :打倒塔矢。ですね。

GM:なにやらPL間でも微妙な闘志が燃えてるのでいいとしますが。次のシーンは…樹から行きましょうか。

樹 :はい? はい〜。久しぶりの出番です。

塔矢:よ、まってましたぁ! L!O!V!E! 樹ちゃ〜ん(笑)

樹 :会ってもいないのにロイスが取れそうです。

真 :食傷と…侮蔑?

樹 :では、それで。

GM:会ってもいないのにロイスを取るんじゃありません…というか、それどっちもネガティブって…。

樹 :表の感情は食傷で。

GM:いーつーき〜…。

樹 :冗談です。半分くらい。

蛍介:いいんじゃない?もういっそ…(笑)
いや、まぁ、それより先に進もうよ、アレは無視してさ(笑)

樹 :ですねぇ。では、GM、始めましょう。

GM:うい…。では、樹のシーン。オープニングから1日経った次の日です。

樹 :学校ですね。適当な休み時間にイリーガルエージェントに接触を取りたいのですが。

GM:え〜っと。君のクラスには…塔矢と蛍介がいるはず。塔矢は病院かな?

塔矢:怪我の程度にもよると思うが、どのくらいの怪我だったのだ?

蛍介:なんか無駄にしぶとく抵抗してたみたいだからなぁ(笑)

GM:うん? キュマイラ/エグザイルの君はどんな傷でも1日で治っちゃうぞ?

塔矢:はっはっはぁ、ならば愚問ではないかぁ! 今日も元気に学校で女の子たぶらかしてるぞ(笑)

GM:じゃあ、学校には来てるんだね?

樹 :では、クラスにいるのは二人ですね? では、ロイスを結んでいる蛍介に昼休み声をかけます。なんだかんだで、私は彼に好奇心を抱いているので。

蛍介:おっと、僕もシーンに登場か。そう言えば、侵蝕率上げなきゃね(笑)

樹 :私も上昇を。…昼休み、天城君に…「天城君。話があるの。いいかな?」

蛍介:「…ん…、えと、小宮さんだったよね?」(笑)

真 :クラスメイトの顔と名前くらい覚えておけよッ(笑) 3年生だからクラス替えしてないだろうっ!?

蛍介:えええ!? クラス替えないの? 僕の高校二年次からコース別に分かれたからクラス替えあったんだけど…(笑)

塔矢:…見かけより天然だな、お前(笑)

GM:ぬぅ。そこらへんは学校によって結構違うからなぁ。理数科過程とかだと3年間同じクラスとかもあるし。

蛍介:「…僕になにか用かい?」席に座ったままちょっとそっけなく答えるよ。…そういえばここは普通科?

GM:まぁ、特に指定はしないが…ひとり完全に理系とは言いがたい男が同じクラスにいるしな。普通科と言う事で。

樹 :「この町に潜む悪しきオーヴァードの処分命令が私に下されました。あなたに協力を仰ぎたいの。ここじゃなんだから、私は屋上で待ってるわ。その気があったら来て。」
…と、用件だけ言って去ります。

蛍介:うーん、じゃ少し考えた後、樹を追って屋上へ行こうかな。

塔矢:あれぇ? 樹ちゃ〜ん、何か忘れてないか〜い?

樹 :問題ありません。屋上でパンをかじりながら蛍介を待ちます。

塔矢:そんなぁ、樹チャ〜〜ン(笑)

蛍介:樹はお前にロイス持ってないからなぁ(笑)
まだ少し冷たい風を受けながら、屋上へ来るよ。「小宮さん…?」……あ、ちょっとまて? 樹の名前覚えてなかったってことは、僕、樹がUGNのエージェントだって知らないんじゃあ!(笑)

GM:…そうだねぇ。

樹 :では、オーヴァードと言う事だけ知っていますが、立場は知らないということで。

蛍介:…ごめん、なにも考えてなかった(笑) 「小宮さん、…なにか? 話って…」

樹 :では改めて自己紹介します。「はじめまして、天城蛍介さん。UGチルドレン、小宮樹です。」と感情のない声で。

蛍介:うん、ここではじめてUGN関係者だって知るわけだね。
「…、UGNの関係者だったのか、君は。と言う事は、なにかオーヴァードがらみの…事件か何かか?」
気持ち睨み気味に聞こう。無論内容について険しい表情してるだけだよ。

樹 :先ほども言った様に、私に命令が下されました。この町に潜んでいるとされるオーヴァードの発見及び処理です。コードネーム、『マッドハッター』ハッカーだそうです。あなたに…この件について協力を仰ぎたいのですが。

蛍介:…協力と言われても…、僕は情報収集や、そう言う事には役に立つ能力は持ってないよ? 何かできるとは…、思わないけれど…。

真 :あ、はいはい〜、GM、登場してもいいかな?

GM:ん、どうぞ。

真 :わーい。では、…(ころころ)侵蝕率1上昇。いまだ侵蝕率38%

GM:…お前、シーンに既に3回登場してないか?

真 :なかなか得られない数値だなぁ。

塔矢:おいおいマコチャン、俺様なんかもう54%なんだぞ? もうちょっとがんばって侵蝕率上げないとぉ、戦闘でいいカッコ出来ないぞ?

真 :あれぇ? どうしたんだろうなぁ。期待値でもすでに16%近くは上がっててもいいのに(笑)

GM:ま、ということで真はシーンに登場しました。

真 :了解。「マッドハッターだとッ!?」と、屋上のベンチで昼寝をしていた僕は樹さんの台詞を耳に入れて飛び起きる。

GM:……ああ。そういえば、名乗ってたねぇ。

樹 :な、なんですか? あなたは…と、真を見て思い出します。…この人も確かオーヴァード…コードネームは…「ベイビィフェイス」だったわね。

蛍介:ま、真、一時限目以降姿を見ないと思ってたら、また屋上で夢の世界に旅立ってたのか(笑)

真 :え!? ふ、普通に授業受けてたんじゃないの? 僕っ!? …え〜、と夢の世界にいました。昨日のアキトのことを考えると授業に出てる気分ではなくて。

樹 :それで外で昼寝ですか。

塔矢:我々はいつも一時限目の出席だけとって、後は大抵好き勝手にやってるのさ。(真の肩に手を回す)な、真(笑)

真 :ああ、塔矢。(なんだか背景がきらきら光っている)

蛍介:…な、なんかよく分からんが、友情が深まってるのか? それともお互い表面を必死に取り繕ってるだけか?(笑)
…いや、まぁ、そんな事より「真、知ってるのか? その、…マッドハッター?」

真 :知ってるもなにも…昨日、アキトをひどい目に遭わせたのは自らそう名乗ったぜ? …と、昨日の事を樹と蛍介に話します。

樹 :……テンカワ君、今朝学校に来てなかったと思ったら…そんな事が…。

GM:ちょっと待て、テンカワって誰だ。

樹 :……ああ、ごめんなさい。テンカワアキトではありませんでしたね。何でしたっけ?

真 :…遠野。遠野アキト。

樹 :遠野は美凪さんじゃありませんでしたっけ?

真 :後輩は瀬田愛美。

樹 :瀬田とは宗次郎様ではありませんでしたっけ?

GM:なに言ってるんじゃ、君は。

蛍介:電波でも届いた? なんか混線してるようだけど、屋上は受信状況が良過ぎたか?

塔矢:宗次郎だけ「様」付けだし(笑)

樹 :…失礼。ええと、「遠野君、学校に来てないと思ったら、そんな事に巻きこまれてたなんて…。」そう言って、さらに真にこう言います。「月代君。…あなたにも協力してもらうことになるわ。」

蛍介:ちょ、ちょっと、い、いちおう、僕協力するって、まだ言ってないんだけど…(笑)

樹 :事態はそれほど深刻ではないと思っていましたが、そうでもないようです。
天城君、力を貸してくれる? 考えている以上に敵は攻撃的…。あなたみたいに戦闘能力が高い人がいると安心だわ。

蛍介:…現実には戦ってないから良くわかんないんだけどな、本当は…(笑)
「…いや、その、協力はするけれど、ちょっと、条件…と言うか、その、頼みと言うか、が、あって…」

塔矢:なんか煮えきらんやっちゃなぁ、そんなヤツだったんかお前(笑)

樹 :条件? 何?

蛍介:いや、その、…ちょっと…、「佐伯孝之」と言う人物の事を、調べてもらいたいんだ。

樹 :佐伯…孝之…ですか。構いませんが…。彼について何かわかっていることは?

蛍介:…僕が、殺した人物だ。少し俯いてはなそう。表情は元々目が髪に隠れてて分からないだろうけど(笑)

樹 :……調べておきます。

蛍介:僕が知っている限りの情報は渡す。それを今回の条件に、協力しよう。

樹 :分かりました。月代君。遠野君は今、どこに? マッドハッターについて聞きたいんだけど。

真 :ええと…GM、どこにいます? 彼。って言うか、生きてます?

GM:…生きてますよ。学校から徒歩20分、日赤病院に入院中です。と、今朝、クラスの担任貴志川先生が言ってた。

真 :貴志川? 英語教師だっけ?

GM:うん。詳しくは蛍介に聞くといいかも。彼のOPに出てきた人。

塔矢:なんだと!? あの美人教師はクラス担任だったのか!! なんてこった、俺様は毎日毎日彼女に手玉に取られてるってことか!! ジーザス!!(笑)

蛍介:毎日取られてんのか(笑)

樹 :まぁ、美人教師は比較的どうでもいいので、遠野君の病院に放課後行くとします。

GM:了解、と。では、ここらへんでシーンを切ろうかな。

塔矢:よっしゃ、三人一片に出てたんだから、次は俺様の主演シーンだな!! こいやー!!

GM:……今、君は比較的どうでもいいと言うか。

塔矢:なんですとぉー!! そ、そんな、まさかこのまま放課後になだれ込むってんじゃないでしょうね!? ねぇ!!?

GM:………では、あまり気が進まないが、塔矢のシーンに行くとしましょうか…。

塔矢:おう、ふう。だめですよう、俺様を無視しちゃあ。この話俺様で持ってるようなモンでしょ〜う?(笑)

GM:うるさい。人の邪魔ばっかりしおって(笑)





GM:…と言うところで不毛ながらおまえのシーンだ。…今日も君は美人教師の補講を受けていたりする。

塔矢:先生、昨日はサクラが綺麗でしたよぅ。どうです? 今晩あたりぼくと夜桜堪能ツアーに行きませんか? あ、もちろん夕食は豪華なレストランで取りますよ。いいところ知ってるんですよ、ぼく。

GM:「そうね、君がもっと勉強して真面目になったら考えてあげるけど…。」と先生。

塔矢:やっだなぁせんせ〜ぇ、ぼくはいつだって大真面目じゃないですかぁ。
   こうやって任意参加の補講にだって出ているしぃ。

GM:「それじゃあ、教科書の34ページから全文訳をお願いしようかしら?」

塔矢:はっはっは、お安いご用ですよ先生、48時間ほどお待ち下さい(笑)

GM:まぁ、というフレンドリーな会話がなされるわけだ。

真 :いろいろおいしいなぁ、塔矢は。

GM:でだ、塔矢。ちょいと<知覚>でロールを行ってくれ。

塔矢:…ち、<知覚>? え〜、<知覚>。技能は…うん、持ってませんな(笑)
ダイスは3個…(ころころ)…6、4、4、なので6ですな。

GM:6かぁ…。ダメダメだな。何もわからんかった。

塔矢:ふ、先生の色香がいつもぼくを狂わせるのさ…(笑)

真 :まぁ、感覚低いからなぁ。肉体系だから、塔矢。

GM:筋肉馬鹿ですな。……そういえば、塔矢。蛍介と話した?

塔矢:え? なにを?

GM:昨日。ボッコボコにされたときに何か言われただろう?

塔矢:…おおう、そうだった、なんか言われたんだった(笑)
それでは、補講終了後に蛍介を捕まえよう。やい蛍介!

蛍介:はいはい、いか用かな?

塔矢:今日の昼休み樹さんと何話してたんだ? ああ?

GM:蛍介も補講受けてたんかいっ!(笑)

蛍介:…いや、GM、ツッコミどころ違う(笑)

塔矢:む、間違えたな。おほん。昨日な、女性に押し倒されたんだよ(笑)

蛍介:…おま…、そういう誤解を招くような物言いはどうにかした方がいいと思うぞ?(笑)

塔矢:いやぁ、積極的な女性だったなぁ…、いや、冗談なんだけどな?

蛍介:言われんでも分かってるって

塔矢:で、だ。まぁ、昨日色々あってオーヴァードの二人組に襲われたんだよ。
そんの襲ってきたうちの片方、男の方がな? 「おっぼえとけよ、こんちくしょー!!」って言ってたぞ?

蛍介:そりゃお前の方だろ?

塔矢:こらこら、蛍介はあの場にいなかっただろ?(笑)

蛍介:あの場にいなくたってだいたい想像つくだろう?(笑)

塔矢:まぁ、本当の事を言うと、「これは復讐だ、とやつに伝えろ」と言われたんだよ。以上。

蛍介:んじゃ、その一言でちょっと表情を険しいものに変えようかな。「…その男、どんな容姿だった?」

塔矢:んむ、それはな、GMに聞け(笑)

GM:え〜とね、彼の話す人相は君のよく知ってる人に良く似ている。…即ち…佐伯孝之。

蛍介:やっぱりそうかぁ(笑)「塔矢! そいつは、他に何か言ってなかったか!?」と塔矢に突っかかろう。

塔矢:あいにくだがそれだけだ。じゃあな、ちゃんと伝えたぞ。
あ、先生〜ェ、お花見行きましょうよ〜お(笑)

蛍介:…え、え、行ってしまった…?(笑)

GM:…え、え、行ってしまった…?(汗)

塔矢:…え? 行っちゃまずかった…? …ああ、そうか! 今俺のシーンだったっけ!!(笑)

GM:シーンプレイヤーがいなくなったらシーンは終了だろうがっ!(一同爆笑)

塔矢:いやぁ失敬失敬〜(笑)
で? 補講は終わったでいいよな? んじゃ俺様はついに先生とデートに出発するか!(笑)

GM:……と言うところでシーンは終了でーす。終了でーす。終了なんですー。

塔矢:てめぇー! GMー! なんだこの仕打ちはー! なんか俺様に怨みでもあんのかぁー!!(笑)

GM:(投げやりな声で)なんかどっかにいっちゃうんだもーん。

塔矢:行って欲しくなきゃGM権限で拘束すりゃいいじゃんかぁ。まぁ、いいならシーンは終了して、先生とデート行きますがね?(笑)
……今度こそ行けるんですよねぇ?(笑)

GM:お前一人で行って来い…。…って事で、シーン切るぞぉ…。

真 :マスター、目がうつろ。

GM:うるしゃい。次のシーン行くぞ。次は蛍介〜。

塔矢:きしかわせんせ〜〜〜ぇ………。

蛍介:はいはい、もうシーンきれてるから、きれてるから(笑)





GM:というわけで、蛍介のシーンでーす。

蛍介:じゃ、まずは侵蝕値を上げますね。あ、さっきの登場分も上げなきゃいけないのか(ころころ)

真 :あああ。既に60%も越えてる〜。僕まだ30台なのに〜(笑)

GM:というところで、蛍介。どうする? 樹についていくか、それとも一人か。

蛍介:……う〜ん、協力すると言った手前、情報が手に入りそうなところには行く方がいいんだろうけど、なんかぼくも補講に出てたらしいからなぁ(笑)
補講終了後に病院まで行くって事で、樹たちがその前に行ってるかそれまで待ってるか、によるかな?

樹 :では、待っているとしましょうか。

GM:ということらしい。

蛍介:ん、じゃ「…ごめん、待たせた。」って二人と合流しよう。…って、真も待ってるの?

真 :もちろん。てゆか、アキトの見舞いも含めてるから僕が来ないとおかしいぞ、少し。

蛍介:いや、真だけでも先に行ってるかと思ったから。…うん、さっきの塔矢の情報を聞いた後だろうから、心に色々渦巻きながら二人に合流します。
表面上はもちろんポーカーフェイスだけどね。

真 :侵蝕率上げマース。…4。…なんでだ〜。

樹 :9ですね。上々です。どうしました? 天城さん。顔色悪いですよ?

蛍介:う、悟られた、さすが(笑)
「ん、いや、何でもないよ…」って普通に答えとこう。

GM:では。3人は下駄箱から靴を出して外に…というところで、蛍介。君の下駄箱に手紙が入っている。

真 :気付かず外に出てる。おーい、早く行こうぜ、みんな(笑)

蛍介:て、手紙…? ん〜、差し出し人は?

GM:手紙の裏には「佐伯」と書いてある。

蛍介:うおう!! 急いで封をきって中身確認します!!

GM:「今夜12時。駅前の公園で二人きりで会おう。 佐伯」とその手紙には書いてある。

蛍介:…た、孝之…? え〜、今何時くらいっすか? GM。

GM:放課後…補講が終わったくらいだから5時前ってとこか? 部活とかもないしな。

蛍介:うん、では、少し二人に遅れて玄関を出ましょう。もちろん平静は装いますよ。

樹 :天城君? と、少し下駄箱のところで足が止まってる彼を見て迎えにきます(笑)

GM:わは。迎えにきたか。

蛍介:わはぁ、見に来たか(笑)
「あ、ご、ごめん、靴の紐がほどけちゃってさ、あはは…」…どうやら僕は誤魔化し方がうまくないらしい(笑)

真 :樹がするどいんじゃない? 僕、なんも気付かないもん(笑)

樹 :(口調を変えて)女のカンをなめたらあかんでェ(爆笑)

GM:誰だお前は!

蛍介:う、なんか、樹の本性が見え隠れしてる気がする(笑)
まぁ、とにかく真のとこに行こう。「ごめん、行こうか。」

樹 :分かりました。行きましょう。

GM:まぁ、というところで、病院に行きます。じゃあ、ちょっと早いけどシーンを切りますね。

真 :はやっ!

蛍介:はは、「僕の元に手紙が来る」ってシーンだったんですね(笑)

塔矢:なぁ〜んだぁ、そうと知ってりゃもっと盛り上げてやったのにィ〜(笑)

GM:まぁ、次のシーンは真。続いてる場面だけど、メインシーンプレイヤーが違うからね。このゲームの辛いところだ(笑) 侵蝕率とかなぁ…。

樹 :あ、あのー、GM。あとで塔矢に接触するシーン欲しいんですけど。

GM:あ、了解。…んじゃ、次のシーン行こうか〜。

塔矢:かも〜ん、樹っちゃ〜ん(笑)





GM:さ、真のシーン。既に病院には到着している。

蛍介:我々もいるわけですね。侵蝕値を上げないと。

真 :4…上がらないよぅ。

樹 :…9。60オーバーね。

蛍介:…10、徐々に体の中のウィルスが活性していくのが分かるんだね。

GM:非日常の気配を感じ、体中のレネゲイドウィルスが活性してゆく。それは君たちの中に「悪い予感」として涌き出てくるんだ。

真 :わー…。

蛍介:…僕が最初に他人のシーンに登場したのは樹のシーンだったよねぇ……あのとき樹に会ったら悪い予感が増した…(ボソ)

樹 :失敬な(笑)

GM:で、だ。君らは今、アキトの病室にいる。個室だね。

真 :アキトはどんな感じですか?

GM:ん〜、割と元気だよ。少なくとも絶対安静な状況ではないし、意識はある。額に包帯を巻いて足をつってるけど。

樹 :この人、オーヴァードですか?

GM:いんや、い…一般人。しまった、ナイトウィザードの影響でイノセントと言おうとしてしまった。

蛍介:まぁ、すんなり面会できるって事で怪我の程度の最大値は推し量れるね。

真 :よかったぁ…。では、彼に適当に見舞いの言葉を言って、本題に入りましょう。

GM:うい。

真 :大変だったな、アキト…でだ。お前を襲ったやつのことなんだが…詳しく聞かせてもらいたい。

GM:「ああ…最初は小競り合いだったんだよ。俺も血の気が多いからさ。町でケンカ売られたんで、人がいないところでやろうってことであんなところに行ったんだが…。」俯いて彼はそう言う。

真 :…それで?

GM:「最初は1対1でやってたんだが、相手の仲間が来てな。なんか…光ったと思ったら地面に倒れてた。気がついたらお前から電話がかかってきてて…。」

樹 :…それはどんな人でしたか。

GM:「…髪が短くて…帽子をかぶってた。それと…」と、人相を話してくれます。聞く限り、蛍介は分かりますね。彼です。

蛍介:うん、まいったな。押し黙ったまま、説明を聞いていよう。彼の語る事象一つ一つを記憶を照らし合わせながら。

GM:「それと…なんか、俺…先生の声を聞いたような気がするんだよな。」

樹 :…先生?

GM:「あ、いや、気のせいかもしれないけどさ。英語の先生。貴志川先生だっけ?」

真 :…はぁ?

蛍介:…ちょっと待て、結局最終的に相手は何人ぐらいになったんだ?

GM:「わからねぇ、多くても3人だと思うんだが…意識がそのときはもう、はっきりとしなくて…。」

蛍介:…貴志川先生の声を聞いた? それは? 叫んでたような声? その場に通りかかって、ケンカを止めようとして叫んだとか…?

GM:「分からない…そもそも聞いたかどうかさえ…」

樹 :あのー、GM。私のエフェクト《ヒール》って使えるでしょうか。

GM:……使えるのかな。HP回復だし。

蛍介:…ここで使う気? 一応骨折とかしてるんだし、いきなり回復するのはどうかと…?

樹 :…出血してないから無理ですかねぇ。体力自体はある程度回復してるでしょうし。

GM:まぁ、気休めにはなるんじゃない?

樹 :では、シーンの終了時あたりに辻ヒールでもしましょうか。

蛍介:…辻…(笑) あ、いや、そんなことより、うーん、先生のことに関しては僕より塔矢の方が詳しそうだし…

塔矢:呼んだぁ?(笑)

蛍介:呼んでない、呼んでないですよぉ(頭をぶんぶん)(笑)

塔矢:ふう、退屈じゃの〜(笑)

GM:退屈か…それはいいことだな。平和で。で、聞きたいことは他には?

真 :…敵はエンジェルハィロゥですよね? もう一つは何でしょうかねェ。

蛍介:…どうだろう…、今までのシーンからならともかく、彼の説明からじゃちょっと分からないんじゃないかな?

真 :ですねぇ。他に聞きたいことも…ないですか?

樹 :彼は名乗ってたりしませんでした?

GM:ん? ああ…「いや、というか、気がついたら倒れていたから何も覚えてないんだ。ほとんどね。」

樹 :では、ここらへんでいいですか。お大事に、と言って私は病室から出ますね。

蛍介:ぼくも、もういくよ。真は?

真 :僕もだ…。部屋を最後に出る。んで、アキトに背を向けたまま…。「アキト。仇は討つよ。」

GM:死んでねぇッ!

真 :うおう!(笑) そうだった。やりなおしやりなおし。
「アキト……お前をそんな目に合わせたヤツは…俺が倒してやる。」と。普段は見せない怒りの表情を見せます。一人称も俺に(笑)


 黒まこぴー登場。
 これ以降、1度も出てきませんが(笑)


蛍介:…なぁんか、みんな裏の顔がちらちら見て取れるなぁ…(笑)
僕は孝之のことを考えつつ、一旦家路につこう。

樹 :あ、《ヒール》忘れちゃいました。

真 :…もういいじゃん。

GM:…で、シーンを切っていいかな?

塔矢:いよっし! 張りきってまいりましょーう!!(笑)

GM:…ということで、次のシーンに行きたいと思います。次は塔矢でーす。





GM:で、準備OK?

塔矢:おっけおっけー! まずは侵蝕率を…10だ! かも〜ん!!(笑)

GM:お前は伸びが良くていいよなぁ。悩みがないから伸びるんだ。

塔矢:…れ、レネゲイドウィルスってそういうもん?(笑)

樹 :それに関してはなんとも…。

GM:まぁ、それはともかく。塔矢も学校からの帰路です。

塔矢:ふう、今日はラブレター2万通かぁ。ま、それなり?(笑) とか確認しながら家に帰ろう。

GM:に、にまん? え〜と、家はどっち方面かな?

塔矢:そもそも学校が何処なのか(笑) とりあえず、駅南側、周りは民家だらけな所に立つ安アパートで行こう(笑)

GM:まぁ、どこでもいいんだが。そんな帰路で君の携帯に電話が入る。

塔矢:お? 誰からだ? 俺様の携帯は女の子専用と男専用の二つがあるのだ(笑)

GM:お、おい(笑)え〜…女の子用からだと思うぞ。その電話から流れる声は少女の声。君のクラスメイト、小宮樹からだった。

樹 :はわ? あ〜、はい。分かりました。(ころころ)6ですか、まぁまぁです。「もしもし?」

塔矢:いつきっちゃ〜ん(←跳ねるような元気な声)(爆笑) いやぁ、感激だなぁ、君のほうから僕に電話くれるなんてェ。どうする? 何処かで会おうかぁ、電話なんて無粋なもので会話しないでさぁ。あ、どう? もう夕飯食べちゃった? 僕フランス料理のいい店知ってるんだぁ、一緒に行かない? もちろん支払いは僕にまかせてェ、そんな女の子に支払わせるなんて無神経な事しないよぉ(笑)(怒涛のようなトーク)

樹 :わああああ。なんだか怒涛のトーク。

真 :というか、どういう生活してるんじゃ、こいつは。

樹 :まぁ…「あなたに協力して欲しい事があります。この町に潜むオーヴァードの発見、処分を目的とした任務です。詳しくは会ってからの話になりますが。」

塔矢:おっけおっけぇ、じゃ、どうする? ご飯食べに行くかい? あ、お花見もいいかもねぇ、サクラ綺麗だよぉ? ああ、もちろん君の方が全ッ然き・れ・い、だけどねぇ(笑)

樹 :…(少し考える)そうですね。なんだか天城さんの態度も気になるものがありましたし…。これから駅前で会えますか。

塔矢:おっけおっけぇ!
それじゃすぅぐ行くからねぇ。いやぁ心配しないでェ、女の子をお待たせしないのが、僕の7つのポリシーのうちの一つだからさぁ(笑) 絶対待たせやしないよ、大丈夫大丈夫(笑)

樹 :…7つ? …分かりました。…と言うところで電話を切ります。

GM:…なんだかシーンプレイヤーは樹だって言う気になってしまったぞ(笑)

塔矢:あっはっは〜、スキップしながら今来た道を退きかえすぞぉ〜(笑) …ああ、いやいや、樹ちゃんを待たせてしまうかもしれないな、ここは全力ダッシュで駅に向かうぞ!(笑)

GM:…了解。それでは駅前についたということで。樹は先について待っている。

塔矢:おっとぉ、しまったぁ、やはりあそこから先に到着するのは物理的に無理があったかぁ(笑)
「あら樹ちゃ〜ん、もしかして待たせちゃったか〜い? うぬぅ、この水原塔矢一生の不覚、申し訳ない!!」両手合わせて頭下げよう!!

樹 :いえ、特に待ってはいませんから。

塔矢:うん、このお詫びはきっちりするからね。って事で、じゃ、何処いこっかぁ、レストラン? それともお花見かい? んん〜、僕の家に来たいってェ? いやぁ、樹ちゃんってば大胆だなぁ(笑)

樹 :ここで構いません。早速ですが用件に入ります。我々はマッドハッターと言うオーヴァードを追っています。水原さん、この名前に聞き覚えは?

塔矢:無い(きっぱり) さぁ、これで用件は終わったねぇ、じゃ、何処いクゥ?(笑)

GM:無いって事は無いだろう。君のオープニングで確かに君はその名前を聞いた覚えがある。

塔矢:あああ、GMよけいな事を!!(笑)

蛍介:みんな知ってるって(笑)

塔矢:ん〜、んじゃ、歩きながら話すよ、まずは行き先を決めようねぇ、何処にするゥ?(笑)

樹 :では、公園のほうに歩きながら話しましょう。私たちの調査では彼…もしくは彼らは月代真君の友人遠野アキト君を襲いました。恐らくこれは偶発的なものでしょうが…。それと、未確認ながらうちの学校の教師の関与の可能性もあります。

塔矢:…え、遠野を襲ったって、もしかして昨日の事件の事かぁ? …そうか、って事はその後に俺のところに来たのか。その間に一体何してたんだ? やつらは。ついでにあのとんがりコーンとの関係はいったいどうなんだろう…?

樹 :とんがりコーン?

塔矢:いやぁ、昨日ね? ここでハーレムだったんだぁ(笑)
いやぁ、あのときは楽しかったぁ…、あああ、いやいや、君がいなかったからもちろん楽しみは半減してたんだけどさぁ。そんときに、「うおい、そこは俺達『アリス』のもんだぁ。どけぇい」つって突っかかってきたのがいてさぁ。そいつの頭が尖ってて尖ってて、今思い出しても笑いがこみ上げるなぁ(笑)

樹 :…アリス……ですか。他には…誰かいませんでしたか?

塔矢:ああ、それには続きがあってねぇ? で、そんな連中僕の相手をするには6億5千万年早かったんだけどさぁ、女の子達がおびえちゃうから天誅くわえたんだよぉ。ほらぁ、僕ってば優しいからぁ。そしたらその最中に「うちのチームだ、まぁその仇にね」ッつってきっざーないやな野郎が僕に奇襲をかけてきてねぇ。そんときの野郎が確か、君の探してるその名を名乗ったと、思ったけどなぁ…。

樹 :マッドハッター、ですか。女性はいませんでした?

塔矢:あっはっは〜、いたいたぁ、うーん、フードをしてて顔はわからなかったけどねぇ? 口元を見た限りでは結構美人そうな…あああ、いやいや、もちろん君にかなう美人なんてこの世にいないけどねぇ(笑)

樹 :…その声に聞き覚えは? 具体的には英語の教師…ええと、貴志川先生。

塔矢:んん〜、貴志川先生とぉ〜? ん〜、僕一回<知覚>ロール失敗してるから、多分聞き覚えなかったんだと思うよ(笑)

GM:そういえば、そうだったねぇ(笑)

樹 :そうですか…名前とかわかりますか?

塔矢:? …なんの? マッドハッターのなら、そうとしか聞いてないから、本名は分からないなぁ。

樹 :あ、いえ。女の方です。

塔矢:んん〜、この僕が目の前に現れた女性に名前を尋ね忘れる事など天地がひっくり返るくらいの確率でしかありえない、はずなんだけどねぇ、そんときはおまけの野郎のせいで、天地がひっくり返ってしまったよ(笑)

真 :おい、塔矢。お前のレコードシートにあるロイスを読み上げてみろ。

塔矢:んんん〜? え〜…、父、友、師、樹ちゃん、白ウサギちゃん…おお〜う!!!(笑)
な、なんか、「ホワイトラビット」とか呼ばれてた気がするなぁぁ…(笑)

GM:思いっきり忘れておったな。お前。

樹 :ん〜…アリスにマッドハッター、ホワイトラビット…。あとはチェシャキャットでも出てきますかね? マスター。

GM:さぁ?

蛍介:…元ネタがあったのか…(笑)

樹 :不思議の国のアリス、ですね? 白ウサギ(ホワイトラビット)に帽子屋(マッドハッター)そしてアリス…とくれば。

GM:正解。まぁ、真偽は確かめようが無いけど。

樹 :う〜ん。名前を聞く限りは結構大きな組織に感じますけど。

蛍介:そ、それだったのか、全く気がつかんかった…(笑)

塔矢:さぁて、それじゃこれからどうするゥ? なんか駅から闇雲に結構な距離歩いちゃったような気もしないでもないけど(笑) 何処かでご飯食べようかぁ(笑)

樹 :…情報交換はとりあえず終わりましたね。肝心な事を聞いてませんが(笑) 水原さん、この件に協力を?

塔矢:これからの君の返事しだいかな? ご飯? 花見?(笑)

樹 :協力していただけるならばご飯にでも付き合いましょう。やむをえませんが。

真 :イヤそうだなぁ。

樹 :しかし、キュマイラの戦闘能力は目を見張るものがありますから。

塔矢:うんうんまっかせてぇ!! この命に代えて、全力で君を守るよっ(親指をピッ、歯をキラン)(笑)

樹 :というわけです。

GM:…シーンプレイヤーが入れ替わってるよぅ。では、シーンを切り替えようかね。

塔矢:はっはっは〜、それじゃこれから樹ちゃんと楽しいディナ〜(笑)

樹 :無表情で付き合います。

GM:らじゃー。それでは次のシーン……蛍介に行こうか。

蛍介:え〜、まずは侵蝕値〜…(ころころ)





GM:さぁ、では、蛍介のシーン。時間は…もう12時でいいかな。他にやる事あればやるけど。

蛍介:いえ、それでいいです。流石に事が事なので、もう少し早くからこの公園に来ていますが。

GM:サクラを見ながら佐伯を待つんだな?

蛍介:とても花の美しさに心洗われるような気分ではありませんけどね(笑)

GM:うむ、夜の公園に一人、儚きサクラを見て哀愁にふけるわけだな。
君の腕時計の針がそろそろ12時を回ろうか、というときだ。一陣の風が公園を吹き、サクラの花びらが舞散る。そして、風が止んだときには…君の視線の先に佐伯孝之が立っている。

蛍介:立ちあがって視線を返そう。「…佐伯…孝之…、孝之なのか…?」

GM:「…久しぶりだな。蛍介。」

蛍介:…孝之…、懐かしさと、罪悪感と、…不可解さがない交ぜになった感情が頭の中を行き交う。もちろん表情は目が隠れているので傍からは変わってないように思えるが(笑)

樹 :あ、GM。私このシーンには登場しませんが、場にはいるって出来ますか?

GM:はい?

樹 :失礼ながら雰囲気がなんか変だったので、後をつけてきたのです。で、ちょっと離れたところで成り行きを見守ってます。

GM:わは。…まぁ、良しとします。侵蝕率は上げておいてくださいね。

樹 :はい〜(ころころ)

GM:で、二人は10mくらい離れたところでお互いに動かない…少なくとも佐伯は。

蛍介:…うー…ん、膠着状態を続けているわけにも行かない、多分今僕はものすごく居心地が悪いだろうし(笑)
「…孝之…、孝之、どうして…? お、お前は…、2年前僕が、…僕が…」(←徐々に声が小さくなっていく)

GM:「ああ。俺はお前に殺された。……だがな。皮肉な事に俺が殺される原因となったレネゲイドウィルスが俺を助けたんだ。……結果、俺はオーヴァードとして生まれ変わった。」

蛍介:…やはり、お前もオーヴァードに…、
…、そして、今度は僕を…殺しに来たのか…。

GM:「…仲間の手前、ああいっちまったがな。蛍介。俺はお前に感謝してるんだよ。復讐なんて考えちゃいない。この力をくれたお前に感謝してるんだ。俺は。」そこで孝之はにやりと笑って結界《ワーディング》を使用。

蛍介:「…た、孝之…何を、言って…?」
ちょっと、半身後ずさって、でも視線は孝之にあわせたまま。

GM:「お前に殺された手前、俺はこの町にはいれなかった。だからな。東京まで行って自分の力の限界を色々と試していたんだよ。楽しかったぜ? 段々と能力の制御に慣れていく事が。」そこで彼は蛍介に向かって歩みを進める。「そして力をつけてゆくにつれ思った。」

蛍介:「孝之…、何を考えている孝之…?」なんか異様な雰囲気に気おされて、反射的に身構えてしまおう。

GM:「俺とお前、どちらが強いかってな。」君との距離は3、4m。彼はそこで静止する。…と同時に彼の回りに光が纏われる!

蛍介:あああ、やっぱりやる気かぁ!(笑)
「孝之、よせ孝之!! どうして、そんな事を! 孝之ィ!!」

GM:孝之は聞く耳を持たず、攻撃を! 彼の体から雷がほとばしる!
「楽しませてくれよっ!? 蛍介ッ!」

蛍介:い、雷ィィ!? と、とりあえず避けますが…判定?

GM:じゃ、判定を行いましょうか。え〜っと。こっちは命中は32!

蛍介:判定だし…(笑)
   えええ〜、そ、そんな高い目を…、エフェクト《全知の欠片》と《ミラーコート》を使用、<RC>にて回避判定…(ころころ)…うあう、28! 回避失敗!

GM:ぬ。ではダメージを…23だ。「どうした? これで終わりじゃないよな?」

蛍介:ううう、と、とりあえず《リザレクト》を…(ころころ)…4…、ピ〜ンチ(笑)
「ら、雷撃…、シンドロームは、ブラックドックか…」

樹 :天城君! 飛び出します!

GM:あ、そう来ますか。では、飛び出そうとした樹の前に一人の女性が飛び出します。「ジャマは、させないわよ?」

樹 :はうっ!?

蛍介:ありゃ〜、援軍が期待できなそうだぁ(笑)
「つ…、た、孝之…、僕が、言えた立場じゃないかもしれないけど、どうしてこんな…、僕は、お前と戦いたくなんか…」

GM:「蛍介……。」孝之は蛍介を見ながら立ったまま呟く。

樹 :どいて! と女性に攻撃を。近くにあるサクラの木を叩き、花びらを散らせます。《ハンドレット・ガンズ》で花びらを銃弾に変え攻撃。コンボ、《クリーンヒット》!

GM:…(ころころ)あ。回避。樹が生み出した銃弾は彼女の体を捕らえた…と思った瞬間。
彼女は信じられないような動きでその銃弾をかわす。「まだまだね。」

樹 :あう〜。出目が悪い〜。

GM:そんなやりとりを横目に孝之は呟く。「……俺と、戦わないつもりか? 蛍介。」

蛍介:戦えないよ、孝之。僕には、お前を傷つける事なんて出来ない。いやなんだよ、また、またこの力で、お前を傷つけたくなんか無い!!

GM:「……つまらん。」そう言って孝之はきびすを返す。「行くぞ、ホワイトラビット。」「……了解。」そう言って彼らは夜の闇に消えて行く。

蛍介:…へ? えええ? …い、行っちゃうの?(笑)
あ、いや、行ってくれた方がいいんだけどさ。「た、たかゆ…き…、」と、呟いて、片膝をつく。

GM:「お前が戦わないって言うなら戦いたくなるようにしてやるだけさ。見てな? 蛍介。」夜の公園に彼の声がそう響き…舞散る花のように消える。

樹 :大丈夫ですかっ!? 天城君っ! と、近寄ります。

蛍介:「…あ、小宮…?」ちらとそちらを見ますが、すぐ、去った孝之の方に向き直るっと。「…孝之…、何を…考えて…、ぐぅ…」と、傷口を押さえて苦しむかな。

樹 :言いたい事はありますが…まずは《ヒール》です。10回復です。

蛍介:あ、そうか、樹それ使えるんだっけ。「あ、…あ、ダンケ…」でもすぐ孝之の去った後を見るっと(笑)

樹 :…あれが佐伯君ですか? 説明、してもらえますよね? 天城君?

蛍介:じゃあ、視線を落として…と言っても樹は僕の目は見えないけど(笑)
俯いて「…ん、そうだね…、どうやら、君のターゲットは、アイツらしいし、ね…」と、え〜、僕があいつを殺した過去と、さっき孝之が話した事を樹に簡潔に説明する。…で、いいよねぇ?

GM:と、いうところでシーンを切るとしましょうか〜。

塔矢:…むう、雰囲気に押されて登場できなかったっじゃないか(笑)

GM:ま、静かでいいがな。





GM:さてさて、では次のシーンは……。シーンプレイヤーは樹。先ほどのシーンを引き継いでいるので、塔矢も登場。後は任意で。

真 :全然出番無いね、僕(笑)

塔矢:……俺様は今のシーンは登場してないぞ? それとも一つ前の、俺様と樹ちゃんのお食事シーンなのか?

GM:あ、ごめん。蛍介。なんか、二人をとり間違える事多いなぁ。俺。

蛍介:あ、僕なのね。とりあえず…(ころころ)じゃ、公園での出来事が終わって、今何処? まだ公園?

GM:うん。公園でいいかな。

樹 :了解です。…(ころころ)侵蝕率が90%を超えました。

蛍介:僕も90%行った(笑)

真 :うわーん…まだ蛍介の半分だよ。46%…(涙)

GM:う、色々と考えなくてはいけないな…。ま、まぁ、そんなわけで、公園の続き。情報整理のシーンです。

樹 :…了解です。蛍介から色々と説明されたのですよね? もう。

GM:うん。さっきのシーンの最後で説明は受けた、と思う。

蛍介:うん、僕は彼の事と、彼を僕が殺してしまった事実を話した。

樹 :…マスター。他の…真と塔矢さんも呼んでいいですか? 状況を整理したいです。

GM:構わないが。

樹 :電話で呼び出した、という事でいいでしょうか。

GM:問題無いよ。まぁ、二人が了承すれば、だけど。

真 :んじゃあ、深夜、眠い目をこすりながら参上するわけだよね。…(ころころ) やったぁ! 10上昇ッ! これで侵蝕値56!

塔矢:(ころころ)…はっはっは、樹ちゃ〜ん、こんな深夜に僕を呼び出すなんて、結構大胆なんだねぇ(笑)
君の期待には、全身全霊を持ってこたえてあげるよぅ。さぁ、早速ホテルにGOだ!!(手を引っ張って連れていこうとする)(笑)

樹 :…流石に銃をつきつけますよ。進行上の問題で(苦笑)

塔矢:おっとぉ、はっは、冗談きついなぁ、樹ちゃ〜ん(手を上げる)(笑)

真 :で、こんな時間に呼び出された真意は?

樹 :(銃を構えたまま)状況整理に。すっかり聞くのを忘れてたのですが、私とマッドハッターの間に割り込んだ女性って見覚えありますよね?

GM:あ、うん。君は見覚えあるだろうね。貴志川先生です。

樹 :……今までなんで気にしなかったんだろう。

GM:…暗くて見えなかったんだよ。

塔矢:蛍介に気を取られすぎてたとか?

蛍介:前に立ったヤツは排除、と、条件反射で勝手に体動いてただけ、とか?

樹 :…UGNエージェントとして失格かなぁ。蛍介くんに気を取られてたんです…。そういう事にしてください。

真 :あー…で。いいけどさ。敵は貴志川先生と、蛍介の殺しそこねなんだろう?

GM:…身も蓋も無い言い方するねぇ。

蛍介:僕は殺したくて殺したわけではないんだけど…、いや、死んでなかったわけだけど…(苦笑)

塔矢:むぅ、あの先生のミステリアスな面はそう言う事だったのかぁ。
フフ、魅力的な人だねぇ…、あああ、いやいやもちろん樹ちゃんのほうが全っ然魅力的さぁ。うんうん(笑)

樹 :それよりもマッドハッターが言い残した言葉の方が気になりますよ?

蛍介:うん、僕もそれがかなり気になる。孝之は昔から、目的の為には手段を選ばず、手段の為には目的を忘れるやつだったんだ。

GM:そ、そうだったのか(笑)

真 :…となると、蛍介が戦いたくなるように色々と仕向けてくるのか? んで、目的を忘れる、と。

樹 :何をしてくるかが問題ですよね。ありがちなパターンだと人質とか。お友達を殺して回るとか。

蛍介:…僕が戦いたくなるようにする…かぁ…。…UGNに自分を殺すように僕に依頼を出させる?(ボソ)

樹 :…それは…可能性はあるかもしれませんが。一応私からUGNの依頼として既に捕獲、ないし捕殺指令が与えられてますし。

蛍介:…うーん、だと、さっきの樹の案くらいしか思い浮かばないなぁ…(笑)

塔矢:蛍介は、PC以外のロイスはなんだっけ?

蛍介:親父とお袋がタイタス。後孝之と、もう一人親友がいる。

真 :その親友、保護しなくて平気かなぁ。

GM:…てか、なんて名前?

蛍介:「中瀬 昇(なかせ のぼる)」…一応、保護しとくべき?

塔矢:一応かよ(笑)

真 :保護するに当たっての名目は?

樹 :一般人にオーヴァードうんぬんの説明は出来ませんし…。
   いきなり命を狙われている可能性があります、というのも…。

塔矢:……何とかしてそいつが犯罪行為を起こしたように見せかけ、逮捕にかこつけて保護…(ボソ)

蛍介:…それはひどいだろう(笑)

真 :いきなり後ろから昏倒攻撃。紐で縛って拉致。

蛍介:…い、樹が色気で惑わして、UGNの施設に誘導して監禁…?


 みんな好き勝手言い放題である。


樹 :…そもそも、その昇君はどのような性格なのですか。扱いやすいのですか?

蛍介:…噂話の好きなやつだから、それなりに扱いやすいかと思われます…(笑)

GM:ああ、コネの人とあわせたのか。

樹 :まぁ、冗談はともかく…本当に保護します? するなら早めにした方がいいと思うのですが。

塔矢:それともほっといて本当に殺して回るのか確認するという手も…(笑)

蛍介:…僕がさりげなく中瀬の護衛につこうか…。

真 :…それはそれで危険な気がするような気もするけど。考えて見れば、僕達もソロでいたら狙われる可能性があるんじゃないか?

塔矢:こいや〜ぁ! 返り討ちにしたるわぁ〜!! このセッション始まってから一回しかまともにからまれてなくて何となく欲求不満気味なんじゃ俺様はぁ!!(笑)

GM:…色々と物騒な事を口走るなぁ。

真 :まぁ、僕は僕でマッドハッターには個人的な怨みがあるから来てもかまわないんだけど。(樹を見る)

樹 :一番狙われたら危険なのが私ですよね。戦闘能力低いし。

真 :狙うなら女の子は基本ですし。

塔矢:はっはっは、のーぷろぶれむ。樹ちゃんはこの俺様が責任を持って守るからぁ(樹の肩に手をかける)

樹 :…遠慮しときます。そっちの方が色々危険です。

塔矢:そんな、一体何が危険だって言うのぉ。

蛍介:全く持ってそのとおりだと思うぞ(笑) …UGNから護衛とか出してもらえないの?

樹 :明確に狙われている事が分かれば話は別なような気がしますが…。

GM:現状で護衛つきはちょっと厳しいんじゃないかな。

樹 :…だそうで。故に、中瀬君や他の人の護衛は私達でやるしかない、と。

蛍介:…いっそ危険そうな人には一まとまりに行動してもらえると楽なんだけどな(笑)

真 :確かに。僕達は最低でも二人で行動するようにしようか。…色々考える事はあるんだろうけど、実際事が起こってくれないと行動のしようが無いなぁ(苦笑)

塔矢:蛍介がとっとと戦っちまってくれればいっそ楽なんだがな(笑)

蛍介:…なんか、選択誤ったような気がしてきたぞ(笑)

樹 :過ぎた事は仕方ないとして。前向きに状況を検討しなくてはいけませんよ。なにせ、敵は一人ではないのですから。

真 :…マスター。色々アイテムとか調達しても構わないかな?

GM:あ、うん。ロールさえ行ってくれれば。すぐには無理だとしても、明日には入手可能としようか。

真 :ん。じゃあ、防弾/防刃ジャケットとか入手するよ。

GM:他のメンバーも欲しいものがあったらロールしてくれ。

蛍介:…ん〜、じゃ、僕も防弾・防刃ジャケットを貰おうかな。あ、後応急手当キットを。

塔矢:綺麗なお姉さん一つ。

真 :えっと、他にも色々入手しておこうかな。閃光手榴弾でも。

樹 :私もジャケットを。

GM:了解。一同ロールを行ってくださいな。<調達>技能で。

塔矢:<調達>技能か、無いな(笑)

蛍介:え〜と、ジャケットが5、キットが…3?

真 :ジャケット…成功。閃光手榴弾…成功。

樹 :…成功。ジャケット取得。

蛍介:…キット成功、ジャケット失敗(笑)

塔矢:ジャケット失敗(笑)

GM:む(笑) 面白い感じで失敗しましたな。

樹 :実際、私防弾ジャケット必要無い感じですが(笑)

真 :…考えてみたら僕、<射撃>が苦手だから、閃光弾使えないじゃないか。誰か射撃できる人いる?

蛍介:一応僕、【感覚】5あるけど。<射撃>技能無いけどね。

樹 :私<射撃>技能あり。【感覚】4だけど。

真 :…どっちに渡すのがいいかなぁ。

蛍介:そう言えば樹は射撃キャラだったんじゃん(笑) じゃ樹でしょう。

樹 :《オウガバトル》でクリティカル値も下がりますし。演出的にも私が持ったほうが(笑)

真 :そっか、じゃあ、樹に渡しとくね。

樹 :受け取りました。まぁ、今はないですが。

塔矢:で? 色々情報整理したはいいが、今後どう動くのかね? 諸君。

真 :…遅いし家に帰る。

GM:…塔矢が言いたいのはそう言う意味じゃないと思うんだが。

塔矢:じゃ、僕らは深夜の夢空間へと旅立たないかい? 樹ちゃ〜ん(笑)

樹 :…帰るのはいいのですがUGNに多少の報告はしないと。マッドハッターとホワイトラビットの過去について調べてもらいましょう。

真 :考えてみれば、二人のつながりとか不明だしなぁ。

蛍介:一応演出として聞いとくけど、「ソレは本当に先生だったの? 小宮さん。他人の空似とかじゃ…?」

樹 :そう言われると確信は無いのですが…どうなんです? GM。

GM:少なくとも、声、顔は似ていましたが。君に「彼女」だと判断させるには十分なくらい。

蛍介:向こうは気付いたかな? なにも正体隠そうとしてなかったし、気付いたよね。そしたら、学校の方でなにか動きがあるかな?

塔矢:俺様襲われちゃったらどうしようかなぁ(笑)

樹 :…なんにせよ、今日は解散。明日学校で再び話し合いませんか? そちらの方が状況が動くでしょう。

蛍介:そうだね、もう遅いし、そうしよう。

塔矢:樹ちゃ〜ん、もう遅いし、送っていくよぉ〜。いやいや遠慮なんかしないでェ、僕と君の仲じゃないかぁ(笑)

樹 :一応家は水原さんと反対方面で、天城くんと同じ方向なのですが(笑)

真 :な、なんかラブコメフラグを立てたがってるっ!?(笑)

蛍介:……「小宮さん、送っていこうか? もう遅いし」…(笑)

樹 :…そうね、一人では危険だし…(一同爆笑)

真 :じゃあ、僕も一緒に帰ろうか、蛍介。僕らは家の方向同じ(笑)

塔矢:おおおおおお!! そ、そんな、俺だけのけ者ですか!!
お、俺もみんなと一緒に帰りたいぃいい!!(笑)


真 :一緒に帰ろうぜ〜塔矢ぁ〜(にこやかな笑い)

塔矢:ああああ! みんなと一緒に帰ってもみんなが家についた後俺は一人さびしくトボトボ家路へつくのかぁ!! うがああああ!!!(笑)
樹ちゃん、今日樹ちゃん家に泊まってっていい?(笑)

真 :…まぁ、そんなわけです。GM。

GM:…どんなわけなんだか…。まぁ、そんなこんなでみんな帰路につくと。

塔矢:愛!! プリィィズ!!!(笑)

蛍介:…まぁ、我々は三人で。塔矢は一人で(笑)

真 :…いや、ここはジャマしちゃいけない。うん。(なにやら一人で納得している様子)
お〜い。塔矢。僕と一緒に帰ろう(笑)

塔矢:…ま、今は真で我慢しておいてやるか、フ(笑)

真 :二人の為に我慢しておいてやるので、そこのところ覚えておくように、塔矢(笑)

蛍介:え、真、一緒に帰らないのか? だいたい塔矢とは方向が逆なんだろう? 今後のこともあるんだし対策考えながら一緒に帰れば…。

真 :蛍介のわき腹にごすっ! と一撃。
「いや、僕コンビニ寄ってくからさ。小宮さんはまかせたよ?」(一同爆笑)

蛍介:ぐはぁ(笑)
う、コ、コンビニだったら、道中にもいくつかあったかと…、と、途中で寄っていけば…(笑)

真 :塔矢も一人じゃ、いくらなんでも危ないしな、なぁ? 塔矢?(目が不自然にきらきらと輝いている)

塔矢:蛍介ェ!! 樹ちゃんはまかせたぞぉおおおお!!!
うおおおおおおおお!!!(←ものすごく残念そうな泣き声)(一同爆笑)

GM:(なんか真がやり手ババァだ…)おーい…シーン切っていいかぁ?

塔矢:おう切れきれェ!! 真ぉ! 今夜は飲むぞぉ!! 付き合えェええ!!(泣き声)(笑)

真 :…うまくやれよ。蛍介(やっぱり目が不自然に光ってる)さぁ、行くぞ塔矢ぁ〜(笑)

GM:…と、いうことで、次のシーンに行きたいと思います。

塔矢:樹ちゃんかむぶぁ〜〜〜〜っく!!! お〜〜〜〜〜いおいおいおいおいおいおいおいおい………(超泣き声)(一同大爆笑)





GM:ふぅ。なんだか妙に疲れたぜ。
   んなわけで、次のシーンは翌日になります。何か行動を起こす人いる?

蛍介:行動を起こすとまでは行かないが、一応昇に注意を払っておく。

塔矢:今日も元気に女のコたぶらかしてま〜す(笑)

樹 :私も特にないです。

真 :屋上でサボって寝てます。

GM:真、寝てるのか。屋上で。

真 :…そう言えば。担任はどうしたよ。今日、学校は。

GM:担任? …ああ、貴志川先生。お休みしてます。

蛍介:…やっぱり来てないのか。

GM:では、次のシーンは昼休み。蛍介から行こうかな?

蛍介:うい〜(ころころ)…おう、1だ(笑) え〜と、昼休み、普通に机で昼飯中かな?

真 :あ、じゃあ、僕も出ますよん。一緒に机を並べて飯を(笑) 蛍介ェ、昨日の晩はどうだったんだ?

蛍介:(もぐもぐ)…うん、よく眠れなかったよ。寝ようとしても、どうしても孝之の事が頭から離れなくってさ…(笑)

真 :…この朴念仁が…と、心の中で思ってる。

蛍介:ああ、孝之、どうしてこんなことになっちゃんたんだ孝之ィ…(笑)

GM:ステキに思考が食い違ってますな。…てか、真、お前好きだなぁ。そういうの(笑)

真 :他人事だからね(笑)

蛍介:おのれ、不幸の蜜に群がる蟻め(笑)

真 :食いつくされないようにね…くっくっくっ…(邪悪な笑い)

GM:…なんでそんなに邪悪なんだ、お前は。まぁ、それはいいとて、続けよう。君らが昼飯を食べてるとだ、教室の入り口の所でクラスメイトが君に声をかける。

蛍介:ん、声をかけられた、誰? そっちを向こう。

GM:「お〜い、蛍介ェ〜、なんか物預かってきたぞ。」そのクラスメイト…そうだな、中瀬昇は手に小包状のものを持っている。

蛍介:おっと、昇だ。「サンキュー…、って、何で学校で小包預かるんだよ。誰に預かったんだ?」

GM:「いや、貴志川先生と、もう一人男の人がいてさ。先生が蛍介に渡してくれって。渡せば分かるってな。」そういったところで、シーンに登場している二人、<知覚>で判定を。

蛍介:<知覚>? は、【感覚】か…(ころころ)…クリティカルが出た、15。

真 :僕も…(ころころ)おう、クリティカル。20だね。

GM:では、分かるか。蛍介、真の二人はその小包を見て、感覚的に理解する。その小包は危険だ!

蛍介:う、こ、この小包は危険だっ! …どういうふうに危険かは分からないけど、とりあえず危険なんだッ(笑)
小包を動かさないように耳を近づけてみるけど、秒針の音とかしない?(笑)

GM:…まだ、彼が持っているのですが。耳当てますか。

蛍介:うおう(笑) とりあえず受け取りはしましょう。で、近づける。

真 :危険に感じるものに対して無用心じゃないかなぁ。

GM:…おっしゃる通りです。君が耳を近づけると、その小包は一瞬ふくらみ…炸裂する!

蛍介:うああ、分かっちゃいたけどやっぱダメだったかぁ。なるべく早く昇から引き剥がしたかったんだが(笑)
…で? どうなった?

GM:昇から受け取り、耳を近づけた瞬間、ソレは破裂して…君の周囲を巻き込んだ大爆発となった! (ころころ)…一応回避しとく?

蛍介:…な、なんかものすごくいやな予感がするけど、回避しときましょうか? …この状況で《ミラーコート》使える?

真 :…僕は危険って分かったんだから、周囲の一番近い人に対してカバーリングを行っていいかな。

GM:ああ、構わないよ。

蛍介:じゃ、《ミラーコート》《全知の欠片》を使って回避…(ころころ)達成値28

真 :じゃあ、一番近いだろう、昇をかばいます。

GM:ん。じゃあ、蛍介はその爆発をとっさに机の下に潜って回避。真はかばってダメージをうけたという事で。え〜と、カバーリングで2倍だから24ダメージ。

真 :…《リザレクト》を使っちゃいます。わーい。上昇上昇(棒読み)…6回復。

蛍介:うおう、ありがとう真、ご苦労さん真(笑) …ところで、ここ教室なら塔矢も樹もいるんじゃない?

樹 :…昼ならば屋上で一人ご飯予定なんですが。

塔矢:俺様は学食で女の子口説いてま〜す(笑)

真 :うう…友達かばってよぅ…蛍介ェ。

蛍介:いやぁ、とっさに持ってたものが爆発したもんだからさぁ(笑) で? 教室の状況は? なんかとんでもない事になってそうだけど…。

GM:そうだね。割と小規模な爆発ではあったけれど、回りには怪我した人も割といる。…というか、一般人なら死ぬかもしれないダメージです。

蛍介:うわああ、困ったなぁ、困ったなぁ(笑)
「昇! 真! 大丈夫か!?」とか言ってとりあえず二人にかけよって…、回りから教師とか出てこない?

GM:そうだねぇ。今、クラスの端っこにいた男の子が先生を呼びに行ってくれた。回りはパニック! 女の子達は飛び散った血とかを見て錯乱状態。真なんか一瞬頭がなくなったモンな。

真 :うむ、かばった結果、粉々になるくらいのダメージを受けたから(笑)

蛍介:ぎゃああ(笑)
とりあえず煙とか出てるんだろうから、真に肩貸して廊下に出よう。「昇、手伝ってくれ!」

GM:昇君はもう、呆然としちゃってますよ。君らみたいに非日常に慣れた人間じゃないから。

蛍介:ああ、そうか…(笑)

真 :蛍介…僕は平気だ。それより…昇は「先生ともう一人」と言ったよな?

蛍介:……まず、間違いなく、アイツだろうな…。

真 :ああ、考えてみればHPが半分以下だからもう、血をだらだらと流してるじゃないか。僕。

GM:え〜と、さっき危険に感じた二人。ちょいと、<知覚>ロールを。

蛍介:…(ころころ)や、8つ振ってクリティカルが一つも無い(笑) 達成値9(笑)

真 :同じく9。

GM:まぁ、いいよ。二人はこれはブラム=ストーカーシンドロームのエフェクト、従者を使った《闇夜の呪い》じゃ無いかと思いました。

蛍介:ブ、ブラム=ストーカー…。く、こんな事を。僕に戦う気を起こさせるためだって、こんな事を…!! とかちょっと複雑な心境。

真 :…他にも似たようなもの無いだろうな…。

蛍介:…え? 他に…? …き、《器官爆弾》とか?

真 :いや、無差別なのか、それとも昇を狙ったのかな、という意味で。

蛍介:ああ…。…どうだろう、わざわざ小包を「僕に届けさせた」ってことは、無差別ではなく、「僕の目の前で昇を殺す」事が目的とか?

真 :その可能性は高いと思う。そこまでしても君に効果があるとは思わないけど(笑)

蛍介:そんな、いくらなんでもこんな事をされては黙ってられないですよ! …戦いはしないけど止めてくれるよう説得します(笑)

真 :それを効果が無い、というんじゃないかなぁ(苦笑)

GM:まぁ、そんなところで一旦シーンを切ろうかね。

蛍介:うわ、よく分からんとこで切った(笑) …この事件は今どういう進展を見せてるんだ? 学校側はどう動いている?

GM:ん〜…それは次のシーンで説明しよう。ってことで切るぞ〜。

塔矢:よっしゃ、かもんかも〜ん。俺様は今学食で両手に花状態だぞ〜ゥ(笑)





GM:なんだか好き勝手言ってるし…。時間は放課後。シーンプレイヤーは…塔矢で。なんだか凄くいやな予感があるんだが。

塔矢:おおっし。…ところでさっきの事件は本当にどうなったんだ?

GM:ん〜…警察に通報。生徒は下校と言う処理になりましたとさ。怪我人は病院に。死者は0。怪我人は10人程度です。

塔矢:ぬ、意外と被害は少なかったか? しかしそう言う状況だとかる〜く「おっ嬢さ〜ん、お茶でもしな〜い?」なんて誘ってらんないなぁ。
どうしよう…、とりあえず、暇なんで町をぶらついてようかな。

GM:では、町中で君は声をかけられます。「水原君?」

塔矢:む、この俺様に声をかけてくるとは、誰だ! 綺麗なお姉さんか? むさいお兄さんか? ソレによって今後の行動が180度変わる!(笑)

GM:君がよーく見た事がある人。貴志川先生…いや、ホワイトラビットと言うべきか。

塔矢:う、ソレは…、どういう表情をすればいいかなぁ…。女性を前にして表情がこわばるなんて初めてだ(笑)

GM:「元気だった?」と表情にこやかに彼女は語りかけてくる。「ちょっと…静かなところに行こうか?」

塔矢:うーん、せっかくの女性からのお誘いだぁ、無下にするわけにも行かないのが男よなぁ。しかし今は状況が状況だ。「先生の方から俺を誘ってくださるなんて珍しいですなぁ。明日は雹でも降りますか?」とか言いながら警戒態勢。

真 :(驚愕の表情で)みんなっ! 塔矢がっ! 塔矢がッ!!

蛍介:(驚愕の表情で)と、塔矢がッ!! 女性の誘いに食いつかないッ!!? そんな馬鹿なぁ!!

樹 :いい事じゃないですか。続けてください。

GM:(積み重ねって大事だよなぁ…)ええと、「先生、君自体には結構興味があったのよ?」とうっすらと笑いを浮かべる。

塔矢:「なぁんだそっかー。だったらもっと食事や何かに応じて下さっても良かったでしょうにィ。僕のことなら夜のベッドの中で隅から隅まで教えて差し上げましたよぉ。(笑)」と言いつつも警戒態勢は崩さずっと(笑)

GM:表情はお互いにこやかだが、二人の間に流れる空気は表情からは考えられない冷たさがあるねぇ。

塔矢:今までさんざっぱら好き勝手やってきたが、流石にそろそろシナリオ進行に貢献しないと、クライマックスに何があるか分からんからな(笑)
「それで? いつも誘いを断り続けておられたあなたがどう言う風の吹き回しですか?」

GM:「うちのリーダーがね? 蛍介君にご執着なの。蛍介君をその気にさせる為には、彼の周りの人を痛めつけていくのが一番かな、と。」

塔矢:…さすが、「痛めつける」ときましたか。一目見たときから何となく思ってはいましたが、やっぱり「S」だったんですねぇ(笑)

GM:「失礼ねぇ。これは私の本意ではないのよ?」ぴくり。笑顔が引きつる(笑)

塔矢:あれれ〜? んじゃもしかして「M」なんですかぁ?(笑)

蛍介:結構失礼な奴だな(笑)

塔矢:うっさい、俺様は男性と女性で態度を変えるのではなく、「好きな奴」と「嫌いな奴」で態度を変えるのだ(笑)
「まぁ、あなたの趣味は今はどうでもいいですか。早い話、俺を痛めつけに来たんでしょう? し・ろ・う・さ・ぎちゃ〜ん?」

GM:「私は一向にここで初めても構わないんだけど? …あなたもここで一般人を巻き込んで戦ってみる?」

塔矢:う……。「痛いところをついてくるなぁ…。さすがS(笑)」

GM:「じゃあ、何処か移動しましょうか?」

塔矢:…挑発は堪えてないかなぁ…。「まぁ、お優しい貴志川女王様のお言葉に甘えまして、あまり人の寄りつかないところへ移動願いましょうかねぇ。」

GM:「ん〜…学校はどうかなぁ? 今は誰も入れないようになってるし。」

塔矢:そうですねぇ、それじゃ、学校で危険なデートとしゃれ込みましょうか、先生…?

GM:…と言って君達は誰もいない学校へ……。続けちゃっていいかな。このまま。

塔矢:他の3人が何処でどうしてるか? じゃないかい?

GM:まあ、そうだが。どうしてる? と聞いて答えられるモンでもないし。

蛍介:…もしいいのであれば、孝之と接触取りたいので貴志川先生の足跡辿ってたいんですけど…(笑)

GM:あ、ソレは構わないが。

樹 :では、私も蛍介君に付き合います。

真 :実は途中で塔矢に接触しようと思ってた割に、出る機会を逃してました。

GM:……んじゃあ、ここでクライマックスフェイズと行きましょうかね。



Climax Phase



 風が…吹く。
 春先にしては冷たい風。
 その風に乗ってサクラの花びらが舞う。
 空は緋色。
 …どこか、悲しい夕焼け。
 空には紅く輝く満月。
 誰もいない学校で……二人は向き合い…戦いは始まる。


塔矢:ソレでは、俺様は貴志川先生ことホワイトラビットちゃんと共に放課後の学校へ危険なデート〜(笑)

GM:はいよ。…校内で戦闘したい場所はあるかい?(笑)

塔矢:…せ、戦闘したい場所?(笑) て、定番としては屋上なんだが…、ちょっとひねって体育館とか?(笑)

GM:ひねる? まぁ、広い場所なら何処でもいいんだろうけど。サクラ咲く校庭で戦う? 体育館で戦う? 屋上がいい? …具体的には3択くらい。

塔矢:何も考えなければ校庭がいいのだが、校庭で戦ってると周囲にばれてまうかもしれんしなぁ。…ああ、《ワーディング》しながら戦えばいいのかな?(笑)

GM:そうだね。まぁ、警察の人かもいるから、《ワーディング》は彼女が使用しようかな。

塔矢:ソレでは遠慮無く校庭で戦わせていただこう。…舞散るサクラの花びらの中に立つ俺、美しい…(笑)

GM:「それじゃあ、始めようか? 水原塔矢君?」

塔矢:やれやれ、ようやく二人だけでデートが出きると思ったら、最初の趣向がルール無用のデスマッチとはねぇ。…もし俺が勝ったら、夕食ご一緒していただけます? 先生。

GM:「そうね、考えてもいいわ。さっきもいったけど、結構君のこと気にはしてたから。」そう言って彼女は紅い剣を生み出す。

塔矢:…サクラの花びらの中に立つ美女…、美しい。そんな妖しさの中の美に見とれながら、俺の瞳が人のソレから獣のソレへと変化する、っと。
「ソレじゃ…、何が何でも勝たせていただきますよ。」うおおお、今の俺ってかっこいい!(笑)

GM:…まぁ、かっこいいわな。「手加減はしないからね? 水原君?」彼女がそういうと、まるで分身のように彼女の隣に彼女と同じ姿をした「従者」が現れる。

塔矢:…ブラム=ストーカーシンドローム…。見た分には一番戦闘力高いんじゃないのか、と思うような奴かぁ。こりゃ気が抜けないなぁ。

GM:お互いの距離は接敵状態です。それじゃあ、戦闘を開始しましょうか。

塔矢:とりあえず、俺様のイニシアティブは7っス(笑)

GM:こっちは5です(笑)
…ああ、従者のイニチアティブは9ですから従者が先攻しますか。「ふふふ、楽しませてね? 水原君?」彼女の手が伸び、その手に持った紅い剣が塔矢を襲う!


 ここで、GM思いっきりルールを間違えてました。
 従者は作成者の直後に動くのですね。
 Q&Aに乗ってました。失念失念。
 まぁ、正しいルールとしてルールブックに書いてないやつが悪いのですが(責任転換)


塔矢:うおう! 従者は呼び出されたターンは動けないのではないのですかぁ!(笑)
とりあえず、避けましょう。

GM:いや、事前作成だから。ええと…(ころころ)…ぎゃああ! 達成値7!

塔矢:お、ソレなら何とかなるかも。何もしないで回避! …(ころころ)…うむ、回避成功!
「そんなまがい物にまかせておいて大丈夫だと思ってるんですか?! 白兎ちゃ〜ん?」

GM:「さすがねっ!」彼女は多少表情をこわばらせて言いましょう(笑)

塔矢:では俺様の行動だ! まずマイナーアクションで《ハンティングスタイル》を宣言、効果を使って《完全獣化》&《破壊の爪》!!「ウォオオオオ!!」っと雄叫びを上げて、俺の姿が獣に変わる!!
ほんでメジャーアクションで本体へ攻撃だ! 《鬼の一撃》と《伸縮腕》のコンボで! 『俺に白兵戦をしかけた事、後悔させてあげますよ先生!!』コンボ《鬼伸撃》だっ!!! うおおお、なんてかっこいいんだ俺様ァ!!(笑)

GM:…本体にきましたか。流石に避けられない! 彼女の体を君の腕は貫く!「ふふ…痛いわね?」…《リザレクト》を使用!
「お返し…ね?」彼女は少し後ろに下がり間合いを取ったかと思うと、先ほどの従者と同じように手を伸ばし手に持った血の剣で君を攻撃する!

塔矢:回避〜…(ころころ)…回避達成値30!

GM:37で攻撃! 命中だっ! 攻撃力は…15だっ!「これなら、どうっ!?」

塔矢:なんですとぉーっ!!(笑) うおおお、残りHP1ィィィ!!!「ぐあ! く、ち〜とばっかし油断しちまったかなァ…」

GM:「あれを…こらえたッ!?」…では、次のラウンドに。

塔矢:「言ったでしょ? 後悔させてやるって。まだまだですよぉ。」ッつっても先に従者が動くのだがな。ピーンチ!(笑)

GM:あ、大丈夫、従者は攻撃はしない。…もう一人従者が従者を作ります(笑)

塔矢:なんですとーっ!!(笑)
や、やばい、いくらなんでも多勢に無勢だ。こりゃ先に従者をどうにかするべきかァ…。まぁ、とりあえず、俺様の番ならまた本体へ攻撃だァ! 「《鬼伸撃》!!」

GM:うわ、ソレはやばいなァ…。避けられないッ! ダメージPLZ!

塔矢:ダメージ! …(ころころ)…ぶ! 11っ!? ダメージ20!!(笑)

GM:それでも通っちゃうんだなぁ〜、装甲値引いても昏倒! 恐らくこれが最後の《リザレクト》! …んで、先生はメジャーアクションを使ってエンゲージから離脱しちゃおうかな♪

塔矢:ぐあああ!! ってーか誰か出てこいぃいい!! このままじゃ俺ジャーム化街道一直線じゃ〜ん(笑)

蛍介:そろそろ潮時か(笑) 貴志川先生の足跡を辿る為に、学校の先生に休みの理由とか先生の家とかを聴いて回っていたんだ。

真 :僕、出ますよ、ここで。校門あたりにバイクにまたがって登場! 「塔矢ッ! 無事かッ!」…(ころころ)…登場直後にジェネシフトが欲しくなる勢いです。

蛍介:僕はここに登場した時点で100%超えるかもしれない(笑) …(ころころ)…越えた(笑)

樹 :…彼と一緒に行動してたので、私も一緒に登場です。…(ころころ)…95%…いい頃合です。

蛍介:僕らは校内から出てきた、と考えるべきか? 校庭でなんか戦闘が始まったので慌てて出てきたんだ。

GM:OK。じゃあ、蛍介、樹ペアは校舎の入り口から。真は塔矢をはさんで点対称な位置に。

真 :…じゃあ、塔矢は孤立したまんまか。

塔矢:全ッ然危機去ってないじゃないかァ!!(笑)

蛍介:僕と先生とはどれだけ離れてるかな? 射撃攻撃が届く距離にいる?

GM:二人が攻撃可能なのは、ぎりぎり塔矢まで。…あ、いや。塔矢に絡んでいる従者×2まで。

蛍介:ソレじゃ暫くつゆ払いに徹しよう。「貴志川先生、やはりあなたか!!」

GM:「あら? 天城君、こんなところにいたのね?」それじゃ、戦闘を再開しよう。

蛍介:ちょ、ちょっと待って、もうちょっと演出させて下さいよ(笑)
「…出来れば争いなどはしたくない。先生、退いてもらえませんか、今日のような事もしないで…。また、今までみたいに普通に学園生活を送る事は出来ませんか…?」

GM:「甘い、わよ? あなた、自分がもうそこに戻れない人間だって知らないわけじゃないでしょう?」

蛍介:けれど、僕らは静かに過ごしていたじゃないですか! 静かに過ごせていたじゃないですか!! 戻ろうと思えば戻れるんです! 例え上辺の事だとしても、その世界に溶け込む事は出来るんですよ、自分たちがそう思えば! そう願えば!!

GM:…その時だった。「相変わらず、良く口が回る。」……と、声が!

蛍介:…と、おそらく僕はよ〜く聞き覚えのある声なんでしょう(笑)
今の声のほうへゆっくり向き直りますが…、聞き覚えあるんですよねぇGM?(笑)

GM:声がしたのは空! かの男は体に光と電気を帯び、ゆっくりと地上に向かって降りてくる。
「やぁ、蛍介。」…そう、佐伯孝之…マッドハッターがにやりと笑う。

蛍介:「…孝、之…」そうか、やっぱりシンドロームはエンジェルハィロゥとブラックドックの混血種だったか。

真 :マッドハッターッ! 目の色が変わっちゃいますが、攻撃可能領域じゃないので睨むだけ。

GM:「苦戦してるじゃないか? ホワイトラビット。」「…白兵能力は悔しいけど彼のほうが上ね。流石はキュマイラ/エグザイルシンドロームね。」

塔矢:…謙遜だよなァ。確かに一撃の攻撃力は俺様の方が高いだろうけど、自分一人で複数体の戦闘を展開できたりするしなァ。ブラム=ストーカー、卑怯だ(笑)

蛍介:そのまま孝之の方を向いたまま、「…孝之、今日の事がそうなのか? 僕が戦いたいようにするだけだと言った、その手段が、今日の…」

GM:「ああ、あれは失敗だったなァ。そっちのちっこい犬にジャマされちゃったからなァ。ホントはあの小僧を跡形も無く目の前でふっとばすつもりだったのに。くっくっくっくっ…。」

樹 :…狂ってる……。

蛍介:…孝之…、どうしてだ? どうしてそんなに戦いを求める!!? 僕を殺したいならこんな命いくらでも投げ出す! けど、僕はお前と戦いたくなんかないよっ!!

GM:「……まだ、まだなのか。まだお前はそんな事を言っているのか。」彼はつまらなそうにそう言って…「それじゃあ、次はそこのお嬢さんが血にまみれる事になるぜ?」…と同時に彼から雷の槍が樹に放たれるッ!

蛍介:ええーっ! そんなぁ!! 僕、今100%越えてるからカバーリングはしたくないぞぉ!!!(笑)
と、とりあえず樹を抱きしめて直撃から逃れるように脇に倒れこむ…、GM演出で避けちゃダメですか?(笑)

GM:ん、まぁ、いいや。それじゃあ、蛍介は間一髪樹を抱きとめ、放たれた雷をかわす! …「ほう? いい反応だ。」………(考えている)…そうだな。
彼はそう言うと、ホワイトラビットの方を向いて言う。「一人ずつ、殺せ。逃がすなよ?」「……了解。」

真 :…来るか!?

樹 :…ありがとう、天城君。「……ごめん、私…戦うね。」そう言って立ちあがります。「蛍介君はそこで見てて? 私達…彼を止めて見せるから…!」

塔矢:まぁ、要するに「二人とも」黙らせりゃいいわけだァ。はっはっは、ハンデつきの戦いは苦手だなぁ…。

蛍介:…なんか、ちょっとタイミングがずれてしまった気がしてきた(笑)
「…孝之、どうあっても、戦いを止める気はないのか…?」

GM:「ま、そこでお前は黙って見てな?」そう言って彼はホワイトラビットの方に飛んで行ってしまう。

樹 :《ハンドレッド・ガンズ》で地面から銃を作り出して、それを握り締め、水原君のほうに走っていきます!

蛍介:…じゃ、ここで戦闘再開? …実はイニシアティブが一番高いの僕だったりするんだな(笑)
「孝之やめろォ! 僕以外の人に危害を加えるなァ!! 止めてくれ孝之ィ!!」と大声で説得してます(笑)


 考えてみれば、ここは「蛍介は戦闘に参加してない」と処理すべきだったかもしれませんね。


GM:そんな彼の叫びを無視して…次は佐伯孝之だ。「…まずは…そこの子犬からだっ!」

真 :子犬って言うなッ!

GM:マイナーアクションで《主の恩恵》、そしてコンボ《雷光》!

真 :僕はみんなと比べて侵蝕率に余裕があるからな。僕もコンボで避ける!《アブソリュート・ゼロ》!!

GM:…ぐ、かわされたッ!!

真 :へへ〜ん。どうだ〜! バイクに乗っててもこの回避力!

蛍介:孝之ィ〜〜〜ッ!!(笑)

樹 :次は私ですね。では……マスター。塔矢との距離はどの程度ですか?

GM:ん? ああ、さっき走ったって言ったから接触距離でいいよ。

樹 :…では、《ヒール》で水原君を癒します。…(ころころ)水原君。9回復。

塔矢:お〜う、ありがとう樹ちゃ〜ん。この御礼は行動で示すからねぇ。ッツーて樹にウィンク!(笑)

樹 :……まぁ、焼け石に水、気休め程度なのですが(苦笑)

GM:…次は11で真…じゃなくって。真はバイクに乗っているからイニチアティブ−3という馬鹿なペナルティ貰ってるから…9で従者×2! 一人が塔矢、一人が樹に行くぞ! まずは、塔矢から! 手を伸ばし、《赫き剣》で攻撃!…(ころころ)…28!

塔矢:…(ころころ)…18個も振るとダイス管理が大変だな、29だ! 回避成功!!

GM:「…やるわね。」続いて樹にも従者の攻撃がッ! 命中は31!

樹 :…やばいかも〜…回避します。回避…5!(一同爆笑)

真 :なんだその出目はっ!?

塔矢:…ま、まぁ、人には向き不向きって言うのがあるからさ、ね? な〜んにも恥じる事なんかないからね?(笑)

GM:ダメージは…14。

樹 :…なんとか生きてます。《リザレクト》使えればかっこ良かったんですが、装甲値で減らして残りHP5。

GM:…ぬ。しぶといな。

真 :ダイス4個振って、合計で10しかでないGMが悪い(笑)

蛍介:あああ、みんな戦ってる戦ってるぅ〜(笑)

真 :次は僕だっ! …マッドハッターに向かって…コンボ《インフィニティ・ディープ》!! 命中は25!

GM:…ごめん、全く当たらない。

真 :うおおっ!?

GM:…ってことで次は先生。やっぱり塔矢にびにょーんあたっく。避けてね〜。…16!!!

塔矢:なんだよびにょーんあたっくって、そりゃ俺様の為の効果音だろうが(笑) …回避成功! …って、あれ?

GM:…ごめん、塔矢抜かしてたな(笑) 次、塔矢の番だ。

塔矢:そうだよねぇ、俺様も気がつかなかった(笑) え〜と、ソレじゃやっぱり白兎ちゃんに攻撃ィ! 「先生のハート鷲掴みィ!!」(笑)…(ころころ)…いよっし!! 47!!

GM:「…甘いわよ? 水原君?」…ここでエフェクト《崩れずの群れ》を従者Bが使用! カバーリングを行うッ!

塔矢:ぐあああ!! まがい物なんてキライだァ!! ダメージ43!! どうだぁ!! これなら従者でも落ちるだろう!!

GM:ぐ…それは…従者BはHP42なんだよ…従者B破壊っ! …同時に先生にダメージが入るッ! 「…さすが、破壊力はものすごいものがあるわね…。」流石の先生も少しよろけちゃうぞ。


 やはりここでも間違い露呈。
 従者がやられても、リバウンド通らないよ…今使ってるエフェクトだと…。


塔矢:「先生、俺が勝ったら夕食ご一緒するって約束、忘れないで下さいよぉ?」
ッつってウィンク!(笑) …あかん、俺様もう完全に不良でもなんでもねぇ(笑)

GM:ま、まぁ、それは最初から分かってた事で。では次のラウンドに行くぞ〜。

樹 :では、セットアップセグメントで私が《戦術》を水原君と月代君に。この次の能動行動にダイス+1個のボーナスが与えられます。

塔矢:はっはっは、先生との優雅な一時まで、あと一歩ォ!!

蛍介:ソレじゃそろそろ僕も動こうか(笑) まずイニシアティブ15で僕の番だ!! 「…孝之、どうあっても、戦いを止めてくれないのか…?」

GM:すでに蛍介の声は彼には届かない。

蛍介:…ん、じゃまずマイナーアクションで移動して孝之に近づく。そんでメジャーアクションで攻撃だ。僕の左手に、光で出来た巨大な弓が生まれる、それから、光の矢を孝之に放つ。
「孝之ィィ!!」《光の弓》&《全知の欠片》!! …(ころころ)…達成値29。

GM:「蛍介? ようやくその気になってくれたのか?」…君から放たれる光を紙一重で避けながら嬉しそうに孝之は笑う。「…それじゃあ、お返しだっ!」…彼も今の攻撃と同様に光と雷の槍を放つが…

蛍介:…(ころころ)…ん、こっちも回避成功。「孝之、わかった。これがお前の望みなら、僕はお前と戦う。
だから孝之、僕以外の人に、危害を加えるのはやめろ。」ここではじめて、ビジュアル的に僕の瞳が描かれるのだ(笑)

GM:彼はソレに答えない。ただ、嬉しそうに笑うのみだ。…ってことで次の人。

樹 :私ですね。…私は私で侵蝕率100%を超えたので、そうですね。残る従者に向かって射撃を。これで…決めますっ! コンボ《ワンショット・ワンキル》!!! 達成値は45!

GM:…そりゃあ、かわせないよ。従者、回避の能力もないし。ダメージを…。

樹 :…28です。装甲無視なのでそこらへんよろしく。

GM:…まぁ、装甲はないので、いいですが。従者は砕け散りました。…ついでに…先生もそのリバウンドで倒れちゃったりします…。「ぐ…さすがに従者2体を使うのは…辛いわね…。」

塔矢:うわあ、なんかなんか睨み合ってたら突然先生が倒れたァ!!(笑) ってことは後残ってるのはあの野郎だけか…。

真 :…ってなると、次は僕になるわけか。個人的な怨みもあるし、蛍介には悪いけどやらせてもらうよ。…《インフィニティ・ディープ》ッ!!

GM:こっちの回避は…17だ。

真 :ダメージは…21だね。

GM:ん。ではダメージを食らったと思った瞬間、その傷がふさがって行く。「まだ、俺は倒れないぜ?」

塔矢:なにぃ! コイツまだ侵蝕値100%行ってないのォ?!(笑)

蛍介:なんだかなァ…(笑)

塔矢:ソレでは、俺様の攻撃だァ。…やっぱ止めは蛍介に譲るべきだよねぇ。ってことで「鬼伸げぇき!!」これで100%越えろよぉ!!(笑)

GM:塔矢の放った一撃は彼を捉えはする。手応えもあったが…まだ彼は倒れない。「死ぬのか? 俺が…死ぬのか?」…ってところで次のラウンドです。

塔矢:さぁて、蛍介しとめろよ。

樹 :私が《戦術》で蛍介君と水原君、月代君のダイスの数を増やします。

GM:うむ、で、次のラウンド、まずは蛍介だな。

蛍介:ソレじゃ今度こそ。まずマイナーアクションで《主の恩恵》、次いでメジャーアクションで《光の弓》《全知の欠片》、さらにそこに、孝之のロイスをタイタスに変えて、ダイスを10個追加だ。
「…ごめんよ孝之、僕はまた、君を殺す…」…(ころころ)

塔矢:まだ死ぬと決まったわけじゃないんだぞ…(笑)

GM:君が放った光は…孝之の体に吸いこまれるように…命中する。そして、彼は……地に伏せ、立ちあがらない。

蛍介:「…孝之ィ!!!」命中を確認した後、やっぱりこらえきれずに孝之に駆け寄っていきます。…弓矢は光の粒になって霧散します。


* * *


 紅の空は、やがて深々と闇に塗り替えられてゆく。
 それとは対照的に、大地を紅く染めるのは紅い…血。
 天城蛍介は、地に伏している佐伯孝之の前で、立ちすくむ。

 静寂に包まれた夜の闇の中…

 二人は今、2度目の別れの時を迎えようとしていた。


GM:…ってな訳で、蛍介。君の前には血だらけの孝之が倒れてます。

蛍介:「孝之…」駆け寄ったものの、やっぱり自分がやってしまったと言う事実があるため孝之に触れるまでは至らず、そばに膝をついて孝之を呼ぶだけ。因みに今はビジュアル的に瞳が見えてます(笑)

樹 :…私も彼のそばに寄りましょうか。

真 :僕もだ。そいつらにはアキトを傷つけられた怨みがあるからな。殺気を出しながら近づいちゃる。

塔矢:みんなそっちに行くかァ。俺様は先生の方に駆け寄ろう。昏倒状態だから揺さぶったりしちゃいけないけど。

GM:演出的に目覚めよう、孝之だけ。「ははは…いてぇな。蛍介。」

蛍介:「孝之、ごめんよ、ごめん、僕、また、お前を…」まだ触れられませんが、涙は流れています。

GM:「…いいんだ。蛍介。俺は…これで死ねる。やっと終われるんだ。」

蛍介:…やっぱり、孝之…復讐も、強さの証明も嘘だったんだな…。お前、ずっとそうだったモンな。なにかをずっと黙ってるんだ。大事な事さえ、いつも黙っているんだ。自分のことは決して自分からは言わないんだ…。孝之…、ごめん、ごめん。…僕が苦しめた。あのときも、今までも、僕が…

GM:「……蛍介…頼む。…最期は…お前の手で…。恐いんだよ。…自分の意識がどんどん薄れて行くことが。誰かに体が乗っ取られそうなその感覚が…。」

蛍介:…孝之…。…うん、そうだな。…よくわかるよ。僕も恐いもの、その感覚は…。いつか、自分が自分でなくなる事が…。…いいんだな? 孝之。

GM:「ああ。…頼む。」孝之は目元を手で隠し…苦しそうに言う。

真 :……いいのか? 出来れば捕獲、なんだろ?

樹 :…そうですが………その…心情的には…その…(蛍介を見る)…休ませてあげたい、かと。

真 :…意外だな。そんな言葉が聞けるなんて。

蛍介:…すまない、小宮さん。右手から、巨大な弓矢を作り、孝之の心臓にあてがう。「…さよなら、孝之。僕の、親友…」

GM:「じゃあ、な。親友。」やはり、目元を隠したまま。しかし、その隙間からは一粒の涙が流れている。

蛍介:…「…さよなら…」…、光の線が孝之の体に吸いこまれる。鈍い音と共に、それは孝之の心臓を射抜く。

GM:…口元から血がつつー…と流れ…そして彼は動かなくなった。ふと、君には彼の最期の言葉が聞こえたような気がした。…「ありがとう」、と。

樹 :あ…(なにか思いついたらしい)…と、蛍介が放った光の矢の光が消えかけたときだった。無数のサクラの花びらが舞い、孝之の体に降り積もり……、やがて、その花びらと共に、彼の体は夜の闇に消えて行く…。

GM:うおう、演出取られたッ! おのれモルフェウスッ!(笑)

蛍介:花びらと共に天に昇る孝之を見送るように、僕は天を仰いだ。
「…孝之…、僕の初めての親友。お前の事は忘れない、決して、決して…、忘れないから…。」そして、僕の頬にも、最後の涙の一滴が、流れ…落ちる。

樹 :…では、蛍介君の隣に立って…「終わりましたね。蛍介君。」

蛍介:…と、そっちには顔を向けないで、「…ん、終わった。…何もかも…終わったんだ…これで…」

樹 :では、一言いいますよ。…「お疲れ様。」って。





GM:…という訳で、クライマックスフェイズは終了。さて、侵蝕率を下げようか〜? 下げようか〜?(すっごく楽しそう)


 クライマックスフェイズを終了すると、PC達は侵蝕率を減少させる。
 これは、非日常が終わりを告げ、レネゲイドウィルスの共感作用が薄れる為である。
 この減少はロイスの数だけダイスを振るが、その結果、侵蝕率が100%未満に下がらなかった場合、
 キャラクターは「ジャーム」化することとなる。
 ジャーム化したPCはNPC化し、GMが管理する事となる。
 いわば、キャラクターの「死」とも言えるだろう。

 ちなみに。
 この侵蝕率。高ければ高いほどもらえる経験値は多いのだ。
 上がってもダメ、下がりすぎてもダメなのである。


蛍介:…アレだけ決めに決めてジャーム化したら笑うしかないね(笑)

塔矢:具体的に恐ろしいのは俺様とお前だね(笑)

GM:はっはっは。それでは潔く振ってくれたまえ。活躍が少なかった順で。具体的には真から。

真 :ひどいや〜! 出番がなかったんだよぉ〜! …では、行きます。…減りすぎ…でも、大丈夫。75%です。一応経験点もちゃんと貰える領域ですね。OKです。

蛍介:どきどきどき…、初PKのときの安部君の心境はこんな感じだったのかな…(笑)

GM:そんな、誰も分からないネタを使わない事(笑)


 分からない人は塀内夏子先生の「オフサイド」と言う漫画を読もう(笑)
 少し古い漫画だが、隠れた名作である。
 青春感動サッカー漫画オフサイド。愛蔵版も出ているので、お金に余裕がある方は是非とも!(宣伝しすぎ)


塔矢:むう、あの活躍度で経験値フルとは生意気な(笑)

真 :うるさいやい〜。ジャームにでもなってろ。

GM:…というわけで、次は塔矢。活躍度は樹とどっこいどッこいだったんだけど…まぁ、ヒロインが後で(笑)

塔矢:そんな!! 活躍度で言いましたら俺様が最後でもいいくらいでしょう!!

GM:まぁ、そうね。出番の多さで言えばね(苦笑) では、お願いします。個人的にはジャームになるとおいしいんだけど(笑)

塔矢:とんでもない! 俺様はまだまだこの薔薇色の青春を謳歌するんだァ!! ってーことでロイスが心もとないんで真と蛍と結びます(笑)

GM:さぁ、運命のお時間です。どきどき。

塔矢:うりゃああああ!! …(ころころ)…30!! 侵蝕値86!! おっけー!!

蛍介:つ、次の次、僕だ…(笑)

GM:次。樹。

樹 :ヒロインですから〜。106%から…18減少。88%です。わーい♪

GM:うむ、ここら辺は順調ですな。最後に問題が…(笑)

塔矢:これでお前ジャーム化したら孝之浮かばれないぞ(笑)

蛍介:うう、僕7つのロイス欄のうち3つがタイタス化してるんだよねぇ(笑) と、とりあえず樹と塔矢とロイス結びますよ! ソレでようやくダイス4つなんだけど(笑)

GM:一つ昇華してるしな。孝之のロイスじゃなくて、お父さんのタイタス使えば良かったのに。見栄張っちゃって(笑)

樹 :22以下だとジャーム化ですね。期待値で22ですが(笑)

蛍介:だ、だってあの場面ではさァ…(笑) どきどきどき、運命のお時間です…(ころころ)………25ぉおおおお!!!!(ガッツポーズ)(笑)

GM:97%かぁ…きわどい一線だったな。まぁ、何はともあれ、全員無事に生き残りましたね。おめでとう(笑)
それじゃあ、エンディングフェイズにいくとしようか。

蛍介:ああ、生きてるって素晴らしい(笑)



Ending Phase



GM:というわけでエンディングフェイズです。まずは…真からです。

真 :…また出番がない順ですか?(いじいじ)

GM:いや、そういうわけじゃないけど…。君は今、病院の一室にいる。部屋の中にはアキトが一人。

真 :アキトの病室か。怪我の調子はいいのか?

GM:今日はアキトの退院の日。「ようやく、退院かぁ。」

真 :…ああ、…そうだな。よかったな。…ちょっと事件の真相を知ってる僕は茶を濁す感じで。色々と後味が悪いからな、この事件。

塔矢:お前だけは奴を許す所以がないからな(笑)

GM:「なんだよ、もうちょっと喜べよ。お前が元気ないと、こっちまで調子狂っちまうぜ?」アキトはなんだか色々心情を察してくれるのか、そう言います。

真 :…そう…だな。では、そこで気分を切り替えます。「ま、結局アキトも無事退院だしな。…よし、じゃあ遊びに行くか? アキト?」

GM:「おう、結局花見にも行けなかったしな。どっか、まだ咲いてるか?」

真 :んあ? そうだなぁ。まだ線路沿いの公園のほうは咲いてたんじゃないか?

GM:「そっかぁ、じゃあ、しきり直しってことでさ。みんなでまた騒がないか?」

真 :いいな、ソレ。じゃあ、電話かけるか。「もしもし? 愛美ちゃん? 僕、真。花見のしきりなおしするからさ、これから集まらない?」

塔矢:「ん〜? また花見かァ? お前も好きだねぇ。俺? もっちろんいくさぁ、また女の子集まるんだろう? 俺様の華麗なトークショーがなけりゃ、楽しさ半減でしょう」(笑)

GM:「病院では携帯電話の使用は控えてくださいッ!」婦長さんが怒って乱入(笑)
…まぁ、そう言うわけで。君にはまた、平穏な日常が流れ始めた。
それはまた、一本のメールで壊れてしまうような儚い日常だと言う事は知っている。
でも君は思う。
だからこそ…この日常を大事にしたいと思うんだ、と。

真 :(何故か満面の笑みで)おうっ。…さぁ、遊びに行くぞ〜!





GM:はい、ネクスト。塔矢。

塔矢:…もしかして俺様は花見に誘われなかったのか? そんなァ〜…(笑)
…そう言えば先生はどうなったんだ?

GM:先生は…まぁ、いいか。UGNに犯罪組織アリスのメンバーとして捕縛され、取り調べCHU!
…というところまで樹に知らされています。学校内では、結婚退職と言う事になってます。笑えますね。はっはっは。

塔矢:け、結婚退職ゥ〜?(笑)
また凄い理由がつけられたな。しかし、とすると俺様は結局夕食の約束はすっぽかされてしまったか(笑)

GM:ま、そう言う事だね。さて、君は今、真達の宴会の席に乱入するべく、駅前をスキップしながら移動中だったりする。

塔矢:ふっふ〜ん、お〜んなのこぉ〜、ま〜ってて、ね〜〜〜ぇ(でたらめに歌ってる)(一同爆笑)

GM:まぁ、そう『春に増殖する特定の人間』みたいな感じで移動していると…。「轟腕の水原だな?」とイカツイ兄ちゃん達が声かけてきたり(笑)

塔矢:むう、これから楽しいハーレムタイムだと言うのに、全く何処のどいつだ? あ〜? …とか言いつも、女の子を追いかけているときとはまた違う笑みを浮かべて振り返るか…

GM:まぁ、そんなわけで、君も君で君らしい日常に溶け込んでいくわけだ。そんなわけで、君のエンディングは終わり。

真 :早ッ!

GM:…不満か?

塔矢:不満だァ!! おおいに不満だァ!!! この後に俺様の華麗な戦いが展開され…!!!

GM:「ぎゃああああっ!!」「つ、強いッ!!」「さすが水原っ!!」今日もまた、君によって奏でられる悲鳴が一つ増えたわけだ(笑)

塔矢:女の子を追っかけてるときより、今の俺様のほうが生き生きした表情をしているのだ。やっぱり俺はケンカしてるほうが性にあってるなァ…(ニヤソ)…

GM:そして、今日も水原はケンカの日々に明け暮れるわけでした。終わり。





GM:さぁ、最後は二人一緒に行くかァ? ああん?(何故か笑顔がきらりーん)

蛍介:二人一緒かァ…、あんまり恋愛フラグ立たなかった気がするけど…?

樹 :マスター、勝手にやっていいですか?

GM:…出来る?

樹 :…蛍介君が合わせてくれるなら。

蛍介:…ちょっと自信ないけど、がんばってみます。

樹 :では、私の日常が戻った学校の屋上、昼休みです。私は相変わらず、クラスに馴染めず一人で食事をしようと思っていますが…ふと、私の背後に人の気配が。

GM:君の背後から寄ってくる気配。少し急いだような足音。その足音は…君の背後で止まり、その背中に声がかけられる。

蛍介:…また、こんなのところで食べてたの。少し考えればすぐ分かるようなところなのに、なんか探しちゃったよ(笑)

樹 :「蛍介君…。」と、彼の顔を見て、再びお弁当に向き直る。
…そして、ちょっとベンチの隅っこに寄ってスペースを作ります。

蛍介:…じゃ、空けられたスペースをチラと見た後に、ちょっと言い難そうに…隣、いい?

樹 :「ええ。どうぞ。」ちょっと彼の顔を見てにっこりと笑いましょう。
あの一件以来、少しずつ他人に対して感情を見せるようになって来てます、私。

蛍介:んじゃそこに座って………、どうしようかな…?(笑)

樹 :それじゃあ、言いましょうか。「サクラ、散っちゃいましたね。」

蛍介:「…うん、そうだね。」
…ぬぅ、頑張ってみるとは言ったもの、せ、台詞が思い浮かばん…(笑)
「…あの、さ…、小宮さん…」

樹 :「なに?」ちょっと細々と食べる手を休めて彼を見ましょう。

蛍介:…君に、言ってもしょうがないのだろうだけれど…、僕は…、UGNイリーガルを、もうやめたいんだ…。

樹 :…もう、UGNには関わらない、という事ですか?

蛍介:「…いや、そうじゃない。」と、そこで樹の方を向いて、「   正式に、UGNに入隊したいんだ。」

樹 :「…UGN…に?」ちょっと驚きの表情は隠せません。

蛍介:…僕は、もう人を傷つけたくない。もう、こんな力を使いたくない。
でも、人が傷つくのを見るのもいやなんだ。今まで、そんな中途半端な思いで、イリーガルとして、半端に動いてきたけれど…孝之に、止めを刺したときに思ったんだ。
……この力で、ジャームや、人に危害を加えるオーヴァードを止められるなら、それはもちろん、人を救う事になるし、孝之のときのように、もしかしたら、その本人を救うこともできるのかもしれない、って。

樹 :「そう……じゃあ、柳川さんに…支部長にそう、伝えておきます。」
ちょっと、俯いて…そう言います。「……それじゃあ、私たちと一緒に…戦ってくれるんですね。」

蛍介:…ビジュアル的に目が見える状態にして…笑顔で「よろしくね、センパイ」(笑)

GM:いつも、いつも一人だった。
昔、施設でのチルドレンの仲間を失ってからは、誰とも関わらないようにしていた。
…でも、これからは仲間がいる。
一人じゃない。
彼の一言によって、君はそう、心の中で思った。
そして…。

真 :あ、そこで登場。「おお〜、ここにいたか。二人ともぉっ!(笑)」笑顔で弁当持って参上します(笑)
「やっぱ、屋上だったぜ、塔矢〜(大爆笑)」

塔矢:おおお〜う、樹ッちゃ〜ん!! いけないなァ、こんなところで一人で食事してないでさぁ、僕と一緒に楽しく食べようよ〜う。呼んでくれればす〜ぐ駆けつけたのにィ〜とか言いながら蛍介を突き落として樹ちゃんの隣に座ろう(笑)

蛍介:おぎゃあ!!(爆笑)

樹 :それを見て、思わず笑ってしまいますよ。

GM:…サクラの花は散ってしまった。
でも、また幾つかの季節が回れば…。
夏を越え、秋を越え…そして、冬の季節を越えれば…。

 …きっとまた、綺麗なサクラが咲く。
 来年のサクラは…今年よりも綺麗なサクラが咲くだろう。





Double Cross Misson01
Crimson Night 〜緋色の夜〜 fin




GM:ってことで終了で〜ス。皆様お疲れ様でした〜。…ってなに笑ってんの、まこぴー。

真 :…だってよ、なんだ? あのラストは(大爆笑)

樹 :ほっといてください…。

塔矢:ほれ、飼い犬、場の流れ呼んで去れ、しっしッ(笑)

蛍介:………僕ら充分普通な日常送ってる気がするな…(笑)

GM:それでは、お疲れ様でした。みんな、ご飯食べに行こう〜(笑)

一同:賛成〜〜っッ!!



















GM:……サクラの花が、綺麗なのはね? その下に………。

一同:…恐い事言わないで下さい、GM……。

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